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The infant trouble

DHTMLもなければXMLも無かったW3Cなんて規格団体も存在しない。ネットはやっと歩き始めたばかりだった。ビル・ゲーツだって卓上のPCが世界中のサーバーやPC同士がインターラクションできるようになるなんて想像もしていなかった頃かもしれない。PCをスタンドアローンで使っていた時代だ。古参のプログラマがPCを知った起源であり、ネット社会に触れるきっかけでもあった。

スタンドアローンそんな呼び方がとても懐かしい。独立して動いていたPCは、次に音声カプラーやモデムを通してRAS(Remote Access Server)へダイヤルできるようになる。1200Bpsに始まり2400Bpsそして9800Bpsが主流になるまで随分の時間を費やした。インターネットが普及するまだ随分前の話だ。

ネット社会はパソコン通信と呼ばれる1つの原理的なサーバーを中心とした仕組みで動いていた。低速のモデムを利用し文字情報だけでコミュニケーションを図るそんな単純で素朴な世界があった(この辺の経緯は過去のブログにも載っているので参照してください)

その後、コマーシャルのPC通信プロバイダは、Junetと呼ばれる学術ネットを通してインターネットと繋がり爆発的なネットの広がりを見せた。Nifty等のPC通信プロバイダを通しJunetを経由してインターネットに入り米国のCompuserveと通信するといった形態で国際通信を実現でき、米国の天才プログラマと繋がることに狂喜乱舞したものだった。

PC通信という閉じられた世界の中で通信をしてきた利用者には、閉じられた視界が急に広がり、雄大な水平線の見渡せる丘の上に登ったような気分だった。今まで使っていたモニターの奥に世界があり、キーボードは確実にその先にいる人達と繋がっていた。時差を気にせず、昼夜を問わずモニターに向かいキーボードを叩いた。

そんな趣味が興じてLAN上で使えるグループウェアをコーディングしていたのもこの頃だ。Novellの主導するNetWareの機能を使い、もうWindows XPのドライバの中には残っていないIPX/SPXプロトコルを利用したプログラムだったがグループウェアとしては先駆けだったような気がする。
(IPX/SPXがTCP/IPに皮ってしまったけれど、暫くはMicrosftとIPX/SPXのエミュレーションを作っていたのが懐かしい…結局は真似事でしかなかったけど)

目が覚めるとキーボードを叩き、箸をもつ代わりにハンバーガーを片手にハンバーガーを持って炬燵の中でもを叩き続け、布団の横に大きなモニターを置いて指を動かした。そんな時代は暫く続き、グループウェアはいつの間にかWindowsの中に吸収されコマーシャルなグループウェアは終焉を迎える……進化とは時に残酷なものだ。

そしてやって来たインターネット時代、144, 288kbpsの高速モデムそして1.5Mbps12MbpsのADSLを経ていまや一般家庭でも100Mbpsの光ファイバーを使える時代になった。大きな波にさらわれ時代から取り残された古参のプログラマは、そのネットの力を未だに測れずにいた。

そして、現在のPCとネットの力を体感するために、今度は一人のユーザとしてブログシステムを使って見ようと考えた。そしてその強力な力に圧倒され、飲み込まれている。Javaもコンストラクタもディストラクタも無くヒープ・ウォーカーでメモリ管理と果てしない戦いを繰り広げた時代や簡素で単純な美しさを偲んで。

そして、古参プログラマーは昔の通信のスピードを考え過ぎるあまりに、未だに画像を使えないでいるのだった。

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