キャノンギャラリーへ。
関西の写真家9人が集まっての
写真展「DOES IT WORK?! 2022」。
この中の何人かの人とは仕事をしたことがある。
突然だけれど
いまは写真が判らない。
誰もがスマホで写真を撮る。
これら写真家との違いは何なのか。
どの部分(空間とか時間とか・・)を
掬い取るかなんだろうけれど。
俳句とよく似ている気がするのだ。
鶺鴒の刈株つたふ氷かな 正岡子規
暁の氷すり砕く硯かな
明治28年には「氷」の作品がそこそこある。
その中から動きのある「氷」の句を
選んでみた。
刈った田んぼにできた氷の上を飛んでいく鶺鴒。
尾がひょこひょこと揺れて見える。可愛い。
朝の氷を砕いて硯をすっている作者。
なんとも緊張感があって凛々しい。
二句とも清々しい句と思う。
私についていえば
こんな清廉な句を書いてないなあと
反省するばかり。
年の瀬が迫ってきた。
今年はその切迫感を覚えない。
数日前から冬らしい寒さになり
ようやく歳末かという気はするが・・・。
