我が家のベランダの檸檬、

確実に大きくなってきた。

去年は最終的には2個しか採れなかったが

今年はかなりの数が成長しつつあり

そこそこ採れるのではないかとわくわくしている。

 

 眉毛濃き男だ、あいつ。かたばみの花に来ている、しゃがんでいる 坪内稔典

 

かなり不可解な状況を詠った歌だ。

そうか、かたばみに来て、しゃがんでいるのは作者?

そう想うとこの歌、面白い。

俳句は読者が読みを決める。

歌はどうなんだろう。

 

 火種とは切ない言葉さらさらとさらさらと降る朝の粉雪 坪内稔典

 

 ぐらぐらす脚の一つがぐらぐらすそんな木椅子を愛す八月

 

 丸い山ばかりの見える日があって内はほらほら外はぶすぶす

 

オノマトペが主役になっている歌を選んでみた。

「さらさら」「ぐらぐら」「ぶすぶす」は

きっと作者の心境なんだろうなあ。

それにしても俳句はこころのひだを隠そうとする。

短歌はそれを露わにしようとする。

ボクの解釈で言えば、オノマトペの短歌は

やっぱり俳句的。

どうだろうか?