毎月第2木曜日、滋賀県守山市の守山図書館内、

カフェ「gankodo」で句会をしている。

少人数の句会だが、場所がいい。

このカフェは滋賀県に数店舗展開している

「本のがんこ堂」の経営。写真はその現在のお店の前。

今年の本屋大賞獲得「成瀬は天下を取りにいく」(宮島未奈著)で

大盛りあがりなのだ。

本屋さんだけでなく大津市など滋賀県が盛り上がっているらしい。

西武大津百貨店の閉店などローカルな話題を描いた

ライトノベル系のテンポのいい文章がウケていると思う。

私もついつい続編まで読んでしまった!

地方を描いた作品がメジャーな賞を獲得するのはいいね。

 

 

 炎天やぐちゃっと河馬がおりまして 坪内稔典

 

 N夫人ふわりと夏の脚を組む

 

 東京の膝に女とねこじゃらし

 

 立春や心にちょんと鬼がいて

 

 コンセント抜けかけたまま鳥渡る

 

「ぽぽのあたり」一九九五年、一九九六年の章から

好きな句を選んだ。 

なかでも「N夫人」は愛唱の句のひとつ。

夏の爽やかさと清潔なセクジーさを感じる。

「N夫人」と「ふわり」が印象的。

 

「立春や」の「ちょん」も気にかかる。

坪内稔典氏はオノマトペで読む人をとらえる。

「坪内稔典とオノマトペ」で一文書きたくなるほどに上手い。

 

ただ、この句集ではこの2年は少し寂しい。

次の年「たんぽぽのぽぽのあたり」が登場するが。