ブログネタ:失恋の傷の癒し方 参加中「あなたもわかっているでしょ」
ユキはガラス窓の向こうに広がる海を見つめテーブル越しにそう言った。言葉は平板で、まるで鏡の向こうに映る虚像から聞こえてくるような気がした。もちろん言いたい事はわかっていた。でも問いかけには応じない。長い前髪が横顔を隠し顔ははっきりと見えなかったが、時々目の辺りを触る仕草が涙を拭っているようにも感じられた。
平板に聞こえる声は、無理に感情を押し殺しているように思えた。もうやり直す事はできないのか。もう一度あの頃に戻る事はできないのか。自身に問いかけたが、答えの無い質問は空気の中に溶け消えていった。テーブルの上に置かれた手の細く白い指が、小さく震えているのが解った。
疲弊は小さな丘の大きさにまで積み上がり崩れかけているのを互いに感じ始めていた。それが現実の全てだった。最後に残った歯磨き粉を絞りだすように言葉が口から落ちた。
「できることはやったんだ」
何を言っているのかわからなかった。そう言ってしまえば終わってしまう事はわかったが、彼女もそして自分もそれ以上濁ったプールの中を泳いでいるべきでは無いと思った。
ユキは顔を見せないように立ちあがると、隣の席の背もたれにかけたピンクのカーディガンを取り、ゆっくりと店を出て行った。テーブルの向かいは、さっきまでそこに座っていた女性の深い思いだけがぼんやりと残されてるように見えた。
車の排気音がして遠くへと消えていった。「全てを忘れ、一からやり直しだ」そう思いテーブルの上にある一粒の水滴を手でぬぐいとった。窓の外にはキラキラと光る初夏の海が白い波を立てていた。
■失恋の痛みを忘れるには、紙に書かれた鉛筆の跡を消しゴムでけすように、全ての筆跡を消してしまう事です。消し去ることの出来ない跡は紙が黄ばみ朽ち果てるまで、じっと待ちます。
■では山中湖へ出かけてきます。Swim 1Km
■山の中なのにやけにネットが早いです。素晴らしい。無線LANが使えるなんて感動ですね
■食事も終わり酒も飲んだ、後は晴れる事を祈って寝るだけです。