失われた地底都市 - #3 -

オクシデンタル・アベニューをキングドームの方面へしばらく歩くと消防士が火災を消していた。いや、実際にそこで火事があった訳ではなく昔シアトル市内で頻繁に起きた火事に立ち向かった勇敢な消防士を称える石像があるのだ。

何人かの消防士がホースを持って火に立ち向かっている姿が等身大でリアルに表現されている。いまにも消防士達は動き出して本当にホースを火へ向け、消化活動をしそうだ。

シアトルの歴史とこの消防士達が辿った足跡を記した銅板が道路の真中に埋め込まれている。火事の歴史と言えばシカゴの冬にミシガン湖から吹きつける強風によって広がる火災と街の焼失とウォータータワーの話も有名であるが、実はシアトルの町も出来る上で火災の事を除いては語れないのだ。

インターナショナル・ディストリクトからウォーター・フロントを往復する路面電車の線路を越える少し手前に広場があって、その場所では揃いのTシャツを着た数十名の少年少女達が聖歌の練習をしていた。

朝の空気に合った澄んだ歌声だ。しばらく歌に耳を傾けてから、線路を渡りアベニューを南へ下る。周辺は古い骨董品やガラス細工の店が軒を連ねていた。そこまで行くとその先はオフィス・ビルと駐車場になり何も見るものは無い。

立ち止まって周辺を見回すと、交差点の中央に小屋が建てられてあり屋根に大きな ( I )の文字が掲げられていた。街中に建てられたインフォメーション・センターである。小さなブースの中では人が働いていた。

インフォメーション・センターの壁に貼りつけられた広告を上から順番に眺めてみる。シアトルではジャズ・ライブなど結構著名なミュージシャンの物が催されるので掘り出し物が見つかる事もある。

ジャズ・ライブ、ロックライブ、ボーイング工場見学、マイクロソフトツアー・・幾つかのエクスカーション、さらに見て見ると「シアトル・アンダー・グラウンド・ツアー」、その不思議な言葉の響きに興味を引かれる。

失われた地底都市との出会いだった・・朝の日差しは木陰からキラキラと地上に降っていた。公園の水辺には海からカモメがやってきて休んでいる。遠くで路面電車が通過する音が聞こえた。

シアトルの地底都市それはどこにあるのだろう……?

イチローがシアトルマリナーズで活躍してシアトルも日本でもずいぶん有名な町になった、実際は、その一昨年前、佐々木(大魔人)がルーキーで活躍したのが先だったような気がする。

その当時イチローの名前ばかりが広まり、佐々木の名前が消えかけていた(その後結局退団してしまった)。さぞ佐々木も腹立たしい事だろう。

シアトルの野球グッズのお店では、一昨年までは佐々木Tシャツが店の一番目立つ所で販売されていたのが、今やイチローのグッズが店の多くを占める様になってしまった。

イチローの時代からシアトルマリナーズを知っている人にはセーフィコフィールドは親しみのあるシタジアムなのだろうが、私は記憶の主はキングドームである。空港から市内に向かう高速から市内に入ると一番先に見えてくるのがキングドームだったのである。

さてこの物語の続きはこのキングドームがあった時代の話である。とはいえ野球の話しではないのでセーフィコフィールドだろうが、キングドームだろうが実はどちらでも良いのだ。
昨日もきっちり10Km消化、小春日和の土曜日の午後、気持ちの良く走りました。タイムを縮めるにはもう少し心肺機能を鍛える必用があります。