ブログネタ:お寿司で好きなネタは? 参加中仕事が早く終わり待ち合わせの時間には早かったが地下鉄へ乗り約束の場所へ向かった。給料日まではもう少し、懐が一番厳しい週だったがナオミが食事へ連れて行けとせがむので仕方がない。昼休みに残った預金を引き出して夜の準備をしていた。
予想した通り待ち合わせの時刻には少し早すぎた。もちろんナオミがそんな早く来て待っていてくれる訳が無い。10分位送れてくるのは当たり前だ。ナオミ曰く、
「待つ事は愛情の深さの裏付けよ」
そう思ってナオミはわざと遅れてくるのかどうか真実は分からないが、いつも決まって遅れてきた。遅れてくると言っても最大でも20分程度なのだから目くじらを立てる程の事もないので放ってある。それに自分は待たせるより待たされる方がずっと楽なので苦痛に感じた事もなかった。
時間は沢山ある、いつものようにノートPCを開きインターネットに繋ぐ。こうしてネットをしていれば時間は凄いスピードで過ぎくれる。待ち合わせ場所には必ず無線LANの使えるホットスポットを指定する。そんば場所なら無料で高速ネットが使えるし美味しいコーヒーだって飲める。多少早く着いたって、退屈する事もなければ気を揉む必要もない。
目抜き通りに面したスタイリッシュなオープンなカフェに座ってノートPCを開きナオミの好きそうなレストランを「グルナビ」や「ホットペッパー」を使って検索する。予算は財布の中身と相談だ。前回のデートはスリランカ・レストラン、冬だと言うのに汗だらけになってスパイシーな料理を食べた。
今夜は、リーズナブルなイタリアン・レストランか、スタイリッシュな和風ダイニングといった感じだ。きっちりと料理さえ選べば安上がりに済ます事もできる。クレジット・カード払いでも良かったが前月も使い過ぎていたので自重が必要だった。
待ち合わせ場所の周囲を検索し幾つかのレストランをピックアップする。ナオミが現れた時に候補を挙げて選ばせ予約を入れば、余計な事で頭を悩ませる必要も無い。検索サイトからレストランを選定していると、携帯が震えメールの着信を知らせた。
ナオミからだ。「きょうは寿司が食べたいの、お寿司屋さんは良い所を知っているからそこへ行きたい」と書いてあった。レストラン選びはそれ以上続ける必要がなさそうだったが、寿司屋だと予算を気にして注文できない。大体、予算を気にして計算しながら寿司を注文する事自体が不可能だ。
いざとなればカードがある、せっかく自重して迎えた月末だったが、自戒は見事に打ち砕かれようとしている。PCの電源を落としブリーフ・ケースへ滑り込ませていると、複雑なテキスタイルのプリントの生地のワンピースがいつの間にか目の前に立っていた。
「よぉ、まった?」
いつものように色気の全く無い挨拶だが、挨拶にとやかく言う必要も無くいつも流してしまう。ナオミは「お腹がすいたわ、直ぐにいきましょう」と言って向かいの席に座った。紙コップの底に残ったコーヒーを飲み干し逆に席を立ち上がるとナオミも続いた。
案内に従って行くと裏通りの飲食店街に和風ダイニング風な寿司屋があった。高級そうな外観に抵抗を感じたがここまでやって来て、別の店へ行くわけにいかない。だいいちメールを受けてからレストランの選定は途中だったのだ。寿司屋には珍しく入り口にはのれんが無い。
中の様子は見えなかったが、扉の造りから高級感が漂っていた。木製の戸を引いて足を入れると驚いた事にカウンターの周囲に寿司皿がベルトに載ってゆっくりと回っていた。驚いてナオミの顔を見ると、驚かせた事が嬉しかったのか、予定通りだったという風に笑顔を作った。
回転寿司と言えどもしかしたら高級回転寿司なるモノがあるかもしない。疑心難儀でメユーの価格を見てやっと安心した。街中の回転寿司となんら変わらない。いつもきちんとしたレストランでデートしたがるのにどうしたのだろうと、ビールに口をつけて考えると。
理由はナオミの方から語ってくれた。ナオミにしてみれば毎回きちんとしたレストランを望んでいる訳ではないのだという。多分思い違いと、コミュニケーションの不足だったのかもしれない。お互い給料日前という事がわかっていたからこの寿司屋を選んだのだった。
気が付くとナオミは「アジ」「サバ」「イカ」「玉子焼き」とどんどんと皿を取り、オーダーしていた。まけじと「マグロ」「タコ」「タイ」「イクラ」とオーダーをする。オーダーするネタを考えると何故か皆安い物だ、ナオミもそれに気づいたのか顔を見合わせて苦笑いする。
「高級魚は脂肪分が多くて余り好きじゃないのよ」
「うん、実はウニも大トロも苦手なんだ」
そう言って「赤貝」と「青柳」を注文した。
■最近は健康志向からか、油脂を避ける傾向がありますね。脂の乗った所が美味しいというけれど、脂の乗らない所もさっぱりして良いですよ(安いし)
■10 Km風強し、風はあなどれん。泳ぎ無しです(だれとるねん)
■Qちゃん残念でしたね、何が起ったのだろう?