「猫街9号」を送っていただいた。

いつもイラストの猫の位置が気になる。

シンプルで洒落た表紙である。

 

ボクなりに気になる句をランダムに挙げてみる。

 

 春満月黄昏泣きの髪増える  山崎垂

 

 夏の草寝ても踏んでも立ち上がる

「黄昏泣き」の「髪増える」が不思議。

 

 風呂に柚子桜子さんの歌う声  芳野ヒロユキ

 

 カニカマを鍋でしゃぶしゃぶ桜子さん

櫻井よしこはイヤだけど、いつも愉快な桜子さんが好き。

 

 武勇伝聞いてすっぽん鍋の締め きゅうこ

 

 鳥交る昼はいわゆる他人丼

「すっぽん鍋」ではなくて「聞いてすっぽん」とも読みたい。

 

 春立って結局全部ばれるウソ  静誠司

 

 ほうれん草だからいやなのほうれい線

立春にばれるウソってナンだろう?

 

 手品師が檸檬を切って恋の種  杉山魯壜

 

 芋植えるメガネの方の田中さん

手品師のタネと仕掛けが見えてきた。

 

 シリウスを見つけたとんとん一人道 坪内稔典

 

 鯥五郎春の干潟の寅次郎

 

 ウグイスのホーの後待つ80歳

 

「とんとん」が好きです。

「ウグイスのホー」も面白い。

 

とにかく楽しくなってくる。

難しいこと考えずに気楽に俳句してみるのもいいね。