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【伯耆大山(ほうきだいせん)編】 其の二 『強行突破』


このブログ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いします。
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめておいてください。


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10:06 ユートピア小屋を後にします。

『…ドキドキ…』

縦走禁止ではあるけれども、行ける所まで進んでみようと決心しました。

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少々、ガスってきました。

『初心者の君には危険だから、やめときな』

と、拒絶されているようでした。


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しかし、アルプスにも似た素晴らしい尾根筋です。

恐る恐る前に進んで行きます。


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まだまだ最初の内は、草が茂っていて恐怖は感じません。

ただ、この場所でも転ぶと、

谷底へ一直線に落下する危険な所でした。



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だんだんと険しくなってきます。

生憎、縦走者は僕一人です。

縦走禁止なので、こんな物好きなところ進むのは、だ~れもいやしません。


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尾根筋は逆Vの字の急な斜面…。

滑落すると、只では済みません…。


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先を進みます。

『まだまだ、許容範囲』

いつもの様に恐怖で心が折れることは、まだありませんでした。

『うん、行ける行ける!』


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【北アルプス】を縦走した自信でしょうか…。

前よりも逞しくなった自分を感じました。


(過信でなければ、いいですが…)


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振り返り【三鈷峰】とユートピア小屋を眺めます。

結構、進んできました。

まだまだ。先は長いです。

難所はこれから、これから。



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『はぅあっ!!!』

ほんとは、

『こ、怖い…』

細心の注意を払って、進みます。


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草木がなくなり、ザレてきました。

歩くたびに、石がボロボロ、ボロボロと落下します。

これが、恐怖心を煽ります。


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尾根筋は、大変崩れやすい道です。

だから、縦走禁止なのも、頷けました。

こんなとこで、滑ったり、転んだりしたら、

何度も言いますが…

一巻の終わりです!!!


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まだまだ、先は続いています。

下半身を今一度引き締めて、進みます。


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『はぁ…すごい所に来てしまった…』

『左斜面…ヤバイよ、ヤバイよ~!!!』


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右斜面も中々のデンジャラスゾーン…。

でも、草木が生えている分、こっちに落ちれば助かるかも!?

『はっ!』

『いかんいかん!』

マイナスイメージが膨らみかけていました。



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歩ける幅は20cmもあったでしょうか…?
いえ、ギリギリ足の横幅のところもありました…。


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はぁ~滑ったら急降下!

一歩一歩、本気で慎重に慎重に進みます。


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こんな道を歩いてきました。

手摺も、手掛かりもない、ナイフリッジのヤセ尾根でした。

突風でも吹けば、ピューッと飛んでいきそうです。


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そんな危険なヤセ尾根を

つむじ風のように走り去っていく方(女性)とすれ違いました。

『す、すげぇ…か、神!?』

数分、唖然として見送りました。

『僕だけに見えている人では…ないですよねぇ…』

と、自分を疑いましたが、本物の人間でした。


実は、このおば様は、この山では有名だそうで、ほぼ毎日?のように縦走されているそうです。

なので、ほんとにびっくりするぐらいの神技スピードで駆け下りていきました。


こんなヤセ尾根でも、慣れると、あんなに速く行けるもの…なんですね…。

強制納得して、先を進みます。


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冗談抜きで、足場がもろく、ボロボロの道を進みます。


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歩く幅はこれだけっ!

右も左も急斜面っ!

手掛かりもなしっ!


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『はぁ…』

一息つきます。

この縦走路は恐ろしいけど、

何故かワクワクしっぱなしでした。


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こんな罰ゲームみたいな道を

半ば楽しんで進んでいる

自分を逞しく思いました。

以前の小心者から、一歩進んだみたいです。


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10:42 【天狗ヶ峰】着。

少々ガスってきました。

遠方に見え隠れする縦走路。

『大危険!じゃないですか…』

『いよっし!』

気合を入れ直して、頑張って越えてみます。


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吸い込まれそうな斜面…。

『はっ!』

吸い込まれたら、ダメです!


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左奥のトンガリがこの大山での本当の最高峰【剣ヶ峰(1,731m)】です。

ただ、この縦走路は縦走禁止なので、この先の弥山が大山の最高峰としているそうです。


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今から、その最高峰に向かってみます。


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『こ、怖いっっっ!!!』

終始尾根の切っ先を歩く感じでした。

トラバースなんてものは、ないです!


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『ヤバイィ…ヤバイィ…』

『死ぬぅ…』

落ち着いて、落ち着いて。


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10:56 【剣ヶ峰】着。

グダグダ言いながらも、何とか到達!


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な、なんとこんな僻地に、人が一人いらっしゃったので、写真をパシャリ。

縦走禁止でも、猛者は確実にいます。

俄然勇気が湧いてきました!


ただ、その方が言うには、

『この先のラクダの背が一番難所だから、気を付けてね~』

と言うことでした。


まだまだ危険箇所、続きます。


…つづく。