散歩道にあるキウイが今年も鈴なり。

一本の木に何個の実をつけるのだろう。

そんな疑問が生まれるくらいたくさんの

実がなっている。

まだ小さいけれど、もう少し大きくなる。

凄いよなあと感心しながら

この道をいつも歩く。

 

 

 河馬へ行くその道々の風車  坪内稔典

 

 小春日や河馬に涙の湧くような

 

第6句集「百年の家」からひいた。

この句集には河馬の句は三句しか見あたらない。

そして、いままでの河馬と違って

主張が少ない。

 

春の陽気の中で風車が回っているのを

横目で見ながら河馬のところへ行くワタシ。

小春日のぽかぽかした日はなぜか河馬は

涙を浮かべたり。

 

主張が少ないと書いたが

少しおとなの河馬なのかもしれない。

これまでが愛嬌たっぷり、いつも前向き

だったので、たまにはこんな河馬もいいね。