今朝もミントティを飲んだ、香りや味は不思議な力を持ち、関連する様々な事を映像のように鮮明に映す。アトラス山脈を越えたサハラ砂漠の端に作られたカスバの中の小さい土色のホテル、漁村の小さな白いホテル・ブリュッセルの朝食、マラケシュの広場の横にあるカフェの二階のテラスから観た大道芸、大きな窓から見える明けゆく砂漠の朝とコーランの響き。そんな昔の映像がたった一杯のミントティで蘇る。
韓国でのレースの記事を読んだ。ソウルの事を思い出す。オリンピック前、建設途上にあった街は、風景も街並みも違っている。南大門の近くにあった小さな四畳半の温床の部屋の旅館、小さな部屋へ料理を届けてくれ食事を食べ終わるまで待っていてくれた給仕の女性、キムチや韓国料理の香りを感じると、同じようにその部屋の様子が蘇る。
時間が過ぎ物は変化して形を変える。思い出だけがそのままに残される。古き良き時代という言葉は好きじゃない。今が好きだ、でも昔を懐かしむのはきっと悪い事ではないのだろう。