酷い震えと、孤独感に襲われて夜半に目覚めた。TVの上に載せてあるデジタル時計のインジケータは、2時を示している。1時間にセットしたエアコンのタイマーはとっくに切れて既に止まっていたけれど、室内はさっきまでエアコンが点いていた名残を留めるように、ひんやりとした空気で満たされていた。

外気は30度を越える熱帯夜だだったが、密閉度の高い部屋はエアコンが止まっても部屋の冷たい空気は流れ出さないし、外の熱い空気も入っては来ない。部屋の中は快適な筈だったが、汗がじっとりと首筋を濡らし、細かい震えが止まらない。
起き上がって冷蔵庫へ行こうと思ったが、やはり震えは止まらない。膝が震えてなかなかな前へ進むことができないのだ。仕方がないので壁に腕で寄りかかりるようにゆっくりとキッチンへ向かう。廊下の電気を点け苦労しながら廊下を一歩一歩足を出し、やっとの事で突き当たりのキッチンへ続く扉にたどり着いた。
蛍光灯のスイッチは扉の右にあるはずだ。扉を開けスイッチを探り当てる。この間も膝の震えは止まらない、一体どうなってしまったのだろう。震える指先に力を入れ、スイッチを押すと、明るい蛍光灯の光がキッチンに満たされる。一杯に開いた瞳孔から頭の中へ光の粒子が一気に流れ込んでくる。
間の前が真っ白な壁に覆われたが、瞳孔が絞られるのと同時に真っ白な背景の輪郭が次第にはっきりとしてくる。長い大理石のシンクとストーブ、ビルトインされた電子レンジ、その上には磨かれたアルミ製の食器棚、勿論見慣れたものばかりのはずだった。


dream

#iPhoneは単なる最高の携帯電話じゃなく・・最高のブラウザと最高のiPodだという触れ込みです。ここの所メールが毎日きますね。またiPhone情報あったらレポートします。これも一種の夢なのかなぁ~