散歩の途中にとても端正な鷺を見た。

汚い池なのだが鷺の周りには

菖蒲が咲き、水草もある。

なにより鷺の印象って羽が汚れて汚い感じ。

この鷺はまことに美しい。

雨の合間の散歩でトクした気分であった。

 

 

 歌なくてきぬぎぬつらし時鳥  蕪村

 

きぬぎぬの別れの後

歌の便りもなく、辛い思いをしているひと(女)よ

ねえ、時鳥。

直訳をしました。

蕪村、こんな句を書くんだ。

 

昨夜、一緒にベッドをともにしたのに

メールひとつ送ってこない。

なんという男だ。

この気持ち、時鳥よ判って欲しい。

現代訳ならこうだ!

 

とても微妙な気分が描かれている。

現代の俳句では難しいよなあ。

この一句、絶対覚えておこう?!