第五回貞徳忌俳句大会は七十余名の参加で
楽しく、賑やかに開催された。
当日句会では次の五句を選句した。
老人はどこでも坐る冬日和 浅井惇介
鳥渡るイコカのチャージ二千円 植田かつじ
このごろは蜜柑になって困ります つじあきこ
銀杏紅葉バス停ごとに立つ妖精 高田留美
先生の隣りの席に蜜柑置く (作者不明)
「老人は」の句は最高点句となった。
事前投句の部では次の句を選んだ。
朝の蝉手足動くかどれみふぁそ 田山嘉容(豊中市)
貞徳の「かきくけこくはではいかでたちつてと」
を思い起こす、ユーモアある句というのが選句理由。
実相寺賞となった。
最高賞の貞徳賞は
ポケットの山栗出せば妻も出す 秋山具輝(枚方市)
句会仲間のゆきさんが優秀賞を獲得した。
おめでとう!
見ざる聞かざる番台の扇風機 檜垣ゆき
私が選者賞として選んだのは
童顔の巨漢力士や天高し 池浦佳美(京都市)
ぽこぽこと平和の支度冬支度 松山たかし
選者が選者名村早智子賞をいただいて、とても恐縮した。
写真は会場の妙満寺の庭。
「雪の庭」と呼ばれ
清水寺の「月の庭」、北野天満宮の「花の庭」とともに、
名庭「雪月花の三庭苑」とされている。
この「貞徳忌俳句大会」、
十回大会まで開催するのが当面の目標ということで
これからの大いなる盛り上がりに期待したい。