くすぐり駄文ブログ

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更新頻度は多分遅めのくすぐりブログです。

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凛花ちゃんはお部屋の中で翔太くんと琴美ちゃんを待っていました。




翔太くんと琴美ちゃんは、『こちょこちょごっこ』の準備をしてくると言って部屋を出たまま、しばらく戻ってきませんでした。

1階からは二人の楽しそうな声が聞こえてきます。

どんな準備をしているのかは分かりませんでしたが、とにかく楽しそうに何かをやっているのは良く分かりました。



凛花
(…それにしても、仲の良い兄弟だなぁ。)



凛花ちゃんはそう思いながら、ふと、自分のお姉ちゃんの事を思い出しました。






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凛花ちゃんには『智花(トモカ)』という二歳年上のお姉ちゃんがいました。



凛花ちゃんと智花ちゃんは姉妹なのに顔も性格も似ていませんでした。

身長だって、凛花ちゃんは昔からクラスで一番小さいのに、智花ちゃんはクラスの中でも大きめでした。

普通、兄弟と言えば下の方が将来的には背が高くなると聞いたことがあります。

なのに凛花ちゃんが高校三年生になった今でも、凛花ちゃんはちっさいままで、一方の智花ちゃんは高身長、しかもスタイルまで抜群。

…なんでウチだけ逆なんだろうと凛花ちゃんは不満に思っていました。



そして、他にも似てないところがありました。

それは、くすぐりの弱さです。



凛花ちゃんは、同じ高校に通っているくすぐり好きの同級生からくすぐられたことがきっかけでくすぐりに弱くなりました。

つまり、それまではくすぐりに強かったのですが、実はもっともっと昔の小さい頃は、普通にくすぐりに弱かったのです。


しかし、お姉ちゃんの智花ちゃんは、昔からくすぐりには強い方でした。


二人がまだ小さい頃、姉妹で『くすぐり我慢対決』なる遊びをしていたのですが、いつも凛花ちゃんは智花ちゃんに勝つことができず、悔しがっていましたのでした。

同じ姉妹なのに、どうしてくすぐりの弱さが違うのだろうと、凛花ちゃんは不思議に思っていました。





…ある日の事。

凛花ちゃんがまだ小学3年生の頃の事です。

おウチで凛花ちゃんがお母さんと話している時に、何かのきっかけで、お母さんから智花ちゃんにもくすぐりの弱点がある事を聞きました。

その弱点というのが、『おムネの上の、骨が出っ張っているトコロ』、つまり鎖骨だというのです。

凛花ちゃんは試してみようと、おうちの中で智花ちゃんをくすぐることにしました。

肩を揉んであげるとか、そんなことを言って、智花ちゃんの鎖骨を執拗にくすぐったのです。



智花ちゃんは大笑いして、もがきながら部屋の床の上に寝っ転がりました。

それでも凛花ちゃんは止めず、横たわる智花ちゃんのカラダの上に馬乗りになって、智花ちゃんの鎖骨をくすぐり続けました。

いつも『くすぐり我慢対決』で負けているのがよっぽど悔しかったのでしょう。

最後は智花ちゃんが泣き出してしまい、そこでようやく凛花ちゃんはくすぐりを止めたのでした。






そして次の日、二人が通う小学校である出来事が起こりました。


それは給食を食べ終わった後の休み時間のこと。

凛花ちゃんが教室で本を読みながらのんびり過ごしている時、5年生の智花ちゃんが友達2人を連れて凛花ちゃんのクラスに訪れたのです。





智花
「ねぇねぇ凛花、ちょっと廊下まで来てくれない?」


凛花ちゃんは何の用だろうと思いながら素直に廊下で出てきました。

すると、智花ちゃんの友達の2人の内の一人が、凛花ちゃんを羽交い締めしました。


凛花
「きゃっ!ちょ、ちょっと、なにすんの?」


慌てる凛花ちゃんに向かって、智花ちゃんは意地悪そうな笑みを浮かべて言いました。



智花
「凛花さぁ、お姉ちゃんに謝るコトがあるんじゃない?」


凛花
「…あやまること??」


智花
「そうよ、昨日、私に何をしたか覚えてる??」



智花ちゃんはそう言って凛花ちゃんの目の前で両手の指をモゾモゾと動かしました。



凛花
「…もしかして、こちょこちょのこと??」


智花
「そう、昨日私の事を散々くすぐったでしょ?今日はその仕返しにきたのよ♪」


凛花
「し、しかえしぃ??!」



凛花ちゃんは羽交い絞めを振りほどこうと動きましたが、小学3年生が5年生の力にかなうわけもなく、ビクとも動きません。
そして、智花ちゃんの羽交い絞めをしていない方の友達が凛花ちゃんの脇腹をくすぐりはじめました。



凛花
「あはははははははは!!くすぐったーーい!!」



凛花ちゃんは身を捩りながら笑いました。
廊下に凛花ちゃんの笑い声が響きました。



友達
「ほんとだー!智花の妹ってめっちゃくすぐりに弱いんだねー!」


智花
「でしょー?しかも反応が面白いんだよねー!」


友達
「智花もほら、一緒にくすぐってよー!」


智花
「おっけーー♪こちょこちょこちょこちょー!」



智花ちゃんは友達と一緒に凛花ちゃんの脇腹をくすぐり始めました。



凛花
「あはははははっはははははははーー!!!やめてよぉおおーーー!!!」



凛花ちゃんは腰の力が完全に抜けてしまい、その場にしゃがみ込み、廊下の床に尻餅をついてしまいました。


すると凛花ちゃんを羽交い締めにしていた智花ちゃんの友達が、凛花ちゃんを押し倒して仰向けの状態で寝かせ、両腕を掴んで万歳の状態にして固定しました。
さらに智花ちゃんが凛花ちゃんのお腹の上あたりに跨って、馬乗りになりました。
まるで作戦でも練っていたかのような連携プレーです。


腕を万歳の状態で固定され、さらに智花ちゃんにマウントをとられた凛花ちゃんは絶望しかありません。
これから、きっと、腕を下せずにがら空きになった脇の下をたっぷりくすぐられるのだろうと思いました。
そして、その予想はその通りになりました。


智花ちゃんは凛花ちゃんの脇の下の窪みに指を入れて、もしょもしょとくすぐりはじめたのです。



凛花
「あはははっははははーーーー!!!お姉ちゃん、やめてぇ!!お願いッ!!あ、はははっははははっはっははーー!!!」



智花ちゃんはそれを聞いても、ちっとも止める気配がありません。
さらにもう一人の友達が凛花ちゃんの足を掴み、膝小僧をサワサワとくすぐり続けます。



凛花
「あははははっはははっははははははーーー!!」


智花
「ほら、止めて欲しかったらちゃんと謝んなさい!」


凛花
「ご、ごめんなさいッ!!ごめ、は、ハハッハハハハハッハハハハ!!」


智花
「えー?なんか笑っててちゃんと聞こえないなー。真剣に謝ってくれるまで止めてあげないんだからねー!!」


凛花
「そ、そんな、は、ハハハハッハハハハハハハッハハーー!!!」



そうこうしているうちに、凛花ちゃんの笑い声を聞いて、同じクラスの子供たちが集まってきました。
くすぐられている凛花ちゃんを皆が見ています。


凛花ちゃんは皆にくすぐられているところを見られて恥ずかしくて堪りませんでした。
くすぐったさと恥ずかしさで凛花ちゃんは頬を真っ赤に染めて笑ってしましたが、本当に辛い思いをしたのはこれからです。


なんと見ていた同じクラスの友達の数名が、面白がって凛花ちゃんをくすぐり始めたのです。
智花ちゃんと一緒に。



凛花
「キャハハッハハハハハッハハハッハハッハハハーーー!!!み、みんなまで、な、なんで、は、ハ、ハハッハハハハハッハハハーーーーー!!!!」


智花
「ありがとう!みんなも手伝ってくれるんだね!いいよ、一緒に凛花をどんどんくすぐっちゃおー!!」



智花ちゃんも皆にくすぐりを手伝うように促しました。
凛花ちゃんはもう、くすぐったくて、くすぐったくて、笑いが止まりませんでした。


『凛花ちゃんってくすぐったがり屋さんなんだねーー!』
『どこが一番弱いのかなー?』
『全身弱いんじゃないかなー??どこ触っても笑ってるもんねー!』
『面白いねー!ほら、○○ちゃんも一緒にやろー!』
『こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょーー!』


同じクラスの友達の皆は色んなことを言いながら、次々とくすぐりに参戦していきます。


誰かが、凛花ちゃんの左のあばらの辺りをコリコリとくすぐり始めました。
また誰かが、凛花ちゃんの右耳の辺りをサワサワとくすぐり始めました。
またまた誰かが、凛花ちゃんの右足の上履きを脱がして、右足の裏をソックス越しにくすぐり始めました。
そして、またまた誰かが、凛花ちゃんと上履きとソックスまで脱がして、素足になった左足の裏をくすぐりはじめました。


凛花ちゃんをくすぐる手が、一本、また一本と増えるたびに、凛花ちゃんのくすぐったさが増していきました。
そして、凛花ちゃんの笑い声も大きくなっていきました。



凛花
「キャハハッハハハハハッハハハーーー!!!お、おなかがよじれちゃうよぉおおーー!!!アハハハッハハハ!!!や、やめてぇえぇぇぇえええーーーー!!!、ハ、ハハッハハハハハッハハハーーーーー!!!!」



凛花ちゃんは目尻に涙を浮かべながら笑い続けました。
智花ちゃんもそれを見て、流石に可哀そうになり、止めてあげることにしました。


でも、最後にとっておきの場所をくすぐって終わりにしようと思いました。



智花
「ねぇ凛花?流石に可哀そうだからそろそろ止めてあげるね。でもまだ、凛花の一番弱いトコロをくすぐってないから、そこを最後にくすぐるね。」



智花ちゃんはそう言って、凛花ちゃんの体の上で跨っているお尻の場所を太ももの方へ少しずらしました。
そして、凛花ちゃんのシャツを捲って、凛花ちゃんのおへそを露わにしたのです。


何をされるのか察した凛花ちゃんは今まで以上に智花ちゃんに止めて欲しいと哀願しました。
一番弱いお腹をくすぐられると思ったからです。



智花
「だーめ、一番弱いトコロを最後までとっておいたんだから。でもこれで本当に終わりにしてあげる。もう二度とくすぐらないから…。」



智花ちゃんはそう言って、凛花ちゃんのお腹に手を近づけて、おへその周りを指の先っちょでくすぐり始めました。



凛花
「アハハハハッハハハハッハハハハハハハハハハハハハハハハーーーーーーーーー!!!!!!」



凛花ちゃんは今までで一番大きな笑い声をあげました。
身を捩って、必死になって両腕を振りほどこうとしましたが、拘束されている腕は自由になりませんでした。



『わー、凛花ちゃんってお腹が弱いんだーー!』

『私もくすぐっちゃおー!!』



さらに同じクラスの友達が、今度は凛花ちゃんのお腹を集中攻撃するかのようにくすぐりはじめました。
くすぐったさでヒクヒクと動く凛花ちゃんのお腹を智花ちゃんと同じクラスの友達数名が寄ってたかってくすぐり続けます。



凛花
「キャハハッハハハハハッハハハッハハハハハッハハハーーーーーー!!!!!!助けてぇええーーー!!!だれかたすけてぇぇえええぇええーーー!!!!アハハハハッハハハハハッハハッハハハーーーーー!!!くすぐったいぃぃぃいいぃいいいいいーーーー!!!」



凛花ちゃんは悲鳴交じりの笑い声を学校の廊下に響かせました。



…その後、たまたま近くを通りかかった先生が現場を見て、くすぐっている皆を注意してくれたので、凛花ちゃんはくすぐり地獄から解放されました。


ところが、この一件で同じクラスの友達にくすぐりが弱いことがバレてしまい、以降クラスメイトの友達からくすぐられることは頻繁にありました。
しかし、友達から毎日のようにくすぐられているうちに、今度は凛花ちゃんの方がくすぐられることに慣れてしまい、くすぐりが効かなくなってしまって、それからは本当に、一切くすぐられることはなくなったのでした。





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凛花
(そういえばあの時、めちゃめちゃくすぐられたなぁ……。)



凛花ちゃんはぼんやりと、昔のくすぐり体験を思い出していました。
部屋の窓を見ると、真夏の暑そうな日差しが入ってきていました。



凛花
(お姉ちゃん、元気にしてるかなぁ…。)



お姉ちゃんの智花ちゃんは、今はもう大学二年生。
地方で一人暮らしをしているので離れ離れに暮らしています。


ちなみに智花ちゃんは、あの一件以降は一切凛花ちゃんの事をくすぐりませんでした。
『もう二度とくすぐらないから。』という約束は一応守ってくれたようです。


勿論、凛花ちゃんも仕返しが怖いので智花ちゃんをくすぐることはありませんでした。
姉妹でやっていた『くすぐり我慢対決』も、あの一件でピッタリとなくなったのでした。


…そんなことを思い出しているうちに、凛花ちゃんはふと、ある事を思いつきます。



凛花
(翔太くんと琴美ちゃんのくすぐりを耐えてたら、またくすぐりに強くなれるかも……。)



根拠はありませんでしたが、凛花ちゃんはそんなことを思いました。


高校生になり、くすぐり好きの『未来』『メグミ』という二人の友達からくすぐられることで、凛花ちゃんはくすぐりに弱くなってしまいました。


くすぐられ続けると、次第に慣れて、くすぐりに強くなるのが普通です。

でも、自分は逆に弱くなってしまった。

それは何故か?


…それは多分、二人のくすぐり方がとても上手だから、触られている内にカラダが敏感になったのだろうと凛花ちゃんは分析しました。
それ以外に考えられないからです。


では逆に、くすぐりがそこまで上手じゃない人からくすぐられ続けるとどうなるかというと、慣れて強くなるのではと思ったのです。
実際、凛花ちゃんが小学3年生の時は、それでくすぐりが効かなくなったので、今回もまたくすぐりに強くなれるかも知れないと…。






そんなことを思っていると、翔太くんと琴美ちゃんが階段を登ってくる足音が聞こえます。


これは、くすぐりに強くなれるチャンスかも知れないと凛花ちゃんは思いました。


そうなれば、もう高校生活でくすぐられることもなくなるかも知れません。


最初は嫌だと思っていた『こちょこちょごっこ』も、凛花ちゃんにとっても望むところ、というスタンスに変わってきていたのでした。


こんばんは、拘助です。


6月は色々と忙しく久々の更新となってしまいました。

自粛明けで速攻更新がストップしてしまいすみません。

また感染者も増えてきているようですし、今後も自宅で過ごすようにした方が無難かも知れませんね。




さて、今回は更新再開の一発目ですし、ライトな内容でお届けします。

あまり知られていないサイトで、割と良質なくすぐり動画がアップされているところを紹介します。


サイト、、というかSNSなんですけど、それがVK.comです。



https://vk.com/

 

 


ロシアのSNSなんですけど、結構色んなくすぐり動画がアップされています。


数年前までは『…それ大丈夫なの?』と心配になるようなくすぐり動画までアップされていまして、そういった動画はだいぶ淘汰されたようなんですけど(洋〇〇とか言われているヤツです)、今でも色んな動画がアップされています。




アカウントを作れば普通にSNS内の動画を探せますので、気になる方はアカウントを作って見て下さい。



ついでに、VK.comでAKBのくすぐりシーンのまとめ動画がありましたので、ご紹介させていただきます。


https://vk.com/videos320908524?section=uploaded&z=video320908524_171845785%2Fpl_320908524_-1

 

 

https://vk.com/videos320908524?section=uploaded&z=video320908524_456239033%2Fpl_320908524_-1




それでは今日はこの辺で。
最後までご覧頂きありがとうございました。



ここは夏真っ盛りの東京都内の多摩地区の某所。

真夏の東京は今日も暑く、外では蝉が盛んに鳴いていて、シャツの中がじっとりと汗ばむような熱気が、アスファルトの地面からもやもやと立ち込めています。


そんな暑さが厳しい中、とある一軒家の二階にて、ひとりの女の子がエアコンを効かせた自室の中で、机の上に参考書を開き、せっせとお勉強をしていました。

女の子と言っても、彼女はもう17歳。
都内某所にある私立高校の3年生です。

ところが彼女は身長144センチという小さなカラダをしていて、おまけにとても童顔なため、今でもたまに中学生に見間違えられるほど幼い外見でした。

そしてそれが、彼女にとってはちょっぴりコンプレックスだったりもしました。



『……ふぅ。…ちょっと休憩しよ。』

彼女はそう言って、椅子の背もたれに寄りかかりながら大きく伸びをしました。



彼女の名前は、黄瀬凛花(キセ リンカ)。
学校では風紀委員をつとめており、成績も優秀で偏差値の高い大学を志望しています。
そのため、今年の夏は受験勉強で大忙しです。

この日もお家から一歩も出ずに、頑張ってお勉強をしていました。
でもそんな日が何日も続けば、どんなにまじめな子だって疲れちゃいます。


凛花
(みんな今頃何してんだろうな…。)


椅子に寄りかかったまま、伸ばしていた両腕をダランと降ろし、
お部屋の天井を見ながらお友達の事を思い浮かべました。



彼女はクラスのみんなから『凛花ちゃん』と呼ばれていて、とっても可愛がられています。

背が低くて、大人しくて、子供みたいで、でもちょっぴりプライド高くて…。
普段は無口でクールなのに、いじったりからかったりすると顔を赤らめて拗ねちゃったりして…。

お友達のみんなは、そんな凛花ちゃんの事が大好きだから、彼女の反応が見たくてついついちょっかいを出してしまいます。


頭をなでてみたり、執拗に子供扱いしたり…。
『もうやめてっ//』って何度も言うのになかなか止めてくれません。



中でも凛花ちゃんが特に困っている、ある類の『ちょっかい』があります。

…それは、『こちょこちょ』です。


凛花ちゃんのクラスには『こちょこちょ』が大好きな子が数人いて、学校に行っている間はその子たちが毎日のようにくすぐってくるのです。


『マッサージしてあげる』とか言って首筋あたりをこちょこちょしたり、高いところの物を取ろうと手を伸ばしたら、脇の下に指を突っ込まれたり…。

体育の授業で裸足になったりする時は、不意に足の裏を狙われたりするから要注意です。
常に足裏を床に付けて、隠すようにしないといけません。


…もちろん、凛花ちゃんが気を付けてても、強引にこちょこちょしてくる時もあります。

過去に一度、凛花ちゃんが渡り廊下を歩いている時に、いきなり後ろから抱きつかれて、凛花ちゃんの一番弱いお腹をくすぐられ、悲鳴を上げながらその場にしゃがみこんでしまった事がありました。

あの時は本当に恥ずかしくって、凛花ちゃんは顔から火が出るような思いをしました。



凛花
(二学期始まったら、またやられるんだろうな……//)



凛花ちゃんはそう思いながら、頬をピンク色にしました。



…実をいうと、凛花ちゃんは初め、こちょこちょが効かない女の子でした。
こちょこちょされても平気という事が、凛花ちゃんにとっては少しだけ優越感を得られる、ひとつのステータスだったと言っても過言ではありません。


ところがある日、『未来』・『メグミ』という名の、くすぐり好きの女の子2人組から、長時間にわたりこちょこちょされてしまい、くすぐりに弱くなってしまったのです。


それからというもの、凛花ちゃんの学校では、その時ほど激しいくすぐり責めは無いにしても、一日に一回くらいの頻度で彼女たちからこちょこちょされているのです。

もしかすると、どんどん自分のカラダは敏感になっているんじゃないか…。

そんな風に思い悩んでしまうこともしばしばありました。



凛花
(……………。)



凛花ちゃんは少し考えた後、左腕を上げました。
たまたま今日のお部屋着は白いノースリーブだったため、凛花ちゃんの綺麗な脇の下が露わになりました。







凛花
(…自分でくすぐっても、くすぐったくないよね?。……さすがに、、)

凛花ちゃんは自分の左の脇の下を見ました。

普通は自分でくすぐっても、くすぐったくないはずです。
でも、くすぐりに弱い人は、自分でくすぐってもくすぐったく感じるという事を凛花ちゃんは聞いたことがありました。

もし、どんどんくすぐりに弱くなっているのだとしたら、自分でくすぐってもくすぐったく感じるようになっているかも知れない。
そう心配になって、自分で脇の下をくすぐって確かめてみようと思ったのです。

凛花ちゃんは空いている右手を自分の左の脇へ近づけました。
そして、右手の指の先っちょで、露わになった自分の左の脇の下の窪みをモショモショとくすぐり始めました。


凛花
「……ふぇっ!!!」

凛花ちゃんは思わず変な声を出してしまいました。
なんと、自分でやってもくすぐったいのです。


凛花
(…あれ?。……そんなはずは、、)


そんなはずはないと思って、脇の下をこちょこちょとくすぐり続けますが、やっぱりくすぐったい。
ちょっとでも気を緩めたら、また変な声が口から漏れてしまいそうです。




凛花
「……く、……くぅッ-----ッッッ!!」

くすぐればくすぐるほど、脇の下のムズムズが大きくなって、体の中をくすぐったさがゾクッ、ゾクッと走ります。
凛花ちゃんは堪らなくなって、くすぐるのを止めました。





凛花
(どうしよう、本当に弱くなってる・・。)




このまま、カラダがどんどん敏感になってしまったら、どうなるのでしょうか?
もしかすると、お風呂で体を洗うのも一苦労するようになってしまうかも知れません。




凛花
(……………。)




凛花ちゃんは少しの間、色んな事を考えました。



……でも、考えたって仕方ありません。



凛花ちゃんは気を取り直して、視線を机の上に戻し再び参考書を開きました。


ペンを握り、途中だった英語の問題集にとりかかります。




多少の個人差はあれど、こちょこちょされたら誰だってくすぐったいし、笑いたくなっちゃうし、それは仕方のないこと。

別に恥ずかしがることもない。


そんなことを自分に言い聞かせながら、頭の中の思考回路を修正して、参考書の問題を解き始めました。



凛花
(……英文法の問題の続き解こうっと……)



凛花ちゃんは頭を切り替えて問題を解き始めようとしました。



……すると、お家の一階から、子供たちの大きな声が聞こえてきました。
なにやら、小学生の間で流行りのアニメのテーマソングを男の子と女の子が元気よく歌っているようです。






……そうそう、思い出しました。
今日は凛花ちゃんを思い悩ませてしまう事が、もうひとつあったのです。

この日、凛花ちゃんのお家には、親戚の子供2人が遊びに来ていたのです。
2人とも小学生で、とにかく元気で騒がしい。

凛花ちゃんは受験勉強で大変なのに、子供たちはそんな事はお構いなし。
遊びたくって仕方ありません。

さらにこの日はお父さんもお母さんも夕方まで帰って来ないため、凛花ちゃんが面倒を見なくてはなりません。

さすがに凛花ちゃんはお勉強を優先したくて、子供たちを1階のリビングで大人しくさせるようTVを見せていたのですが、それも限界のようです。

さっきまでアニメの夏休みスペシャル番組を見ていて静かだった子供達が、放送の終了と共に急に騒ぎはじめたようです。



凛花
(またうるさくなったちゃった…。)



二階の自室まで鳴り響く子供たちの声に、凛花ちゃんは頭を抱えました。
凛花ちゃんは、またまた憂鬱な気分になりました。



『アニメが終わったので、凛花姉ちゃんのとこに遊びにいきましょう!!』
『そうしましょうーー!!!』



その声が聞こえてすぐに、階段をドタドタを上がってくる音がします。



凛花
(来ちゃったし……。)



勢いよく子供たちは勢いよく階段を登り終えると、凛花ちゃんのお部屋のドアをガチャっと開けました。



『りんかねぇちゃん、あそぼーーーーーー!!!』
『あそぼーーーーーー!!!』



凛花
「遊ばないから!てか入る時はノックくらいしてよ!!」



『いいじゃん別にーーーー!あーそーぼッ!!!』
『あーそーぼッ!!!』



凛花ちゃんのお部屋の入り口には、先ほど大きな声で歌って騒いでた男の子と女の子が並んでいます。



男の子の名前は黄瀬翔太(キセ ショウタ)くん。
凛花ちゃんの叔父さんの子供で、小学2年生の男の子です。

一方の女の子は黄瀬琴美(キセ コトミ)ちゃん。
翔太君の妹で、小学1年生の女の子です。



凛花
「…あのねぇ、さっきも言ったでしょ?凛花お姉ちゃんはお勉強で忙しいのっ!」



凛花ちゃんは椅子をくるっと回して2人の方を向き、少し怒った様子で二人に言いました。



翔太
「えー。つまんなーーい!」


琴美
「つまんなーい!」



翔太君と琴美ちゃんは口をそろえて言いました。
口の先を尖らせて、遊んでくれない凛花ちゃんの事をとっても不満そうに見ています。

凛花ちゃんは二人に対して、お勉強が大変だから遊べないと何度も言いましが、翔太君も琴美ちゃんもちっとも納得しません。
それどころがエスカレートして、凛花ちゃんのお部屋の中を走り回ったりして、ますます騒がしくなってきました。

まるで嫌がる凛花ちゃんを2人は楽しんでいるかのようです。



凛花
「もーわかった!!遊んであげるからっ!!そのかわり30分だけね!」


翔太
「やったー!!」


琴美
「わーい!!」



とうとう凛花ちゃんは折れてしまいました。
翔太君と琴美ちゃんは、今度はとっても嬉しそうな表情を浮かべました。



凛花
「遊んであげた後は、ちゃんと一階に戻って大人しくすることっ!分かった?!」


翔太・琴美
「はーい!!」



翔太君と琴美ちゃんは声を揃えて、返事をしました。
もちろん、遊び終わった後にちゃんと約束通り静かにしてくれるかどうかは分かりません。
でももう、少しくらい遊んであげないと、2人の勢いは治まりそうにないのです。



凛花
「…それで、どんな遊びをするの?」


翔太
「…それはね、」


琴美
「…えっとね、」



翔太君と琴美ちゃんは少し沈黙して考えた後、二人でヒソヒソと話し合いを始めました。

どんな遊びに付き合ってほしいかを話し合ってるようです。

そして意見が一致した様子で、2人でケラケラと笑い合った後、『せーのっ』の掛け声で口を揃えて言いました。



翔太・琴美
「コチョコチョごっこ!!!!」



それを聞いた凛花ちゃんが、座った椅子から転げ落ちそうになりました。
『コチョコチョごっこ』って一体なんでしょう?



凛花
「…コチョコチョごっこって……なに?///」


翔太
「んとね、人はどんだけコチョコチョに耐えれるかっていう遊びっ!!」


凛花
「あんたたち、なんで学校でそんなエロ……っじゃなくて、その、、変な遊びしてんの?///」


翔太
「だって学校で流行ってるし、やると楽しいんだよっ!!ねー?」


琴美
「ねー!!」



凛花ちゃんはなんとも言えない気持ちになりました。
これが一年くらい前の凛花ちゃんだったら、「別にいいけど」と言って付き合ってあげたかも知れません。

でも今は違います。

くすぐり好きのお友達のせいで、カラダが敏感になってしまっています。



翔太
「もしかして、凛花姉ちゃんはコチョコチョが苦手なの?」


凛花
「別に苦手ってわけじゃ…//」


翔太
「じゃあ、やろう?」


凛花
「…でも、、、」


翔太
「あーー!やっぱりコチョコチョが苦手なんだーー!!みんなに言いふらそう!!ww」


琴美
「いいふらそぉーーー!!ww」


凛花
「…ちょっと、言いふらすってって……!!」



言いふらすと言われて、凛花ちゃんは慌てました。
…別に言いふらされたって、彼らの学校でソレが話題になるだけで、自分に実害があるわけではありません。

でも、自分の弱みを自分の家族や翔太君たちのお友達に知れ渡ってしまうというのは、なにか独特の恥ずかしさがあります。



凛花
「わ、わかったから!//やるわよ、コチョコチョごっこ!!//」


翔太
「やったー!」


琴美
「わーい!」



翔太君と琴美ちゃんは、またまた嬉しそうな声を出して大喜びしました。

凛花ちゃんの方も、言っても子供相手の遊びなので、くすぐられるのには若干の抵抗があるものの、それで大人しくしてくれるならまぁ良いだろうと思っていました。



凛花
「…で、どういう風にやるの?//」


翔太
「えっとね、ちょっと準備をしないといけないの。」


凛花
「…準備??//」

翔太
「そう、だからね、凛花お姉ちゃんは、お部屋で少し待ってて。僕と琴美で準備してくるから!」


凛花
「それはいいけど……、でも準備っていったい何するの?」


翔太
「それは秘密!じゃあ、ちょっと待っててね!」


そう言って翔太くんと琴美ちゃんは部屋を出て、階段を下りていきました。

準備とはいったい、なんなのでしょうか?




…ともかく、こうして凛花ちゃんと翔太君・琴美ちゃんの『コチョコチョごっこ』が始まりました。

そしてこの出来事が、凛花ちゃんにとって忘れられない夏の思い出になってしまったのです。




(続)