ブログネタ:好きなアニソン 参加中これは沢山ありすぎて困るお題ですな。
って事で、年代順にツラツラと・・・。
まずはかなり古いところから。
さすがにリアルタイムじゃなく再放送で観てたやつですが。
1966年 魔法使いサリー
『魔法使いサリーのうた』 歌:ダイヤモンド・シスターズ
カントリーの要素も入ったジャジーなアレンジですな。
いわゆる古いアニソンってのは、バンドさんがジャズ畑の人が多かったりするもんで、演奏として心地良いんですよね、テクもちゃんとしてるし。
この曲は特に管楽器が気持ち良い。
演奏は薗田憲一とデキシーキングスだそうな。
1968年 ゲゲゲの鬼太郎 [第一シリーズ]
『ゲゲゲの鬼太郎』 歌:熊倉一雄
『カランコロンの歌』 歌:加藤みどり/みすず児童合唱団/ひばり児童合唱団
水木ファンなら外せない二曲。
1971年から放映の第二シリーズでも同じ楽曲が使われてて、俺が観てたのも第二シリーズの再放送だったんだけど、オープニングとしては第一シリーズの方が雰囲気あるんですよね、白黒なのもあって。
オープニングはやっぱり熊倉さんじゃないとダメってぐらいハマってる歌声。
演奏は昔ならではのストリングス多用で雰囲気出てますな。
エンディングの方は、サザエさんの声優で知られる加藤みどりさんが一応メインボーカル。
歌詞のほとんどは合唱団が歌ってるんだけどもねw
ちなみに、バージョンが幾つか存在してて、第一シリーズの方がテンポ遅めで雰囲気はあるんだけど、加藤みどりさんの歌は逆に明るめ。
第二シーズンの方はテンポ速めで雰囲気も明るいんだけど、加藤みどりさんの歌は少し雰囲気を出す演出をしてるという・・・なかなか面白いバージョン違い。
1968年 妖怪人間ベム
『妖怪人間ベム』 歌:ハニー・ナイツ
この主題歌は文句なしにかっちょいい。
ハニー・ナイツの歌声は勿論だけど、なによりもスウィングしまくりのジャジーな演奏が素晴らしい楽曲。
ビッグバンドで演ったら確実にウケるであろう一曲ですな。
1969年 ひみつのアッコちゃん [第一シリーズ]
『すきすきソング』 歌:水森亜土
オープニング曲が有名なんだけど、俺的にアッコちゃんと言えばエンディング曲のこれ。
ジャジーなアレンジが多かった昔のアニソンの中で、これはフレンチテイストなノリノリな曲。
しかも歌がヘタウマの大御所・水森亜土で、なんとも独特のノリの良い仕上がり。
そこに入る合いの手がまた素晴らしい。
水商売系のカラオケの合いの手って、この辺りが元祖じゃないかなと。
ちなみに、作詞には惜しくも亡くなられた大作家、井上ひさしが関わってるという辺りも面白いところ。
1969年 ハクション大魔王
『ハクション大魔王の歌』 歌:嶋崎由理
ジャズ系ビッグバンドの演奏に演歌調の歌を乗せてる辺りが面白い曲なんだけど、俺的にはイントロの歪ませ過ぎなファズギターがツボ。
あと、ベースラインも結構な速弾きで小気味良い。
1971年 ルパン三世 [第一シリーズ]
『ルパン三世主題歌Ⅰ』 歌:チャーリー・コーセイ
『ルパン三世主題歌Ⅱ』 歌:チャーリー・コーセイ
ルパンと言えば有名なユー&エクスプロージョン・バンドによるインストのテーマ曲が定番だけども、あれは第二シリーズから使われ出した楽曲で、そもそもルパンと言えばチャーリー・コーセイの歌モノ。
第一シリーズの当初のオープニングは、メロディーに乗せて延々とルパン・ザ・サードを連呼するだけのかなり独特な曲で面白い。
ずっと聴いてたら洗脳でもされそうな勢いでw
なんでも、TV放送ではたった4回しか流れなかったそうな。
エンディングはアーチストでカバーしてる人も多い名曲で、原作のルパンのイメージを踏まえたかなりハードボイルドな歌詞の曲。
ブルージーな楽曲の時点で好きなんだけど、俺は間奏の入りのストリングスが特に好き。
その内にカバーしてみたい一曲。
1972年 デビルマン
『デビルマンの歌』 歌:十田敬三/ボーカル・ショップ
『今日もどこかでデビルマン』 歌:十田敬三
アニソンでは俺的にかなり好きな二曲。
まず間違いなくテンションが上がるオープニングと、哀愁漂いまくりのエンディング、どっちも名曲過ぎるほどの名曲。
この二曲、なにより十田敬三さんの声が素晴らしく魅力的。
ハスキーな声質は勿論、ドラマチックな雰囲気を出せる歌い手さんってのはなかなか居ないんですよ。
オープニングはダイナミックで迫力のあるアレンジ。
ブラス系の多用とバックコーラスの効果がデカいんですな。
そこにストリングスが絡んで哀愁を出すという天才的なアレンジに脱帽です。
エンディングはクリーントーンのギターの刻みから入って、そこにピッコロだかフルートが入ったと思ったらオルガンが乗って、今度はドラムがタム回しで低音を響かせる・・・素晴らしすぎる流れ。
バンド的には管楽器の音が多いし、ジャズ畑の人が多そうなんだけど、演奏的にはロックのニオイも漂ってますな・・・ドアーズ辺りの流れかな。
まぁ、俺的には十田敬三さんのサビのブレス混じりな歌声が一番シビレます。
1972年 かいけつタマゴン
『かいけつタマゴン』 歌:ムーン・ドロップス
これはタツノコプロが手掛けた5分アニメ。
放映時間が短かったんで、オープニングもTVサイズは15秒ほど。
その15秒が妙に耳に残って仕方無いのはCM的な効果なんでしょうな。
内容はほとんど忘れてるけど、曲だけはたまにふと思い出すというアレですw
1974年 はじめ人間ギャートルズ
『はじめ人間ギャートルズ』 歌:ザ・ギャートルズ
『やつらの足音のバラード』 歌:ちのはじめ
シュールなギャグアニメで大好きな世界観でしたね、これは。
で、曲の方なんだけども、オープニングはギャートルズの世界観が上手く表現されてるポップロックな楽曲。
音的には初期サディスティック・ミカ・バンドを彷彿とさせるものが。
エンディングは名曲として有名で、原作者の園山俊二が書いた詞の世界観が哲学的でなんとも素晴らしい。
曲は両方ともかまやつひろし・・・ギターのチューニングがデタラメでも気にしない事でお馴染みのw、あのかまやつさん。
GSブーム後のかまやつさんの地位を築いたのはこの曲なんじゃないかと思うほど名曲よねw
1975年 タイムボカン
『タイムボカンの歌』 歌:山本正之/サカモト児童合唱団
『それゆけガイコッツ』 歌:ロイヤルナイツ
1977年 ヤッターマン
『ヤッターマンの歌』 歌:山本正之/少年少女合唱団みずうみ
『天才ドロンボー』 歌:小原乃梨子/八奈見乗児/たてかべ和也
『ヤッターキング』 歌:山本正之/スクールメイツ・ブラザーズ
『ドロンボーのシラーケッ』 歌:小原乃梨子/八奈見乗児/たてかべ和也
1980年 タイムパトロール隊オタスケマン
『オタスケマンの歌』 歌:山本正之/少年少女合唱団みずうみ
『アーウー・オジャママン』 歌:山本正之/小原乃梨子/八奈見乗児/たてかべ和也
さて、ようやく登場のタイムボカンシリーズ。
タイムボカンシリーズは基本的に山本正之ワールドなんで、ある程度まとめてみました。
まず一作目のタイムボカン。
オープニング曲はイントロのギターのフレーズが好き。
山本さんの歌い方はこの時点でもう演技派w
デビルマンの十田敬三さんとはまた違う路線で、雰囲気のある歌い方が出来るのが山本正之って人なんですな。
で、エンディングはボーカルグループのロイヤルナイツが歌ってるんだけども、曲自体の雰囲気が完成しちゃってるんで歌い辛そうw
次にヤッターマン。
初期オープニングはヤッターワンをモチーフにしたなかなかドラマチックな曲。
後期オープニングはヤッターキングをモチーフにしたシリアスめの曲。
後期の方はいかにもヒーローソングなアレンジですな。
で、エンディングは初期・後期共に悪役トリオの声優を担当してる三名が歌った画期的な曲。
初期の天才ドロンボーは、基本的に前作のそれゆけガイコッツと同じ曲でメロディー違い。
後期のドロンボーのシラーケッは、半ば悪ノリとも言える山本正之ならではの仕上がりw
まぁ、この悪役トリオを担当した三名が三名ともノリノリ感を出してるのが素晴らしいw
あの好き放題な感じと言うか、型破りなトコがヤッターマン大ヒットに繋がったんだろうなと。
最後にオタスケマン。
ホントはヤッターマンとの間にゼンダマンってのもあったんだけど、何故か再放送がほとんどされなかった事もあって、ヤッターマン以降はオタスケマンの方が有名。
で、曲の方はオープニングが相変わらずの山本正之ワールドなチープ感漂うヒーローソング。
Cメロ辺りの後ろで鳴る電子音の刻みが妙にハマってて気持ち良い。
エンディングはこれまた良い感じに脱力させるバカっぽい仕上がりw
これも悪役トリオが参加したパターンの曲なんだけど、メインはあくまで山本さん。
合いの手の「アーウー」は当時の大平首相をネタにした流行語だったみたいなんだけど、その事に気付いたのはわりと最近w
タイムボカンシリーズは他にも沢山あるんだけども、作品的にも楽曲的にも優れてたのはオタスケマンまで。
その後はさすがにネタ切れ感が否めなかったし、山本正之も作曲だけして歌わないパターンが増えたんで、アニソンって括りで言えばこの辺りかなと。
1976年 母をたずねて三千里
『草原のマルコ』 歌:大杉久美子
世界名作劇場のシリーズは結構観てたけど、俺的にはダントツで良かったのが母をたずねて三千里。
なんか、原作は短編小説で、アニメ版はかなり無理して尺を延ばしたらしいけどね。
このオープニング曲は物語の世界観を見事に表してる名曲。
アニソンでは特に好きな曲の一つで、カラオケ行くと熱唱してたりします・・・盛り上がりとか完全無視でw
楽曲としての完成度が高いんだよなぁ、これは。
1976年 ポールのミラクル大作戦
『ポールの冒険』 歌:大杉久美子
これは本編よりもオープニング曲が記憶に残ってて、サビの部分だけ覚えててタイトルすら忘れてたんだけど、ネット時代になってようやく思い出せた一曲。
本編は確かえらい長丁場になって、ドラゴンボール的な展開というか、当初の目的を達成したのに無理から続けてた作品だったはず。
まぁ、俺が観てたのはテレ東辺りでやってた再放送だったけども。
1978年 ルパン三世 [第二シリーズ]
『ルパン三世のテーマ(ヴォーカル・ヴァージョン)』 歌:ピートマック・ジュニア
再びルパンだけど、今度は第二シリーズ。
この曲に歌詞が!と衝撃を受けたオープニング曲。
しかも良い歌詞なんだよね、ダンディズムのあるハードボイルドな感じで。
まぁ、歌モノとしてキーを下げちゃってるのがちょっと不満なんだけど、そもそもインストのものに歌詞を付けて「これはこれでアリ」と思わせるのは凄い。
音楽的にはアレンジをもうちょいなんとかして欲しかったトコだけどもね。
1978年 銀河鉄道999
『銀河鉄道999』 歌:ささきいさお/杉並児童合唱団
『青い地球』 歌:ささきいさお/杉並児童合唱団
これまた名曲にして、歌も大御所のささきいさお。
オープニングは有名だから語るまでも無いんだけど、音楽的な部分で言うと、イントロのハイハットの刻みとか、全編通したクリーンギターのカッティングで電車の走行感を演出してるのは注目すべきところ。
あとはストリングスアレンジの上手さかな。
基本的に佐々木功が歌う時点でコンパクトにまとまるはずがないし、オケもそれなりにしっかり作らないと歌に食われちゃうからねぇ。
とりあえず、オープニングはカラオケ行くと十八番ですw
エンディングの方はスペースオペラ的な雰囲気があって、オープニングとは少し違う感じの名曲ですな。
優しい感じと切ない感じで、なんだか泣きたくなる様な楽曲とでも言うのかな。
1979年 花の子ルンルン
『花の子ルンルン』 歌:堀江美都子/ザ・チャープス
ここで出ました堀江さん。
堀江さんはアニソン界のカリスマ女性ボーカリストだけども、日本の全歌手を含めても5本の指に入るハイグレードの歌い手さんだと俺は思ってます。
演出の上手さとかも当然あるけども、音感の良さが超人レベルですから、あの方。
そんな堀江さんが歌ったこのオープニング曲、サビの部分だけ明確に覚えてました。
1979年 ザ・ウルトラマン
『ザ・ウルトラマン』 歌:ささきいさお/コロムビアゆりかご会
一応、アニメ作品なんでアニソンの括りでチョイス。
この辺りからリアルタイムで観てるかな。
曲は作詞が阿久 悠、作曲が円谷プロ作品で常連の宮内國郎、歌はささきいさおが担当・・・と豪華メンバーながら、出来としてはシリーズの中ではイマイチな印象。
まぁ、ウルトラマンシリーズは基本的に好きなんでアリなんですが。
1980年 怪物くん [第二シリーズ]
『ユカイツーカイ怪物くん』 歌:野沢雅子
古い世代にはモノクロ版の怪物くんが基本なんだろうけど、俺ら世代はこのカラー版が基本。
今観ると野沢さんのアフレコが若干イラッとする感じなんだけど、それは恐らくドラゴンボールのイメージが濃くなっちゃったからだろうなと。
オープニングもやっぱりイラッとする口調をベースにして歌ってるんだけど、野沢さんってのは聞き手が嫌いになる手前で加減してる辺りが凄い。
1981年 Dr.スランプ アラレちゃん
『ワイワイワールド』 歌:水森亜土/こおろぎ'73
『アレアレアラレちゃん』 歌:水森亜土/こおろぎ'73
『アラレちゃん音頭』 歌:小山茉美/コロムビアゆりかご会
アラレちゃんの歌と言えば水森亜土が定番で、当初のオープニングとエンディングも水森亜土だった。
オープニングは原作の世界観を上手く表現したノリの良い曲で、エンディングはアラレちゃんの女の子らしさを演出した様な仕上がり。
演奏はそれまでの多くのアニソン同様、ジャズ系のバンド構成なんだけど、時代背景的に少しだけテクノの要素が入ってる。
ストリングスとブラスセクションが楽曲の要になってる定石パターンはこの辺りの時代まで。
アラレちゃんの曲と言えば、アラレの声優だった小山茉美の歌った楽曲もなかなか素晴らしいんですよ。
特にアラレちゃん音頭は声の演出が抜群。
担当声優が歌う楽曲としては100点の出来だったんじゃないかなと。
1981年 うる星やつら
『ラムのラブソング』 歌:松谷祐子
アニソン界ではポピュラーな一曲ですな。
かなり多くのアーチストにもカバーされてて、単なるアニソンの枠を超えた名曲。
ある意味、アニソンと歌謡曲のボーダーラインを壊した曲とも呼べるかも。
曲としてはイントロからキャッチーでポップな曲調。
アラレちゃん辺りとは違って、当時流行してたテクノ要素をふんだんに使ったアレンジ。
1982年 さすがの猿飛
『恋の呪文はスキトキメキトキス』 歌:伊藤さやか
『恋のB級アクション』 歌:伊藤さやか
前出のラムのラブソング同様、小林泉美が手掛けた楽曲。
ちなみに両作とも原作は少年サンデー系。
歌はアイドル路線を拒絶してたらしい自称・ロックンローラーの伊藤さやかw
まぁ、楽曲を聴く限りロックではないけどもw
楽曲的には小林泉美が手掛けた故か、やっぱりちょっとテクノポップ路線。
この辺りからアニソンにアイドルやらタレント系を起用するのが目立つ様に。
1983年 魔法の天使クリィミーマミ
『デリケートに好きして』 歌:太田貴子
『LOVEさりげなく』 歌:太田貴子
これは大ハマりしたアニメなんで思い入れが無駄に強いw
え~と、楽曲は基本的にオープニング曲がデビュー曲でもあったアイドルの太田貴子の歌のみ。
実在のアイドルをアニメの架空アイドルとシンクロさせる売り方ってのは画期的だったんじゃないだろか。
まぁ、色々と良し悪しはあれど、クリィミーマミとして太田貴子の曲を知った世代としては感慨深い。
で、音的には基本がアイドル太田貴子としてのものなんで、特にアニソンを意識した仕上がりではないんじゃないかな。
当時の歌謡曲の路線と言うか、アイドル曲のお約束路線と言うか。
ただ、「LOVEさりげなく」 は当時のテクノ調ロックを意識した仕上がりでかなり雰囲気は違う。
俺的に一番好きな曲なんだけど、なんでもギターに当時スタジオミュージシャンだったB'zの松本さんが参加してるそうで・・・自分の耳は当時から確かだったなとw
面白い事に、挿入歌だった織田哲郎作曲のものなんかは微塵も記憶に無いというw
ちなみに、去年のアニソン番組で登場した太田貴子は巨漢に変貌してて・・・。
でも、歌声は昔よりよっぽど良い響きだったから、ちょっとボイトレして、このアニソンブームの流れで小銭稼ぐべきだと思ったw
せっかくヒット曲が何曲もあるのに勿体無いからねぇw
1984年 夢戦士ウイングマン
『異次元ストーリー』 歌:ポプラ
この辺りからは少年雑誌系のアニメだらけになって来るんだけども、ウイングマンもその一つ。
今や女の子の尻を描かせたら世界一という称号を持つw、桂 正和の出世作。
このオープニング曲はイントロからキャッチーでかなりかっちょいいんだけども、何故か間奏だけメジャーコードに転調して台無しになってる勿体無い楽曲。
アレンジャーの神経を疑わざるを得ないと思ってるファンは大多数のはず。
ホントに勿体無い・・・間奏以外は良い曲なのに。
ちなみに、歌い手のポプラって人を調べてみたら、ヨドバシカメラのCMも歌ってた人でしたw
そう言われればあのハスキーボイスだったなと思い出してみましたよw
1984年 Gu-Guガンモ
『ガンモ・ドキッ!』 歌:スージー・松原
オープニングはノリの良い楽曲で、ブラスを多用した古いタイプのバンド構成。
まぁ、実際は古いってほど古くないんだけども、YMOが売れてテクノ要素が当たり前になってた頃だけに、この楽曲のアレンジはタイミング的に珍しいかも。
恐らくだけども、この曲はラッツ&スターの 「め組のひと」 を意識して作られた楽曲だろうなと。
アレンジャーは元FAIRCHILDで、打ち込み系とか好きなはずの戸田誠司。
なのにあえてテクノ系じゃなく、ブラック系にしてる辺りが面白い。
1984年 CAT'S EYE
『ホットスタッフ』 歌:シェリー・サベッジ
キャッツアイと言えば杏里のタイトル曲が有名だけども、俺的に杏里は単なる歌謡曲なんで置いといて・・・第二期エンディングのホットスタッフが印象的。
聴けば解るけども、かなり洋楽テイストな・・・って、歌ってるのが外人なんで尚更だけど、とにかくダンサブルでかっちょいい楽曲。
キャッツアイのエンディングはシルエット技法を駆使した独特のもんだったんで、尚更にこの曲に合ったもんだったんだろうなと。
1984年 北斗の拳
『愛をとりもどせ!!』 歌:クリスタルキング
北斗の拳と言えば、やっぱりクリキン。
まぁ、メイン二人の衝突が裁判沙汰にまでなったら完全復活は二度となさそうだけども、当時のクリキンはまだ良かった。
クリキンと言えば田中雅之のハイトーンボイスが売りで、この曲でもそこが気持ち良いところ。
あの声が出なくなった今となっては、当時の音源だけがクリスタルキングって感じですな、どうしても。
1985年 ダーティペア
『ロ・ロ・ロ・ロシアンルーレット』 歌:中原めいこ
この曲を中原めいこが歌ってたと知ったのは結構最近。
中原めいこと言えば、君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。という無駄に長いタイトルでインパクトを与えつつヒットもしちゃったあの中原めいこ。
音的には、完全にアニメ用に作ったんじゃなくてタイアップしただけ丸出しな仕上がり。
いわゆるJロックの音ですな、ここらになるともう。
歌とオケとのバランスは悪いけど、そこそこかっちょいいですよ、うん。
1986年 ドラゴンボール
『魔訶不思議アドベンチャー!』 歌:高橋洋樹
『ロマンティックあげるよ』 歌:橋本 潮
ドラゴンボールは影山ヒロノブのイメージが強いけども、初期の音源も良い。
原作の序盤が中国っぽい舞台背景だったもんで、初期のオープニングもアジアンテイストのアレンジ。
ノリが良いんで流して聴きがちだけども、かなり計算された音作りしてるんだよね。
細かく色んな音が入ってる感じの楽曲ってのは個人的に好き。
初期エンディングは単純に良い曲。
昭和の歌謡曲の延長線上にある楽曲って感じかな。
1988年 シティーハンター2
『ANGEL NIGHT~天使のいる場所~』 歌:PSY・S
『Super Girl』 歌: 歌:岡村靖幸
この辺りはもうフツーに懐かしい。
え~と、シティーハンターのシリーズはソニー系アーチストの楽曲をOP・ED共に使い続けてたんで、厳密に言えばアニソンと言うよりアーチストのプロモーション枠なんだよね。
まぁ、とりあえず、使われてた事に違いはないんで一応書いときます。
第一シリーズの小比類巻かほるやらTM NETWORKも当時としては良かったんだけど、俺的に好きなのは2のオープニングとエンディングで採用されたPSY・Sと岡村ちゃん。
どっちも当時は好んで聴かなかったんだけど、しっかり耳には残ってて、今になって聴くと素晴らしいんですよ。
岡村ちゃんは今じゃすっかりファンなんでアレだけども、PSY・Sに関してはホントにびっくりするぐらいクオリティ高い音作りしてたんだな~と。
まぁ、チャカの顔は20年以上経った今見てもアレだけど・・・w、歌に関してはなんで今もボーカリストとして第一線に居ないのか不思議なぐらい上手い。
天童よしみがOKならチャカだって全然OKじゃないのか、音楽業界よ!w
1989年 ドラゴンボールZ
『でてこいとびきりZENKAIパワー!』 歌:MANNA
再びドラゴンボールで今度はZの方。
Zからは影山ヒロノブの快進撃なんだけど、そこはメジャーすぎるし、影山ヒロノブって同じ歌い方しか出来ないから実はそんなに好きな歌手じゃないんですw
で、Zでは当初から長く流れてたエンディング曲をチョイス。
これ、実はかなり完成度の高い名曲ですよ。
歌い手のMANNAって人は詳細不明なんだけども、この楽曲の場合は歌自体よりも歌詞とアレンジがとんでもなく素晴らしい。
アレンジの素晴らしさはじっくり曲を聴けば解ると思うんだけど、とにかく細かい音が計算の上で詰め込まれてる凄さったらない。
ほとんどプログレのアレンジとも言える遊び心。
で、歌詞の方は、なんでもアニメやら戦隊モノなんかの脚本家として大物の荒川稔久って人が手掛けたそうな。
その荒川氏、どうやら結構な変わり者で、この人も遊び心ありきで仕事をこなす人っぽい。
どうりでぶっ飛んだ歌詞な訳だ・・・と。
さて、最後は90年代。
アイドル全盛期の80年代が終わって、楽曲の流れも歌謡曲ベースからロックベースにシフトしてきた頃。
その代表って訳じゃないんだけど、テレビ用アニメじゃなくてOVAとして作られたものからまず一つ。
1990年 ロードス島戦記 [OVA]
『風のファンタジア』 歌:Sherry(加藤いづみ)
このロードス島戦記ってのは、そもそもRPGの発端となったテーブルトークRPGを日本オリジナルのシステムとシナリオに作り変えたもの。
そこから小説になり、ゲームになり、漫画になり、アニメにもなって、その他のRPGにもかなり影響を与えたという、知る人ぞ知る偉業を成したもんなんです。
で、これはそのアニメ版のエンディング曲。
そもそも世界観がエルフやらドワーフやらが登場するファンタジーなんで、楽曲もそこに準じたファンタジー色の強いもの。
まぁ、言うのは簡単だけど、そういうのを作るとなると非常に難しいんですよ、ある意味で制限が多いから。
ところが、このエンディング曲ってのは、そんな世界観を上手い事演出したアレンジで、物凄く良い雰囲気の仕上がり。
実際、この曲に刺激されて俺もファンタジーなのを一曲作ってますからね。
歌い手は、当時まだ無名だった加藤いづみがSherry名義で担当。
ヒットした 「好きになって、よかった」 がリリースされるのはこの3年後。
歌い方も結構違うんだけど、この楽曲のちょっと無機質な感じの歌い方の方が俺は好き。
まぁ、ファンタジー系アニメの主題歌は、ジブリが無機質な声のイメージを定着させちゃったって部分もあるんだけどね。
ただ、加藤いづみ名義の楽曲と同様、単なる無機質じゃなくて、若干の愁いと艶のある歌声なのが良い演出になってるんだろうなと。
1992年 幽☆遊☆白書
『微笑みの爆弾』 歌:馬渡松子
『ホームワークが終わらない』 歌:馬渡松子
『さよならbyebye』 歌:馬渡松子
『デイドリーム・ジェネレーション』 歌:馬渡松子
『アンバランスなKissをして』 歌:高橋ひろ
『太陽がまた輝くとき』 歌:高橋ひろ
元々手が遅いのに結婚したら一層描かなくなった冨樫義博が原作の幽遊白書、アニメ版。
アニメは大ヒットしたのに、オープニングとエンディングを担当した二人はそこそこ売れただけで終わってしまったというアニソン界の恐怖。
いや、そもそもこのアニメの曲については、フジテレビの敏腕プロデューサーだった横澤さんが社長に就任したレコード会社のアーチストが専属って前提があって、そのレコード会社が潰れたんでアーチストまで道を絶たれたって事なんですがね。
それにしたって勿体無さすぎる二人だったんですよ、馬渡松子と高橋ひろは。
馬渡松子は歌い方こそ面白味はあんまり無かったけども、歌唱力はしっかりしてたし、なにより作曲と編曲のセンスが素晴らしいアーチスト。
俺が一番好きだったのは 「ホームワークが終わらない」 で、特にイントロのギターグリス音だけでシビレちゃうぐらい良かった。
今は故郷の宮崎でインディーズ活動してるみたいですが、実力があるアーチストをほったらかしにしとく音楽業界なんか、CD売れなくなって当たり前だろって話です。
芸術を商業主義だけでこなしてたら破綻するのは小室のおっさん見てりゃ解るだろと。
元チューリップのメンバーだった高橋ひろは、まだ41歳の若さで2005年に他界。
彼が若くして死ぬ事を知ってたとしたら、あちこちの音楽屋は食いついて離さなかっただろうけどね、悲しいかな人はいつか確実に死んで、それがいつになるかは知る由もない。
高橋ひろの楽曲は、声質との関係もあるんだろうけど、基本的にソフトな当たりの歌。
で、元チューリップメンバーだった事は関係無いと思うけど、ちょっとノスタルジックな昭和を感じさせるメロディーラインとアレンジだった。
ああいったアーチストは派手じゃなくても地道に活動してて欲しいタイプ。
月並みだけども、惜しいアーチストを亡くしたって感じですな。
1994年 D・N・A2
『Blurry Eyes』 歌:L'Arc-en-Ciel
『シングルベッド』 歌:シャ乱Q
桂 正和原作のウイングマン以来のテレビアニメ化作品かな、多分。
このオープニング曲に使われてたのがラルクの1stシングル、Blurry Eyes。
当時、イカ天のバンドブーム以来のビジュアル系バンドブームが始まってて、正直また音楽性より見た目重視な流れになる音楽業界にうんざりだったんだけど、このアニメの初回でオープニングのラルクを聴いてる途中から俺は一人で大騒ぎしてましたよw
曲もキャッチーで良かったんだけど、とにかくはhydeの歌唱力と表現力にびっくりしてね。
売れるかどうかは別にして、少なくともちゃんと才能あるアーチストも発掘されてるんだなと。
まぁ、それだけに一時期のhydeの手抜きな歌い方には腹立ったけど。
1996年 るろうに剣心
『そばかす』 歌:JUDY AND MARY
『1/2』 歌:川本真琴
『It's gonna rain!』 歌:BONNIE PINK
『1/3の純情な感情』 歌:SIAM SHADE
シティーハンターシリーズ同様、るろ剣もソニー系アーチストの楽曲のみ使用されたアニメ。
ただ、このるろ剣の場合、担当アーチストごとに違うアニメを作り直してて、それがPVっぽい仕上がりになってる辺りは、それなりのこだわりが感じられた。
特にSIAM SHADEが担当の時のエンディングアニメは印象的だったかな、踏切の赤ランプ点滅とか。
とりあえず、これもまたアニソンと言うよりもアーチスト紹介枠としての意味合いが強かったんで、どれも未だにアニソンって認識ではなかったりする。
川本真琴とかボニピンなんかはフツーにファンだしね。
1998年 カウボーイビバップ
『Tank!』 演奏:THE SEATBELTS
これはBSで何度か観た程度のアニメなんだけど、オープニングのインスト曲があまりにもかっちょいいんで、その為だけにチャンネル回して、オープニング終わったら別のを観てたりした。
とにかくこのオープニングはかっちょ良くて、今はあちこちで使われてたりするんだよね、確か。
楽曲的には・・・というか、オープニングアニメ込みでルパンを彷彿とさせる仕上がり。
歌モノじゃないんで正確にはアニソンではないかもだけど、アニメ用じゃないアーチスト楽曲が当たり前になったアニメ界において、この楽曲の登場は久々にシビレたね。
1999年 ONE PIECE
『memories』 歌:大槻真希
最後は大ヒット中のワンピース。
実は、この曲ってアニメ自体で聴いた事は一度も無くて、姉貴の車でヘビロテされてるワンピースのCDで聴いてるだけ。
まぁ、聴くつもりがなくても聴こえるんで仕方無く聴いちゃってるCDなんだけど、その中で唯一良い曲なのがこの楽曲。
その他は正直どうでもいい。
歌い手の大槻真希の曲がもう一曲入ってるけど、それも特に魅力は感じない。
良いのはホントにこの一曲のみ。
なんか、調べてみたら大槻真希の楽曲って、ジュンスカの森 純太がずっと作曲してたみたいね。
そう言われれば純太プロデュースで女の子がデビューとか一時期やってた気がするな・・・と。
それが大槻真希かどうかは定かじゃないけども、この曲だけは放っといても俺の耳に入るぐらいヒットしてなきゃおかしい良作。
結局、幽遊白書の時のパターン同様で、いくら優秀なアーチストを世に出しても、一発屋的な売り方とかちゃんとしたフォロー出来る会社が少ないんだろうね。
せっかく良い作品を世に出せる才能を見つけたんなら、競い合いとかじゃなしにその才能を残す方向を軸にすべきなんだよな、音楽業界は。
って事で、長々と好きなアニソン、思い出のアニソンを書いてみました。
やっぱり、アニソンは昔みたいにアニソンとしてちゃんと作って、長く記憶に残るもんを作るべきだよ、原点に立ち返って。
素人がPC一つで幾らでもコンポーザーになれる時代になったからこそ、尚更に生演奏のレコーディングとかで作品を残すべきだと思うけどね、俺は。
さて、最後に好きなアニソンベスト3を挙げると・・・
1位 デビルマンのエンディング 『今日もどこかでデビルマン』
2位 ドラゴンボールZのエンディング 『でてこいとびきりZENKAIパワー!』
3位 銀河鉄道999のオープニング 『銀河鉄道999』
ってなトコ。