家の前の舗道のくちなし、今年も咲いている。

それにしても暑い、6月16日。

昨夜、雨が降って、明け方はさわやかだったのに、

いま、13時、我慢できない暑さ。

 

 むの字には○がありますその○をのぞくと見えるえんどう畑 坪内稔典

 

 丸い山ばかりの見える日があって内はほらほら外はぶすぶす

 

 左折してなつめ数粒ふみつぶしまた左折して海の晩夏へ

 

 みっちゃんのかがまっている気配して道端に咲く南瓜の花

 

 十二月八日の部屋に人おらず夕焼け小焼け金魚も赤い

 

「豆ごはんまで」を読む、を今回で最終にと

最終章まで急いだ。

掲出のアタマ3首のユーモア、坪内稔典氏らしい。

「む」に○なんて誰が思う・・・。

「十二月八日」と「金魚」の取り合わせ(短歌では何と言うのだろう)は、

八月十五日との組み合わせを想う。

作者の気持ちが伝わってくる。

 

この「豆ごはんまで」は坪内稔典氏の俳句との往き来など

面白さが多々ある。

こんな結論しか書けないが、貴重な1冊である。

 

ところで「正午」3号ができた。

明日から会員の皆さんに配付していく。

非会員の方で読みたい、見たい、欲しいという方

ご連絡いただけばお送りします。

(zonomori@shinla.co.jp)

この表紙が「可愛い」と評判です。

米津イサム氏のイラストで

創刊準備号から4号続けてもらった。

さらに4回お願いしたいと考えている。

 

「歌集を読む」を書いていて

この「正午」に、

短歌作品の掲載もありかなと、ふと、思った。