ブログネタ:豆電球消して寝る?付けて寝る? 参加中

長針が文字盤を充分に走り周って疲れ果てる程の時間だった。太陽は既に地平線の向こうへ落ち、街の灯りは月灯りと混じりあって複雑な影を闇の中へ落とし新しい闇を形成していた。出来上がった闇は水飴のように妙な粘性を持って触手を伸ばし脚に絡み付いてくる。

駅からの道程を奴らから逃げるように走りぬけ、扉を明け電気のスイッチを入れると奴らの残骸が足に残っていないか確認する。奴らは、小さな闇の破片があればその影の中に身を潜め、再び訪れるであろう深い闇を待って明の支配を狙っているのだ。

もし闇が一片でも残っていれば、心はその複雑な闇に犯され、心の中の光明は消え、深い闇に支配されてしまうのだ。闇は強大な力で心を捉えそして一度手中に収めた物を絶対に放しはしない。深い闇の底へ落ちていった者は二度と明るい場所へと戻る事はできないのだ。

部屋の中には一片の影見つからない程、隅々まで蛍光灯の白い灯りで照らされている。この照度ならば闇は生き長らえる事は無いはずだ。闇の気配に注意を払いながら着替えを済ませると食事の準備をする。蛍光灯に取り付けられた探知機に闇の存在を知らせる警告は上がっていないし、闇の持つ独特の臭いもしない。

もう何人もの知人が闇に捕まりそして闇の世界へ落ちていったことか。そんな光景を何度も目にしたおかげで、用心深く捕まらないようにするための準備をきっちりと整え、逃げ出す手配も整えた。現在の所、闇は暗黒の世界に身を潜めてこちらの世界にやってくる気配は無いようだった。

でも闇達に気を許してはいけない。少しでも気を許せば、どんな小さな隙間からでも侵入しそして支配してしまう。それが彼らの本能であり特性なのだ。そんな単純な事は誰でも知っているが、それでも毎日、多くの人々が闇の侵入を受けその軍門に下る。

闇はずるがしこく不屈だった。どんな状況でも生き残り、どんな状況でも繁殖を繰り返すゴキブリのように撲滅する事は不可能なのだ。人々の心に少しでも闇を持っているのなら、闇は新しい影を作りハビタットを拡張する。

まるでアメーバの様に増殖しそして繁殖する……それが闇だった。昼になっても闇は心の中に身を忍ばせて、太陽が西の空に傾くのを我慢強く待っている。そして、少しでも弱みを見せると日没後瞬く間に増殖を完了し心を影で満たして闇の世界へ連れ去ってしまう。

そんな闇の攻撃を跳ね除けるためには、いつも心に電球を灯して、闇を早く撃退できるように隅々まで明るくしておく事が大切なのだ。寝ている時にも小さな明かりを灯し闇から身を守らなければいけない……身をを守るために……自分の心にも灯りを灯そう。
■光と影は表裏一体の物だ。光が存在しなければ影は無く光があれば影がある……しかし闇は光が無くても存在する……果てしない無限の闇が。
■飲み会でシャブシャブを食べに行きますので練習はお休みします。
■飲み会が無くてもきっと今日はSwimだな。