ブログネタ:どんな料理、作れる? 参加中

料理の始まりは何を作るのか考える事から始まる。これからどんな料理が出来上がるのか想像を膨らませて味や香りを思い描きどんな材料を準備するか考え、そして綿密な買い物リストを作る。その料理はそれ程多くの材料は必要としないが、少しばかり手間がかかる。

リストが出来上がると、買い物ルートを決め、もう一度出来上がった料理を思いイメージを膨らませる。色、香り、味の3要素が、カメラのピントが合うようにピッタリと焦点を結んだら出発だ。殆どの具材は大きなスーパー・マーケットの食品売り場で手に入る。でも残る重要な数パーセントは特別な店で手に入れる。

鶏のもの肉、玉葱、ニンニク、生姜、トマト、バターはスーパーで仕入れる。次に、クミン、グローブ、コリンダーシード、カルダモン、シナモン、メース、フェネグリーク、ディルシード、フェンネル、グローブ、メース、キャラウェイ、アニス、セロリシード、ローレル、スターアニスそしてセイジを買いに出かける。

ナツメグ、ブラック・ペッパー、レッドペッパー、カエンペッパー、ターメリックは、家にいくらか在庫があるから、レンジ下にあるスパイス・ラックから少しづつ出し準備しておく。これで大まかに役者は揃った。ルートを決めて仕入れに出かけるだけだ。

料理の話をする前に少しだけ街の話をしなくてはいけない。住居を置くこの土地は少しばかりエキセントイックだ。どういう風なのかというと、インド人とても多い場所なのだ。オフショアの影響でIT業界は大量のインド人を雇うようになった。今、都心の至る所でインド人が溢れている。赤坂近辺を歩けば誰でも気づく。

インドではコード名「踊るマハラジャ」と呼ばれる東京侵攻を計画しているらしい……と言うのは大嘘。

IT関係のインド人の居住区となっているのがこの地域だ。通勤で、家とオフィスを往復すれば、一日に少なくとも十名の全く違うインド人の顔を見る。もちろんインド人ばかりではない、タイ人や中国人などと言ったアジアの人達も大勢住んでいるが、とにかくインド人の量は抜きに出ている。

だから街は自然とエキセントイックな雰囲気を醸しだしている。居住区であるにも関わらず、タイ・レストランが5軒、トルコ料理店が2軒、バングラディッシュが1軒、カリブ海料理が1軒、そしてインド料理店が2軒すごい数だ。

ここが銀座や赤坂なら理解できるが、ここはただの居住区だ、それに特徴的な事は、それらの店のオーナーを初めとして料理人の全てが日本人で無い事だ。つまり、この小さな区域には様々な国の人達によって様々な文化が持ち込まれて多様な文化が形成されている。

話をインドに戻そう。インド人が多く住んでいる事は述べた。これだけ多いと、当然彼らは自国の食事を欲するになる。また、インド人のカレー好きは世界でも有名だ。とにかく彼らは、朝・昼・夜とカレーを食べ続ける民族だ。彼らにとってカレーは真のコモディティなのだ。

当然彼らの食は。2軒のインド料理店+1軒のバングラディシュ料理店だけではまかないきれない。料金は銀座に比べれば格段に安いが自炊には及ばない。収入にも制約があるから、生活を支えるために自炊もするようになる。

次に自炊を支える材料が先ず必要となってくる。当然のことながら、彼らの特殊な食べ物が普通のスーパー・マーケットで安価に手に入るはずも無い。こういうデマンドに応ずるように出来上がったのが、インド人の経営するスパイス専門店だった。彼らは大量のスパイスを仕入れ、安く販売している。

料理の話に戻ろう、スーパーで肉や野菜の調達が終わると、次に線路沿いを歩いてスパイス専門店へ行く。ここで欲しいスパイスは全て手に入る。買おうと思えば、一生使うだけのガランマサラを作るだけのスパイスが手に入る。もちろん買う分量は数回食べる程度の量だ。

このように労せず材料が調達できたら、やっと料理にかかる。先ずはスパイス。マスクをして家の窓を全開にする事が始まりだ。天候が許せばすり鉢とすりこ木を持ってベランダへ出、木製の椅子に座ってスパイスを挽く。こうしないと2週間は部屋の中がスパイスの刺激臭で苛まれる事になる。

スパイスを挽き終わったら、鶏肉に塩コショウで下味をつけ焼き色が付くまでサラダ油で炒める。次に細かく切った玉葱と生姜を鍋に入れ大きなバターの塊と一緒にあめ色になるまで炒める。ここに、挽いたクミン、ニンイク、生姜、を加えて4~5分炒め、湯がいて小さく刻んだトマトとスープストックを加え、鶏肉と一緒にアクをとりながら20~30分程度煮込む。

そして、水気が無くなってきたらカエンペッパー等で辛味で味を整えて料理は一旦終了する。バターライスやサフランライスと一緒に食べても美味しいけど、近所にインド料理店があればナンをテイクアウトするのが安上がりで本格的な味で楽しめる。最近ではスーパーでナンを売っているが、インド料理店の焼きたてには敵わない。

最後に、カルダモン、シナモン、生姜、ナツメグをすり鉢で擦り水で煮立てる。それから紅茶(Foutnum & Mason以外不可)を入れ茶葉が開いたら同等の牛乳注ぎ煮立つ直前で火をとめる。 ストレーナーで濾しならがティーカップ(Wedgwood以外は不可)へ注げばマサラチャイができあがる。

さて、この料理の欠点は、一度作ると2~3週間はその刺激臭でどんな料理を食べてもスパイス味になってしまう事だ。もちろん、その間はワインも絶対に飲めない事も覚悟しなければいけない。
■本日、明日はRun, Swim共に休養します。