50年ほど俳句を書いています。

いま、偉そうにしゃべったり、解説したりしていますが

実は20年ほど前までは失礼ながら皆さんとほぼ同じでした。

句会の当日まで俳句が書けず、ぎりぎりに苦し紛れに句会に出していました。

有名な作者の俳句を読んだりすることもほとんどありませんでした。

ただ、運がよいことに、学生時代、一緒に俳句をやっていた先輩、知人が

どんどん俳句の世界で売れていって、その人達、あるいはその仲間たちの

俳句をほんのちょっと読んではいました。

一緒にテレビに出たり、新聞で紹介されたりこともありました。

だからといって、一生懸命俳句を書くこともなかったのですが

そうやって書いた俳句が相当にたまりまして

これを句集にしたいと思ったわけです。

そうやって自費出版したのが「サーキット」という、

いまから思えばとても恥ずかしい句集でした。

その頃からですかね。俳句を少し真面目に取り組むようになったのは。

いろんなコンテストに出したり、いつもと違う句会に出たりしました。

いつも入賞、佳作、せいぜい優秀賞で

大賞とか最優秀賞とかはありませんでした。

それが20年前位なのです。
で、14,5年前から、いろんな作品を読んだり、俳句についての評論などを

読んだりし始めたのです。

いま思うに、もう10年早く目覚めていれば、

大物になったかもな(笑)、と後悔しています。