疲れ目どいひー映画れびぅ | weblog -α-

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なんとな~く  思いつきで  好き勝手に  (=゚ρ゚=) ボヘー  っとやってます。


え~、ここんトコ更新をサボりまくってますが、概ね相変わらずです。
もうね、最近は全然ダメなんすよ、文章書くのが。
私事なんだけども、ここ一年ほどあんまりメンタルバランスが宜しくないもんで、地味な部分でボチボチと影響が出ちゃってるんだと思うんだよね。
慢性的にプチ滅入ってる感じ・・・って解り辛いかw
まぁ、大袈裟なもんじゃないんで日常生活にはほぼ影響無いんだけど、創作面とかモチベーションの部分では結構やられちゃってますなぁ。
俺的にはそこやられるのが一番痛いんだけど、人生が人生なんで仕方無いっていうか、いい加減疲れ果てるわな、そりゃ・・・って自分を客観視してたりもするもんで、むしろ脱力して行こう的なスタンスで屁みたいな日々を過ごす様にしてますw
とは言いつつ、文章はまとまらないながら相変わらず書きまくってるし、創作面もラフな感じにはちょいちょいやってるんだけどね。
発想が枯渇するでもなく、思考が止まるでもないから厄介なんだとも言えるわな。

ってな訳で、とにかく何をテーマに書いてもちっとも文章がまとまらないもんで、手抜きだけど一応頭も使ってますよ的なところで映画レビューをば。
例によってネタバレ上等なのであしからず。


アフターショック
アフターショック
原題:Aftershock
製作国:2012年 アメリカ/チリ
監督:ニコラス・ロペス
評価: 2点 (10点満点)

天変地異モノのサバイバルスリラー作品。
たまたまWOWOWで始まったのを鑑賞しただけなんで、何の期待も予備知識も無しでした。
まぁ、そんなに物珍しくも無いB級作品って感じだったんだけど、アメリカ映画じゃなさそうなんでそのまま観る気になったという・・・w

舞台はチリの首都サンチャゴ。
アメリカ人青年のグリンゴと、チリ人の友人アリエル、その友人ポヨは、チリへと旅行で訪れ、ナンパも大成功してウッハウハだった訳なんだけども、そこにチリ全土を巻き込む大地震が発生し、一行はパニックに陥りながらも安全な場所へ避難しようと試みる・・・ってな話。
まぁ、天変地異のパニックものとしてはベタ中のベタで、災害そのものよりも人間同士のトラブルの方が大問題になるって展開もベタ。

準主演を務めるイーライ・ロスは、『キャビン・フィーバー』 やら 『ホステル』 シリーズの監督・脚本・製作を手掛けた知る人ぞ知るホラー畑の有名人・・・って事で、この作品でも製作と脚本を手掛けつつ、演者としても出てらっしゃる。
んで、『ホステル』 と言えば 「グロでエグい」 と評判の映画だもんで(俺はまだ未見)、本作もグロでエグいシーンはそこそこあります。
ってか、大地震に大津波に切断やら事故死やらレイプやらと、まぁ普通に悪趣味で観る人を選ぶ作品だよね。
単純に悪趣味なホラーなんかが好きな人にはたまらないだろうけど、イマイチ振り切ってる感が足りないんで俺は好みじゃなかった・・・というか、ただただスプラッタやらゴア描写に固執したタイプの作品ってのは、爆竹鳴らして大喜びしてるガキの嗜好みたいで全く面白味を感じないんすよ。

物語としては、とりあえず前フリが冗長。
いざ大地震が起きて以後がメインなんだけど、それまでのワーキャー遊んで楽しんでる様子が地震後の緊迫感の対比として全然効果的じゃないんだよね。
んで、地震の影響で事故が起きる様子なんかを次々描くなら解るんだけど、後半は強引にチンピラ軍団やら脱獄囚とのバトルになっちゃうんで、大地震とかほぼ関係無いチープなバイオレンス映画になっちゃってる。
絶対的悪な無法者と戦うだけの話なら、北斗の拳みたいな近未来の荒廃した世界を舞台にしても全然良かったはずだし、天災の脅威を極めてご都合主義的にしか使わないなら、いかにも天変地異モノみたいな看板を掲げるのはルール違反だと思う。

あと、とにかく後半における展開の雑さ、乱暴さは酷すぎ。
ピンポイントで言えばショッキングなシーンはそれぞれ悪くないんだけど、物語として見た場合には下手クソとしか言い様がない。
ロクに考えもしないで、思いつきと感覚だけで作ってるのがバレバレなんだよね。
「何かトラブルが起きないと退屈だから、レイプ目当てのチンピラ軍団に襲わせよう」 とか、「さっきまで良い人だったのが実は極悪人で、いきなり豹変するんだ」 とか、その程度の浅はかな発想だけでこしらえちゃえば駄作は必然。
「シーンシーンの発想をどう繋げて全体を潤滑にまとめるか」 って考えるのが 『物語を作る』 って事な訳で、発想の切れ端だけ集めて米粒で貼り付けたってね、そんなイビツなもんが御立派な物語には成り得ないよね。
要するに安直なんだな、総体的に。
まぁ、そういう意味で言えば、単純だから昨今の若い連中なんかにはウケるのかもだけど。

それからオチだけど、これまた容易に想像がつくオチでして・・・なんともしょーもないというか、ホントに中学生レベルの発想しか出来んのかいとw
一応、原題の 「アフターショック」 ってのが直訳で 「余震」 とか 「余波」 を意味するそうで、つまりは大地震そのものがテーマじゃなく、それによる影響を描いた作品だと言ってるらしいんだな。
で、まぁ、チンピラ軍団やら脱獄囚なんかもその 『余波』 なんだと言いたいんでしょう、きっと。
そいでもって、最後も余波でオチになってるって事なのは解るんだけどもさ、もうね、そういう骨組みからして幼稚なんだよw
細かいネタ振りはわりと多かったけど、それもバレバレで全然伏線になってないしさ、あからさまにウンコ臭したらその先にウンコあるでしょうよ、そりゃ・・・っていうね。
とにかくは幼稚な駄作でしたとさ。



清須会議
清須会議
製作国:2013年 日本
監督:三谷幸喜
評価: 7点 (10点満点)

言わずと知れた三谷幸喜プロデュースによる歴史コメディー。
織田信長亡き後の跡目問題をどうするか話し合おう・・・という体裁を保ちながら、裏では各自が甘い汁を啜るべく動いてましたよってなエピソードを、三谷幸喜ならではのコメディータッチで描いた作品。
まぁ、近年の邦画では安全牌な三谷作品だけに、大ハズレを引く怖さは無く観られるけど、最初から期待値が上がり過ぎちゃうのも作り手としては辛いだろうね。

『歴史モノであって時代劇ではない』 というのがこの作品のポイントだと思うんだけど、とにかく三谷幸喜ですからね、史実をモチーフにしてるとはいえデフォルメしまくりで、史実としての細かい部分なんて 「ネタ元」 でしかない訳ですよ。
いちいち 「面白いでしょ?」 って訊かれてる気がするぐらい 『面白さ』 に拘ってるのが三谷作品なんで、まぁ有無を言わせず面白い仕上がりですよ、テンポも良いし。
個人的には、前作 『ステキな金縛り』 に登場する更科六兵衛(西田敏行)のカメオ出演シーンが一番好きw(無駄さとサービス精神がw)
ってか、三谷映画の中で一番好きで、一番良い出来だと思うのが 『ステキな金縛り』 なもんで。

物語は、役所広司演じる柴田勝家と、大泉洋演じる羽柴秀吉との政治的な部分での一騎討ち。
ちなみに、当時の勝家は信長の右腕として一目置かれた筆頭家老で、秀吉はまだ新進気鋭の若手感が残る幹部若頭といったところ。
いかにも豪快で実直な勝家を、ちょっとバカっぽい方向に振り切らせてる三谷演出は見事。
で、この作品で最も光ってて、キャラとしての完成度も高いのが秀吉・・・つまり大泉洋。
良くも悪くも秀吉がズバ抜けてて、ちょっと他の演者が霞んじゃってるぐらい大泉洋の演技が良すぎる
恐らくは大衆向け娯楽として意図的に解り易くそうしたんだろうけど、対する勝家のインパクトが若干負けちゃってる気がした。
まぁ、その辺りのバランスは編集でかなり調整したんだろうから、結果的には 「大泉洋が予想以上にプロだったせい」 って事になるのかもw
いや、でも、見かけ以外はホントに完成度の高い秀吉だと思うし、秀吉に関してはデフォルメせずとも実際にああいう感じの男だったと思うんだよね、きっと。

総体的な作品の出来は(三谷作品として)普通に良いし、楽しめると思うけど、『三谷幸喜ブランド』 を前提としてるが故の面白さって感じは否めない。
物語としても豪華で金掛かってるわりに地味な印象があって、「今回はかなり趣味に走ったな」 って感じが強い。
ともあれ、三谷作品は 『往年のエンターテイメント+ギャグ漫画テイスト』 を意識した作風ってのが基本な訳で、その流れで言えば本作も確かにそうなってるんだけど、さすがにそろそろ似た様な味付けは飽きたな~って感じはある。
前作がほぼほぼ三谷ワールドの完成形だろうと個人的には思うんで、新しいアプローチの三谷作品にどうしても期待しちゃうし、今後も同じ様なテイストの作品ばっかり新作として出されたらがっかりだよな・・・と。
あと、深夜ドラマ時代の怪演をリアルタイムで観てるだけに、三谷さん本人の演技もそろそろ見せて欲しいもんだなと心から思うw



サプライズ
サプライズ
原題:You're Next
製作国:2011年 アメリカ
監督:アダム・ウィンガード
評価: 5点 (10点満点)

とある一家が正体不明の三人組に襲撃されるサスペンススリラー作品。
一般的にはホラーに分類されるだろうけど、厳密に言うとホラーじゃない。
期待しないで観たら意外とマシだったパターンw

『襲撃モノ』 と呼ぶのが正しいかどうか解んないけど、とにかく普通の人々が突然何者かに襲われてしまうっていうキャッチーな話で、この作品における襲撃者は動物マスクを被った三人組。
舞台は人里離れた郊外の古い別荘で、結婚35周年記念のホームパーティを開く為にそこを訪れたデヴィソン夫妻と、三男一女のその子供達(全員いい歳した大人でパートナーと一緒に参加)が事件の被害者となる。
シチュエーション的に 『リアリティのある脅威』 がベースにあって、キャラ立てもなかなか良いし、展開もベタながら悪くない。
ホラー寄りなグロシーンもわりと多いんで、ホラー好きにもわりとウケると思う。

で、レビューとして触れない訳にもいかないんでネタバレで書くけども、襲撃者たちの攻撃が積極的になって以降、この作品はどうも雑な部分が目立ち始める。
ヒロインは次男の彼女のエリンなんだけど、当初は今時の若い子らしいイチャイチャ振りだったこのエリンが、危機に直面して急に高い戦闘能力を発揮する訳ですよ。
まぁ、それはキャラ設定がちゃんとあった上での事なんだけど、それにしてもちょっと特殊過ぎる設定なんだよね。
パラノイアな父親に奥地でのサバイバル生活を課されて育った・・・とか、いくら映画でもご都合主義が過ぎるというか、もっと上手い理由付けは出来たんじゃないの?っていう。

あと、クライマックスでの黒幕とのバトルもね、ミキサーの刃で脳天グリグリは戴けない・・・というか、バカバカし過ぎてグロい場面なのに笑い誘うのよね。
「んなアホなw」 ですよ、まさに。
『リアリティのある脅威』 をベースに良い感じで進めてるのに、なんでわざわざ極端な設定とか攻撃方法を入れ込んでムード台無しにしちゃうんだろか。
ユーモアを織り交ぜたいにしたって、全体のテンポを崩す様な過剰演出は避けるべきだと思うし、アプローチの仕方はちゃんと考えれば他にもあると思うんだよね。
その辺りが非常に勿体無いし、後半の方で際立つだけに寸止めされた的なストレスを感じるよね、観る側として。

あと、襲う側と襲われる側のコントラストをもっと明確に出さないと弱すぎかな。
序盤で情け無用の襲撃者ってのを印象付けたわりに、実際はそんなにグイグイ攻めてないっていうか、ジワジワ勿体つけてる内にスーパーサイヤ人になったエリンにやり込められてる的なw
極端な設定にした以上は、エリンにもっと危機一髪な場面があって全然良いと思うし、それをくぐり抜けても辻褄は合うんだから勿体無いよね。
まぁ、非道になり切れない人に極悪非道な演出は出来ないのかも知れんけども、それを言ったらこの作品自体が成り立たなくなっちゃう訳だから、こういう物語をチョイスした以上はもっと詰めて欲しかったかな、プロとして。



エレベーター
エレベーター
原題:ELEVATOR
製作国:2011年 アメリカ
監督:スティーグ・スヴェンセン
評価: 1点 (10点満点)

狭い密室劇のシチュエーションスリラー作品。
ウォール街にある高層ビルのエレベーター内に閉じ込められた乗客9名が、危機的状況に迫られる内に次々と本性を現す話。

ハッキリ言って、これほど捻りも無ければオチも無い作品も珍しい。
作り手が何を見せたくて作ったのかサッパリだし、序盤で説明的に各キャラクターをわりとしっかり紹介した意味も解らない。
とにかく、オーナーの孫娘が最悪のクソガキにして諸悪の根源なのは一番くっきりとキャラが立ってて解り易いけど、そのキャラ立ての落としどころが全く無いのはなんなんだろう。
「こうなるんだろうな」 って簡単に想像がつく事はその通りの展開になるし、いちいちリアリティに欠けた演出は挟み込まれるし、結果的に全く必要の無いグロ要素をわざわざ持ち出して来るし・・・で、とにかくは中途半端
振り切ればもっと振り切れるところをちゃんと処理しないから、怖さにも笑いにも繋がってなくてボケた感じにばっかりなってる。
安上がりに済ませたかったのは解るけど、ほぼ1シチュで展開させるなら脚本ぐらい練りに練って、セリフのチョイス1つまで詰めた会議しやがれと言いたくなる。
そういう手抜きは作り手のプロとして失格。



レコード ~シッチェス別荘殺人事件~
レコード ~シッチェス別荘殺人事件~
原題:ATROCIOUS
製作国:2010年 スペイン
監督:フェルナンド・バレダ・ルナ
評価: 3点 (10点満点)

POVによるモキュメンタリースリラー作品。
もはや 『毎度お馴染み』 な怖い感じのPOV作品なんだけど、スペイン産だけあってアメリカ産とは若干味わいが違う。
物語は序盤からいかにもホラー路線を狙いに行ってるっぽいんだけど、結末まで観るとそれがミスリーディングを誘ってたんだと解る。
まぁ、ホラーじゃなくスリラーと括ったのもその辺りが所以なんだけど、じゃあそれが必ずしも効果的で良い方向に傾いたのかと言えば疑問。

別荘地で家族4人の変死体が見つかり、現場で発見されたホームビデオに事件の経緯が収録されていた・・・ってな概略からしてベタなんだけど、内容の方も基本的にベタで独自性は感じられない。
消えた少女の都市伝説、古いお屋敷、鬱蒼と茂る迷路の森、古井戸、突然居なくなる飼い犬・・・と、近年のモキュメンタリーホラー要素がお約束的に詰め込まれてるだけに、「これはホラー映画だ」 と勝手に思い込んでしまうけど、オチが解るとそれらには何の意味も無かったって事になるんで、「じゃあ、今までのはなんやねん!」 とツッコミ入れるしかなくなるw
悪魔がどうののいわゆるオカルト的な顛末じゃないのは好感持てるけど、だからって普通の猟奇事件にしちゃうのもどうなんだろう・・・っていうね、フィクション大前提の映画作品なんだし。
つーか、オチはオチで理由付けの説得力が弱すぎるし、「犯行が何故このタイミングなのか」 っていう重要な設定を用意してないのがバレバレだから薄っぺらい。
劇中にどれだけ反映されるかは未知数としても、舞台とかキャラの詳細設定って作り込んどいて損は無いんだよね。

それから、この作品は他のPOV作品よりもズバ抜けて目が疲れるし、画面酔いもし易いと思う。
ロクに光源もない木々の中を夜中に走り回る映像とか、なんでダラダラと長く使ってるのか解んない。
それで闇に蠢く怪しい人影なんかがチラ見するならまだ解るけど、そういう演出も無しでただただ長回しは戴けない。
そんな無駄部分を省いたら、絶対に一時間で収まっちゃう作品なんだよね。
それじゃあ映画になりませんよ~って事なんだろうな、やっぱり。



オープン・グレイヴ -感染-
オープン・グレイヴ -感染-
原題:Open Grave
製作国:2013年 アメリカ
監督:ゴンサーロ・ロペス=ガイェゴ
評価: 7点 (10点満点)

パンデミックな世界を舞台とするミステリースリラー作品。
無数の死体が投げ込まれた穴の中で目覚めた男は全ての記憶を失っていた・・・というスタートからしてキャッチー。
すぐに合流する事になる男女を含む6人が主要キャストで、その中の一人、一言も話さないアジア人女性(恐らく中国人)以外は主人公と同じく記憶喪失。
つまり、序盤から物語の鍵はアジア人女性が握っているのだと解る。
『アジア人女性には英語が通じない』 という大前提で当たり前の様に物語は進む訳だけど、今時、さすがに英語の一つも通じないってのは無茶が過ぎる設定じゃないの?・・・と。
漢字しか書けないってのも無理がある訳で、極めて単純な英単語を並べるだけでも簡単な筆談ぐらいは出来なきゃおかしい。
それは序盤から大きく現実味を損なってる残念な点で、非常に惜しい部分。

観る側は勿論、登場人物たちも自分の状況について把握してないのは演出として面白いけど、そのせいでテンポが若干悪くなってる感は否めないのかなと。
死体の様な顔色の感染者が一体どういった存在で、どれほどの脅威なのかがイマイチ解り辛いのも不親切。
「感染者は襲って来る」 っていうザックリとした情報だけ明確にするんじゃなく、もっと道理として脅威を感じさせる情報はあって然るべきだと思うし、知性や自己制御能力がある事を中途半端に見せてるのも必然性を感じなかった。
『28日後…』 の感染者ぐらい振り切った脅威として描けば、ホラーとしても成立するぐらいの怖さが出せたはずなのに、あくまで人間性を残したのは何の意図があったのかと疑問に思う。
もっとも、ゾンビ映画じゃないんで感染者の登場シーンはそう多くないんだけど。

パンデミックという状況と、失った記憶を取り戻す過程を主軸にした物語にしたいのは解るけど、「自分の事すら何も解らない」 という恐怖に関しては、観てる側が共感出来る事じゃない。
観客は単純に得られる情報から全体の状況を把握したいだけなんで、「結局こいつは何者なの?」 みたいな事ってわりとどうでも良かったりする。
作り手は 「記憶を取り戻す事で明らかになる事実」 を謎解き的で面白いと思ってるのかも知れないけど、この手の作品に観客が求めるのは謎解きよりも 「展開」 であって、先読みの難しさから生じる 「どうなるんだろう」 を楽しんでる訳だ。
って事は、それぞれのキャラクターが何者なのかなんて地味な部分に尺を取るんじゃなく、もっと展開そのものに重点を置いた方が魅力的な作品になったと思う。
決して退屈な映画って事ではないんだけど、やっぱり設定のわりに地味な仕上がりなのは否めないし、さほど内容の濃い話でもないのにテンポが遅いのはどうかと思う。

オチについてはわりとベタで想像がつくし、特に斬新な訳でもない。
最後を置きに行った感じにまとめちゃうのは勿体無い気がするけど、アメリカ映画だから仕方無いのかな・・・。
とまぁ、結果的に辛めのツッコミが多くなっちゃったけど、それだけ惜しい仕上がりだって事。