リストウォッチのスタートボタンを入れるとカウンターが進む、頭の隅に僅かなワインを感じた。そんなの気にしない、3分もすれば雪が河に溶け出すように血管の中へ綺麗に消え、走るエネルギーに変わる。

それより運河から土手に出て大きな河と広がる河川敷の景色を観れば、心は走る事に捕らわれてしまうだろう。空の高い所にある太陽は真っ直ぐな光を地上へ落とし、路面にはみ出た樹木が光を受け止め輪郭を路面に落とす。

海に浮かぶ小島のような木々の影は土手へ続く路面へホルスタインの模様を作っている。遠くに見える土手を横切る自転車と漕ぐサイクリスト、走りすぎるランナー、空と地上の境界に挟まれて不規則に動き廻る虫の集団のようだ。

乾いた風が土手の草を優しく撫で河口へ向い走り去っていく。地上へ落ちた光はそこにいる全ての者を淡く包み込み小金色に輝かせる。上流を見据え、拳を軽く握ってゆっくりと脚を動かした。
■Run 23.4Km Swim 1Km 乾いた風に運ばれるように走りました。気持ち良いですねぇ~
■外へでよう、風を感じよう、それからアイスクリームを食べよう!