男性諸氏はシェーバーの刃について不思議に思ったり、不満に思ったりした事はなかったか。昔から剃刀式のシェーバー(電動式ではなく)を使っているが、とても不満に感じている。何故不満に思うのか、それはシェーバーの刃の市場価格が絶対に下がらないからだ。
シェーバー市場はほぼジレットとシックの寡占状態だ。これが第一に価格の下がらない原因だ。市場での競争の原理の働かない所では価格競争も生まれない。他にメーカーが無いのだから我々はその二つのメーカーの製品を使わないわけにはいかない。不満に思っても利用を避けられないのだ。
一枚刃、二枚刃でも機能は十分だったに彼らは、刃の数を増やし価格を引き上げてきた。数年前、420円程だった替え刃は今では1,500円にもなってしまった。車だってシャンプーだって電車の切符だってこんなに値上げが続いた物はあまり知らない。デフレの時期でさえ価格は上がり続けた。
我々は必要も無い刃が付いた高いシェーバーを使わなければけない。なぜならば刃の枚数が増えた所で少ない枚数のモデルを販売しなくなるからだ。昔の安いモデルでも十分だと思っても、店頭に無くなるのだから手に入らなくなる。
新しいモデルが出れば、それまで使っていたシェーバーは気に入っていても使えなくなり買いなおさなければいけない。高いモデルへ乗り換えなければいけない。例えば2枚刃でとても良いモデルがあった。シックFXという物だ。これは刃先が柔軟に曲がり複雑な曲面に生える髭も綺麗に落としてくれる。
彼らはFX刃の価格を上げ続け、そればかりでなくそのモデルを止めて三枚刃のモデルを世の中に送りだし、FXモデルの製造・販売を中止した。さらに現在、四枚刃のモデルをつまりクアトロを前面に売り出している。勿論、刃の枚数が多くなった分だけ価格は上昇した。それを追うようにジレットは五枚刃のモデルを投入……これを愚劣と呼ばないわけにいかない。
このくだらない(出来)レースは刃が何枚になれば終わるのだろう。これは全く利用者の事を無視したメーカーの勝手な戦略的レースとしか言い様がない(既にレースとは呼べないのかもしれない)。利用者はより安価で、よりシャープな刃を持つモデルを求めているのであり、刃の枚数ではない。
メーカーは刃を増やす事より、より長く切れ味が良く安価な剃刀を開発そして送出するべきであり、数を増やせば良いという短絡的な考えを持って欲しくない。さて、これからこの二社の刃の枚数が幾つまで増えるのか見ていき、刃の枚数が10枚や20枚にならない事を真剣に願う。