第11回TSUBASAセミナーに参加してきました。 | zonのフォトブログ ミーチ・カボ、ときどきニコ。

第11回TSUBASAセミナーに参加してきました。

今回のテーマは、


【種の保存法とTSUBASA】認定NPO法人TSUBASA/涌井智美氏

 

【野生生物の保全を目指して〜ヨウムの事例から〜】WCS Congo/西原智昭氏

 

 

 

 

 

 

思い起こせば・・・


乱獲により絶滅の危機に瀕する野生のヨウムの輸出入取引を制限するために、

WORLD PARROT TRUST USAが、

CITES(ワシントン条約/絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)

に働きかけ、署名運動がおこなわれたのが、2012年のことでした。
残念ながら当時は、4万名以上の署名が集まったのにも関わらず思い届かず否決されました。
私も署名しましたし、たくさん拡散もしました。

 

[緊急]乱獲により野生のヨウムが絶滅の危機に瀕しています。
日本が2番目に署名者が多い国!野生のヨウムを救う署名継続!
[速報]World Parrot Trustがヨウムの売買を終了するよう政府に要求!(追記あり)
野生のヨウムを救う、思い届かず。

 

あれから4年。


今年の9月下旬から10月上旬に開催されたCITESで、

ヨウムが念願のCITES1類(国同士での輸出入禁止)に分類されることになりました。
それに伴って、今後ヨウムの飼い主さんは環境庁へ登録をしないと、

譲渡ができなくなるなどの問題が出てきます。
そのためTSUBASA主催でセミナーが開催されました。
我が家はヨウム飼いではないのですが、とても興味があったのと、

カボもマイナーながらヨウムと同じコンゴが原産。
人(鳥)ごとではない。
尚かつ、WCS Congoでコンゴ共和国の自然環境保全に携わる

西原智昭氏によるヨウムを取りまく環境、密猟についての

めったに聞くことができない貴重な講演もあったため参加しました。

 

ヨウムは主に中央アフリカから西アフリカの熱帯林に生息しています。
特にカメルーン、コンゴではペットの需要の高さから

商業目的の個体が乱獲されており、密猟が絶えず、急速に減っています。
密猟されると多くの個体(ほとんどが雌の若鳥)が命を落とし、

100羽いたら1羽生き残るくらいの計算となるそうです。
その1羽が私達がよく目にするペットショップに並んだり、

繁殖用(野生個体の方が圧倒的に繁殖率が高いそうです)になります。

 

「ヨウム1羽の裏には99羽の死がある。」
 
とてもショッキングなことですが、いち鳥をお世話しているものとして、

その事実から目を背けてはいけないと思いました。
今見過ごせば、ヨウムが地球から絶滅する日もそう遠くないからです。
ヨウムに限らず世界中には同じような状況のインコ、オウムが数多くいます。
すでに絶滅した種もいます。
 
また、ヨウムには種子散布としての役目があり、

それによってアフリカの熱帯林を守り、生態系が保たれています。
依って、少なからず地球温暖化にも大きく関与しています。
ヨウムが1類になったことで密漁がなくなり平和が訪れることが一番の願いですが、

そうもいかない複雑な問題がたくさん混在しています。
 
「需要があるから供給がある。」

 

今飼われている私達の鳥達は野生へ戻すことはできません。
生涯健康で幸せな生活が送れるよう面倒を見ていく義務があります。
このようなことがあることを知った上で、

これからも責任を持って鳥達をお世話していかなければいけないと

改めて思った次第です。

 

 

 

 

 

<参考>

 

ヨウム付属種1への登録方法

自然環境教育センター(国際希少種の登録先)

WCS Congo

アフリカ日本協議会

西原智昭氏プロフィール

 

 

 

 

 

 

 

ニコパパ渾身の力作!電子書籍は、

↓こちらから購入できます。

オーストラリア・ニュージーランド鳥観旅行記

~これから野鳥を観に行く方へ

 

 

 

 

いつもご訪問ありがとうございます。

ランキングに参加しています。応援宜しくお願い致します!(^Θ^) にほんブログ村 鳥ブログ コザクラインコへ