ブログネタ:香水はお好き? 参加中表示板の全駅に電車の形をした小さなマークが入っていく、暫くするとその電車を模るマークは前駅から出てきて前駅と自分の居る駅の間で点滅を始める。そんな様子を見ていると程なく「電車がきます」という表示板の蛍光灯が灯った……ある寒い朝の話の出来事。
早朝のプラット・ホームには、まだ半分寝ているサラリーマンやOLが、その電車へ乗り込むために整列している。毎朝見るそんな風景はとても興味をそそられる。毎日の通勤自体はそれ程楽しくは無いが、通勤をしている人々を見るのはとても興味深い。そういった人々には見るに耐えない人もいるし、見ているだけで不快に感じる人もいる。
ただ、そういったダイバシティを肌で感じるだけで、朝のひと時を有意義に感じる事ができる。早い話がモナトナスな人生では何か物足りないという事なんだろう。最もそれは通勤自体を前向きに考えた場合だ。多くの場合混雑は気持ちを暗く重く感じさせる。でもそんな事で毎日を失いたく無い。
電車へ乗り込むとほとんど身動きが出来なくなる……いつもの事だ。四方を知らない人に囲まれ、知らない人と触れあわなければいけない。でも、何処に誰のどの辺りが触れているかのかなんて分かる分けが無い。一箇所だけじゃない至る所が好き嫌いに係わらず触れ合っている。
自身を認識できる範囲はとても狭い。視界も相当背が高くなければ見えるのは視線の方向にある中刷り広告か他人の頭だ。頭の山が社内を埋めその先にも頭がある。髪の毛を染めている人が増えたのと、スキンヘッドが増えたおかげで、ビューのバラエティは増え楽しくなった……でもただそれだけの事だ。楽しくなったと言っても、視界の範囲はいつも同じで見える物自体は変わらない。
聴覚はどうだろう、車輪が線路の継ぎ目を通過する時に作り出す独特のとても眠くなるリズムだ。加えて携帯音楽再生器のヘッドセットから容赦なく放出されるシャカシャカ音そんな耳からの刺激がある。車輪の音は耐えられるが、強制的に聞かされる他人の音楽は気に障る(皆がロックやポップスを好きなわけじゃない)
触覚は……さっき述べたばかりだ……元々「手」意外の触覚なんてそんな敏感では無いように思う。「触れているのか、触れていないのか」その程度の事しかわからない。確かに圧迫感はあるが、それが実際にどん物質なのか感触だけで分かる人は少ないだろう。直接肌に触れていれば温度からも対象物がわかるのだろうが、そこは電車の中なのだ。
味覚は論外だ。満員電車の中で食事をするなんて馬鹿げている。チューイングガムこれは考えられるが、それを何処で噛もうがあまり変わらない。さて、残るは嗅覚だこれは困った物だ。満員電車の中で自分の意思で拒否できる事は極めて少ない。例えば距離を置きたくてもギューギューと押し込められるので距離を保つ事は難しい。
顔も動かせないと視線を動かすのも難しい。ヘッドセットからの音も避けられない。強制性から言えばヘッドセットから流れる音楽と変わらない。それは強制的でり、個人的だ。満員電車の中では、この個人性や強制的な刺激によりイライラが溜まる。
それもほとんど毎日だ、実際に想像してただけで気が狂いそうになる。もしこれに加えて嗅覚的な強制がエスカレートしたらどうなってしまうのか解らない。真夏の満員電車を例に考えて欲しい。高い気温、高い湿度、周囲から押し込まれ、すし詰めの状態に耐え忍ぶ。目の前には3日も洗っていないような髪の毛、隣の人のヘッドセットからは高音域の甲高いハイハットの音が漏れてくる。
独立した問題が複合し交錯する。咽かえるような汗の臭いどう考えても尋常な精神を保てはしない。きっと香水でも同じなのだと想像する。バラの香りなら良いとか、ラベンダーの香りなら良いとか、ブルガリならOKとかそんな単純な事ではない。
香りにも人それぞれの好みがあり嗜好がある。その香りはある人にとって快適な臭いかもしれない、でも別の人にとっては悪臭としか感じられないかもしれない。しかもそれは条件により相対的に変化する。ヘッドセットの中で奏でる音楽にも似ている。
例えてみれば、ある香水は目を閉じるとゆったりとしたクラッシック音楽を奏でるような世界をイメージできるかもしれない。またある香水は、過激なパンクロックをイメージさせるのかも知れない。きっと香りの刺激も同じ様な物だ。つまり、「香水が好きか」と問いかけられた万人の答えは、好きな香りは好きだが、嫌いな香りは嫌いだという答えになる(想像して欲しい)。
満員電車、それは選択の許されない万人の共有世界だ。そんな中でいったいどんな香水を付ければ良いのか誰か答えられるのだろうか?
■煙草と比べるのはいけないのかも知れないが、煙草の煙が他者に強要を強いる物で嫌われるのであるならば、ある程度強要を強いる存在であるならばそれなりの節度が必要なのだと思います。
■何故かお休みしてしまいました。
■本日はAKBっす!