ブログネタ:桜を見るならどこで見たい? 参加中

柔らかなそよ風が吹くと白い花弁が舞い、ゆるやかな流れの水面へ舞い落ちた。澄んだ水に浮かんだ白い花弁は、川の流れに乗りゆっくりと川下へ運ばれていった。身の丈を少し伸ばした程度の川幅には小さな木製の橋がかけられている。川縁は小石が石垣の様に積まれて続いている。

川岸の両側に数メートルおきに桜の木が植えられており、満開の白い花が雪に覆われた山並のように遠くまで続いていた。桜の木の下に作られた土の歩道の置石を踏み外さないように、足の置き場を選び一歩ずつ川下へ歩いていた。

花弁の隙間から春の優しい日差しがこぼれ土の歩道の上に複雑な影の模様を投影している。そよ風が枝を揺すると併せて模様も変化する。絵の中へはめ込んでしまいという思いに駆られるが、自然は静かに去っていき留まる事は無かった。木漏れ日は捲りあげたシャツの袖から覗いた肌に優しく触れる。

桜花の美しさに心を奪われ、歩道を進んでいくと日傘を差した婦人とすれ違った。日傘をを持ち春物のクリーム色のワンピース姿をして髪を上で纏めたその女性に置石を譲ると、軽く会釈をし、良く見なければわからない程小さな微笑を浮かべ通り過ぎていった。

その場に立ち止まり日傘の女性の後姿を追う、桜花の門を振り返る事もなく真直ぐ川上へ足を進める。日傘から見える後姿は、ワンピースとすらっとした脚とサンダルのヒールだった。そよ風に吹かれた数枚の花弁はが舞って日傘の上に止まる。婦人が桜の中に消えてしまうのを待って、再び脚を進める。

見知らぬ一羽の野鳥が桜の枝にとまり楽しそうに歌を歌う。もてあました時間の中で春の陽気を楽しみ小川の畔を散歩する。畔に置かれた木製のベンチへ腰掛、布製のバックからワインを出してコルクを抜き、持ってきたワイングラスへ注ぐ。陽の光を受け鮮やかなバラ色の液体がワイングラスの中で踊る。

グラスを高く掲げ、もう一度その色を見てからゆっくりと口へ運ぶ。少しだけ口に含むと、渋みや春の香りが混ざり合い不思議な味を演出する。周囲の花弁達が一斉に踊り出すのではないかと錯覚する程だ。それから液体の細部を、分解し一つ一つを確かめるように喉の奥へ流しいれる。

グラスの中を見ると一枚の薄い桃色をした花弁がバラ色の液体に浮かんでいた。
■何処で飲みたいという場所の指定はありません。桜を見たいと思う場所の条件は、人が大勢いない事、静かな事、座れる場所がある事です。宴会も楽しくて良いのですが、静かにゆっくりと桜の花を楽しみたい。そう思います。

我が家(集合住宅)の駐車場には6,7本の桜があり、その下は芝生になっています。毎年、芝にござを敷いて住人と静かな宴会をします。今年は寒さを我慢して夜桜宴会。桜に月、ワインを持ってきて桜の花の下でゆっくりとグラスを傾けるのは本当に趣があります。

もし花見の宴会をするのでしたら。マイグラス付きでワインをお勧めします。凄く精神的にリッチな気分が味わえます(自作のチーズケーキがあればもっといいですね)。さて一説では桜の花は騒音にストレスを感じるそうです。花見のカラオケはどうなのかな?静かな花見もいいのでは。

加えて、根元にビニールを敷くのも嫌がるそうです。ビニール・シートを敷くのでしたら根元から少し離して敷くか、ゴザをご利用ください。モネやルノアールの描く恒久的な美しさも良いけれど、桜の刹那的な美しさの方が好きです。桜**