ブログネタ:動物園にいて欲しい動物は? 参加中

鬱蒼と茂る木々に囲まれた階段を降りると、急に辺りが開け左手にオラウータンをはじめとして猿類のケージが奥へと続いていた。ケージの奥は沢山のペンギンがいて小さなプールで泳ぎまわっていた。30度を越す暑い日でも、ペンギン達は我慢強く温まった小さなプールの中を泳ぎ回って体を冷やしていた。

ペンギンのエリアを左へ折れると、小さな池がり水面を楽しそうに沢山の鴨が泳いでいた。池の岸には鴨に混じって水鳥では無いけれど、虚栄心の強い雄の孔雀が大きく羽を広げ雌の孔雀を取り合っていた。人間の世界でも鳥の世界でも生きる事は厳しいのだ。

そして次に現れるのは白熊くん、ペンギンとは違い、夏の暑い日には徹底的に無気力だった。夏の動物園で元気な白熊くんを見た事は無い。逆に冬の寒い日の活発な動きは、他の温暖な国からやって来た動物達と一線を隔していた。寒い場所で生活する動物だという誇りを感じた。

白熊くん次に登場するのは、爬虫類のケージ。ニシキヘビだのコブラ、そしてサソリ、ワニやトカゲなどが展示家屋の中のショーケースの中に窮屈そうに収められていた。動かない爬虫類をのんびりと眺めるのも楽しい経験だ。ワニやトカゲを見ているのも楽しい。彼らの無限大とも思える時間観念が羨ましい。

そして巨大な鳥のケージ、タカ、ワシ、ハゲタカのような大型の鳥達がそこにいた。ケージの中にはどこから入り込んだのか、大型の鳥達に混じって沢山の雀達が餌を奪い合っていたのがとても印象的だった。それに引き換え自由を奪われた大きな鳥達にいつも心を痛めていた。

これまでの動物達がアペタイザーであるなら、次の動物は将に動物園のメインディッシュだ。トラやラインは、退屈で面倒くさそうに見学者の方見て欠伸をしていた。野性の動物の迫力は全くなかったが動物園のメインッシュとしての役割を充分果たしていた。他の動物に比べて風格は比較にならない。ただ、ケージの中の動物、メタボは否めない。

そして最後は、キリンと象だ。キリンと象の宿舎は背中合わせに作られていて、その周囲をぐるぐると回周できた。この二匹の動物を眺めていて飽きた事はなかった。動物園でライオンやトラがメインディッシュであるならば、コースの最後に現れる象やキリンはデザートだ。まったりとするには丁度いいスピードと大きさなのだ。

動物園を半日廻って最後に現れる象とキリンを見て何故か平和で安らかな気持ちになれた。ここで動物園が終わるのかと言う少し感傷的な気分にもなれ、こんな感じがキリンや象の役割だったのではないかと思った。こんな風に動物を感じ、動物に親しめたのが動物園だ。今も同じ状態なのかわからないが、その当時は大好きな場所だった。

そういう意味で、フルコースのフランス料理にストーリーがあるように、動物園の順路にもストーリーがあり、どれが欠けてもコース料理にはならないのだと思う。だから、「動物園に居て欲しい動物」と聞かれたらやはり全ての動物だと答えないわけにいかないのだ。
■さて、世界の動物園ってどうなのだろうか。今までの経験で一番良いと思った動物園は、サンデェゴの動物園、この動物園はジュラシック・パークでも有名だ。他には、シンガポールのズーロジカル、そしてフランクフルト動物園、シカゴ動物園、ローンパイン・コアラ・パーク、そしてブルックリンの動物園、ニューコークの動物園にしては素晴らしかった。それぞれが特徴を持った素晴らしい動物園だ。直近で行った動物園は富士サファリパーク、よく出来ているがやはり人工的な感じがする。よく出来た動物園のデザインは、やはり動物と同じ目線で観察できる事なのだと思う。最後に動物園では無いが、チェンマイの先にあったエレファント・トレニーング・スクールも印象に残っている所だ。
■お約束度通り Run 0Km Swim 0km ワイン1本