ブログネタ:6時間以内に10万円使わなくてはいけなかったら何に使う? 参加中少し時間は前に遡る、フランクフルトの友人宅へ転がり込んでいた頃友人のガールフレンドにランチを誘われた。友達は出張中でフラットを空けていたから、ランチであっても友人の居ないうちに二人で食事をする事に後ろめたい気持ち感じたので断ろうと思った。
話を聞くとせっかくフランクフルトへ来たのに急な出張で恐縮した友達の計らいだった。居候するだけで充分なのに、そんな計らいまでしてくれた友達と時間を割いて相手をしてくれる彼女に感謝し、提案に応じる事にした。メンバーは彼女を含めて同年代の女友達の合計3名のパーティ。
体格の良いドイツ女性に挟まれる格好でUバーンへ乗った。自分がとても小さく感じるランチには早い時間だったから、フランクフルト市内を観光をしてから、市内のレストランへ連れて行ってくれるのだと思っていた。Uバーンの中では自己紹介をした。彼女は大学で生物学の講師をしており、もう一人の女性も同じ大学の教壇に立っている。
Uバーンを降りると、説明の無いまま「お昼はフランス料理よ」と言って国鉄の駅へ向かった。駅に着いてからは3名分の切符を彼女が購入してきてくれた。行く先は聞かされていないが、チケットの代金と昼食代は、出張中の友達からと説明してくれた。
ICTの中では、日本が話のテーマになった。二人とも日本に興味があるらしく大学の制度、風習、教員と生徒の関係を細かく尋ねられた。でも、残念ながら大学を出て十数年経過していたから、正確に答えられる事は少ししかなかった。それでも、二人はがっかりせず熱心に話しを聞いてくれ、興味がある事柄は繰り返し質問をした。
こうして数時間が過ぎ、時計の針は12時を少し過ぎた。電車の速度が落ちると二人は急に立ち上がり次の停車駅で降りた。駅の名前を読もうと思ったが読む事が出来ない。二人に繰り返し聞いたがきちんと聞き取れない。電車に乗ったフランクフルトとは明らかに雰囲気が違う。
二人の後について小さな田舎の一軒屋に入っていく。どう見ても普通の家屋のように見えレストランには見えない。彼女の友人がノックをすると、木製の重厚な扉を開けて白髪の女性が笑顔で出てきた。最初に友達が白髪の女性とハグを交わし、続いて彼女がハグをした。
それから、友達が女性を自分の祖母であると紹介してくれた。女性は挨拶の言葉を言ったが、なんと言ったのかはっきりと聞き取れなかった。「ドイツ語ならば仕方が無い」と最初から諦めていた。石造りの小さな一軒家は入り口のホールから奥へ進むと広いバンケット・ルームがあり、長細いテーブルには豪華な昼食のプレートが並べられていた。
昼食は素敵な3人の女性に囲まれ、美味しい田舎風フランス料理(?)だった。家庭料理だったけど素朴でランチとは思えない濃厚な味わいだった。凄く申し訳ないがジャガイモとソーセージのドイツ料理より数倍も美味しく感じた。しかし、最も美味しいと感じたのはワインだった。
友達の家の冷蔵庫には常にモーゼルの白ワインが冷やしてあり、水の代わりにいただいていたが、やはり物足りなかった。それは格付けも無く、エチケットも付いていない無名の赤ワインだったが、すっきりとした繊細なワインがテーブルの上に乗っていた。
食事やワインの味は言葉に出来ない程素晴らしかった。でも、食事中で皆の話が全く解らない事には困った。美味しい料理も会話が弾まないのでは味も半減した。その場に溶け込にくつろぐためには会話が必要だ。何も解らなかったが、少し集中して聞くとそれがドイツ語では無いとなんとなく解った。
そうやって皿を空け2本のワインを空にして、素敵で楽しい(?)昼食は終わった。ほろ酔い気分で駅までへ行き帰りの電車に乗った。酔った勢いで勇気を出して何処へ行ったのか聞いた。すると二人もやはり酔っていたのか、大笑いして地名を言ってくれた。旨く聞き取れなったので聞き直すと、友達は微笑みながら「フランスよ」と言った。
美味しい焼肉が食べたくなった時、どうしても本場の物を食べたくなる時はないか。そんな時あのドイツ旅行の時のようにちょっとフランスへ行くように、ソウルまで行って本場の焼肉が食べれればなんて素敵なんだろうと思う事がある。そんな時、自由になる10万円があったら3時間かけてガール・フレンドとソウルまで行き美味しい焼肉を食べたい。
■さぁ、明日は月曜日……マンディ、来週末はレースです。今シーズンの締め括り。