シャリンバイ。モッコクモドキともいうらしい。

この花の横をよく通るのに

なぜか馴染めず、素通りしていた。

今日、雨上がりに見ると

いい色してるなあ、と初めて知った。

事務所の近くにいっぱい咲いている

 

 

 なつかしき春の山かな山すそを

      われは旅びと君おもひ行く  牧水

 

 春の夜の匂へる闇のをちこちに  

      よこたはるかな木の芽ふく山

 

今回か「牧水が好き」というタイトルに変えた。

と言っても、どこがどんな風に好きか

自分でも判らない。

とにかく読んでみよう。

そのうちに自分の好みが見えてくるだろう。

そんな無責任なままに

今回も第一歌集「海の声」から

私の語学力でもりかいできそうな

二首を選んでみた。

 

声に出して読むと

なんだか気持ち良くなる。

これが大事だ。

意味よりも聞いて、声に出して

気持ちいい、これがいちばん。