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最後の行に重く意味の込められた物語はあまり多く見ない。どのような小説を読んでも物語の最後の行は、ストーリー起伏が無く平坦に抑えられているような気がする。良い小説のストーリー展開にはパターンがあって、それをなぞると終盤が自然と平坦になってくるのだと思う。

そういったパターンを一般的に構成と呼ぶ。長い短いに関わらず物語の中には構成がある事は、小説を読んでいれば理解できるかと思う。書き手はこの構成を前もって設計図のように考えて作っておき、それをなぞって物語を仕上げる。雑誌で「構成がしっかりしている」とか「構成がいい加減だ」といった書評を見た事があると思うが、その事なのだ。

構成が知りたいと考えた時、どのようにしてストーリーの中なら取り出すのだろうか。答えは簡単だ、時間軸を横に引いてストーリーの盛り上がりをクロノロジカルにプロットしていく、これだけの事だ。映画を想像してみると想像できる。全編を通してドキドキ・ハラハラばかりでは無い筈だ。ストーリーはジェット・コースターのように上下左右に動き回っているはずだ。この上下左右の動きこれが構成と呼ばれるものだ。

先ほど述べたように構成は、時間軸をベースラインとし、クロノロジカルに物語の起伏をプロットし、点を繋ぐと曲線が出来上がる。これを「シンデレラ曲線」と読んび、現代アメリカ文学家の一人であるカート・ヴォネガットが論理だてたとされていて、多くの物語のパターンはこの基本形から成り立っている。

中学校の国語の時間に習った「起承転結」という考え方も基本的には「シンデレラ曲線」と同じ事であり、古典的な文学を含め物語はそのパターンで構成されていると思って良い。もちろん文学は空想の産物なのだから例外も沢山ある。パターンに当てはめないで書いてしまう「ヌーヴォー・ロマン」的な小説はその一例だ。

こういう風に構成や流れを見ながら小説を読んでみると、同じ小説を二度読んでも異なる感じ方ができる。書き手の方は、構成を考えながら書くのだから、プログラムをするように考えて執筆しなければいけない。そして、思い通りの構成に仕上がり、成功した時には面白い物語が出来上がるのだと思う。

さて、最初の話に戻ると、シンデレラ曲線の終盤の多くはフラットな感じになる。だから小説の終盤は常にフラットな気持ちになり、小説の読み終わりには落ち着いた気持ちが訪れるものだ。もしその小説を自分なりに進めて考えたいと思うなら、終わった後のストーリーを想像して物語を二倍楽しんでみよう。

最近読んだお話は、F.SCOTT FITZGERALDの「TENDER IS THE NIGHT」という小説です。面白いので一度読んでみてください。聞かれる前にお答えすると、「カラマーゾフの兄弟」は呼んでいません、何故ドストエフスキーのこの小説が試金石として扱われるのか理解できないんです
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