【北アルプス編】 其の十一 『西穂』
9:47 【天狗岳】頂上より先を進みます。
相変らずのゴツゴツの岩場。
道なき道を進みます。
落っこちないように慎重に…。
ガスガスで本当にな~んにも見えません!!
後方の千葉さんは、もうヘトヘトモード。
代わって前方のリーダーは、ウキウキモード。
難所の逆層スラブに差し掛かります。
下が見えないほどの高所を、
鎖で下りていく所です。
ちょっとビクビクです。
『ひゃぁっ!』
ちょっと気を抜けば、滑って彼方まで飛んでいきそうです。
逆層スラブ、こんな感じ。
命綱の鎖だけが頼りの所です。
落ち込みは激しいですぞ。
千葉さんも必死。
ピークが山のようにあります。
また、登ったり、下りたり…。
ガスが重たい~。
こんな見通しの利かない道、
冗談抜きで一人だったら、確実にっ!
遭難してますっ!(断言)
『ふぅ~、しんどい…』
登りばっかり…。
先が見えないゴール。
一体あと、どんだけ歩くのだろう…。
疲労困憊ながらも、必死でリーダーに付いて行きます。
『絶景よ、顔を見せてくれ!』
そしたら、少しでも、疲れが癒せるのに…。
【西穂】から登ってきている、50歳代くらいのパーティー。
『すげぇ…』
こんなお年でも、重い荷物をからって、登ってきてらっしゃいます。
絶壁の登り。
もうロッククライミング!
鎖で登るより、岩を掴んで登るほうが楽でした。
鎖は補助的に使います。
というか、鎖切れたら、アウトですので…。
千葉さ~ん、頑張って!
ほんとに幾つものピークを越えていきます。
何回、上がったり、下がったりしたのだろう…。
思い出せないほど、ありました。
『うわぁ…、しんど…』
『早く、帰りたい…』
心の中は、もうボヤキだらけです…。
にしても、リーダーは華麗なフットワークです。
こっちは、足取り重たい…。
『まだ、あるんですか…』
『長い…』
なんかボヤキのブログになりつつありますね…。
10:30 【間ノ岳】着。
展望すこぶる無し!
白の世界かっ!
って、またボヤキ。
越えて!
越えて!
越えて~!
体力勝負!
景色が見えなくても、
つらくても、
この道を進まないと、
帰れないから、
負けられません!
もう自分との戦い!
修行です!
手探りで行く場所もありました。
手を離すと、奈落…。
『…にしても、長いっ!!』
このブログも長すぎて、ダレてきてますね…。
大変お世話になったこのお二人。
こんな険しすぎる道程、絶対一人じゃ越えれなかった。
絶望的なきつい道程も、リーダーの背中を見ていると、
何だか希望が湧いてきましたし、
必死な千葉さんを見ていると、
負けられないと勇気が湧いてきました。
今回の道程、本当に3人いて良かった。
希望と勇気をありがとう!
大感謝です!
険しいのは【西穂】まで。
なので、同行は【西穂】までと約束していました。
このお二人とは、そこでお別れになります。
【西穂】まで、もう少し。
ここまで来ると、俄然人が多くなります。
11:52 【西穂高岳】着。
ここに着いた途端、リーダーがぐったりと倒れ込みました。
つらかったのに、それを隠して進んでたんだと感じました。
その男前に拍手!
ここで、固い握手をして、お二人とはお別れをしました。
ここからまだ、もう少し道は続いてます。
単独行、再び。
…つづく。





















































