ブログネタ：思い出の地、なくなったことある？ 参加中わりと沢山あると思う。
言っても昔はまだ開発されてない場所ってあちこちにあって、そういう場所を選んで遊んでたりもしたからね、ガキの頃は。
思い出の地って事で真っ先に思い出したのは、やっぱり昔住んでた官舎の家。
ウチは親父が自衛官で、俺は小学校を出るまでずっと官舎暮らし。
官舎って言っても今みたいなマンションとか団地タイプじゃなく、一軒家が建ち並ぶ官舎だった。
当時で築３０年とか４０年ぐらいの古い家だったけど、わりと広い庭のある家だった。
もっとも、庭はほとんどが親父の趣味の盆栽で埋め尽くされてたけど。
でも、庭があったおかげでアヒルも飼えたし、歴代の猫達もわりと平穏に暮らせてたのかなと。
そんな官舎もさすがに老朽化が進んでて、俺が小６の時に建て替えで取り壊された。
歴代の猫達が埋葬されてたりもしたし、他の家の庭先も含めて全部が遊び場だった俺らにとって、あの官舎が無くなった光景はなんだか寂しかった。
建て替えの都合で近所の仲間連中もバラバラに引っ越して遊べなくなっちゃったし、同い年の親友だったＨ君ともそれ以後は数えるほどしか会えなかった。
もし、もう少し長くあの官舎に住んでたら、俺の人生も多少は変わってた気がするんだよね。
とりあえず、幼馴染みとか親友って呼べる友達が一気に近場から居なくなったのはデカかったと思う。
色々と悩み出したのって中学入って間も無くだったから、あの頃にあの連中とまだ付き合えてたらと思うとね、やっぱり現実は皮肉だなと思うよね。
官舎の建て替えで引っ越す事になって、ウチが越した場所ってのが中学の目と鼻の先にある借家。
ホントに物凄く近くて、ほんの２、３０ｍも歩けば学校のグラウンドだった。
で、そんな家とグラウンドの間に、第二コートって呼ばれてた場所がある。
いわゆる遊水地を兼ねたテニスコートで、普段はテニス部が練習とかに使ってた場所。
大雨なんかが降ると、ちょうど山間の窪地になってるその場所に大量の雨水が雪崩れ込むもんで、そうなると水が引くまで第二コートは使えなくなるって仕様。
んで、そんな第二コートなんだけど、その昔は遊水地ならぬ遊水池だった･･･池の方ね。
俺がまだ小学校低学年の頃ぐらいまで、フツーの溜め池というか、そこそこの沼地になってた。
で、まぁ、六中池だか六中沼だかってみんなは呼んでて、そこは子供らにとってザリガニ釣りのメッカだった訳だ。
勿論、俺も何度かザリガニ釣りに行ったけど、当時はエサにするよっちゃんイカが勿体無くてｗ、恐らく２、３回しか行ってないと思う。
ただ、最初に行った時だか二回目の時だかに、俺は調子こいて沼の中に腰まで浸かって遊んじゃってｗ、それはもう絵に描いた様な泥だらけで帰ったっていうね、そんな記憶がある。
だから、第二コートもかつての姿を無くした思い出の場所。
そんな沼を官舎とは逆側の方向に進むと、わりと急な坂になってて･･･つまり、ある程度の山になってて、それを更に進んでくと、竹薮に囲まれた道の先に今度はわりと急な下り坂がある。
それを下ってくと、なかなか広大な湿地帯があった。
ほとんどトトロの世界って言っても良いぐらいの田舎の光景なんだけど、背丈を軽く越すほどの葦やらが一面に群生してて、ほとんど外灯も立ってない道は昼間でもそれなりの雰囲気があって怖い場所だった。
ウシガエルやら虫の声があちこちから聞こえてたし、道こそちゃんと舗装されてたけど、当時は車もそれほど通ったりする場所じゃなくて、ホントにただ歩くだけで肝試ししてるみたいなね、そんな場所。
そんな湿地帯も今は綺麗に整備されて、自然を活かした広い公園になってる。
多目的ホールとか博物館なんかも建てられて、交通量も昔よりはずっと増えてるはず。
文字通り、見る影も無いというか、あの不気味な湿原がこうも綺麗になるもんかとねｗ、昔を知ってるだけに俺はビックリした記憶がある。
まぁ、土地柄というか、昔はまだ手付かずだった土地が沢山あった所だから、今になると変わっちゃった場所も凄く多くて、なんだかんだ飛び歩いて遊んでた俺みたいなのにしてみたら、あっちもこっちにも思い出はあるんだよね、地元には。
もう地元から離れて随分と経つし、これまでに幾つも変わっちゃったり無くなった場所とか店とかあるけど、未だに地元意識だけは昔と変わってないから不思議なもんだよね。
今行ったら変わりすぎて面影すら無い場所もきっと沢山ありそうだけど、機会があれば一度ぐらいウロウロと散策してみたいとは思ってる。
あー、行きつけだった本屋のおじさん元気かなー。
店を畳むっていう何日か前に顔見せに行って以来だけど、もう会えないのかもなー。
同級生連中とかには全然会いたいと思わないけど、ああいう人達にはまた会いたい。