12日、日本テレビ系「世界一受けたい授業!!」を観た。
歴史というものは不変なもののはずなのに、歴史教科書というものはホントころころ変わるものですね。
そのうちに私の暴論・奇論なんかも教科書に載っちゃったりするかもしれない。
なーんちゃって!
番組の中で東大寺の高層七重塔が紹介されていたが、古代日本には三大巨大建造物なるものがあったと伝えられている。
それが天禄元年(970)刊『口遊(くちずさみ。源為憲編)』の中にある「雲太、和二、京三」である。
「雲太」とは、出雲大社(いずもたいしゃ。島根県出雲市。旧大社町)の本殿ことである。
現在でも高さ10.9mあり、日本最大の神社建造物として知られているが、古代のものはその4倍以上、高さ48mもあったことが最近の研究で明らかになった。
「和二」とは、東大寺の金堂(大仏殿)のことである。
現在でも世界最大の木像建造物として知られているが、創建当初は一回り大きく、高さ36~45mもあったと伝えられている。
「京三」とは、平安宮の大極殿(だいごくでん。京都府京都市)のことだといわれている。
これは現存しないが、平安遷都1100年記念に造営された平安神宮(京都市左京区)の拝殿が大極殿を模して(約2/3に縮小)に造られているので、その巨大さがうかがわれるであろう。
それにしても、古代日本の建築技術は恐るべきものである。
現在の建築家もぜひ、これらをしのぐ超巨大木造建造物の造営に挑戦して欲しいものである。(『国史大辞典』吉川弘文館・『神道大辞典』臨川書店 参照)
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