本田真凜が引退会見  今後はプロスケーターとして活動『これからも素敵な演技をお届けしたい』

  フィギュアスケートの16年世界ジュニア選手権女王の本田真凜(22=JAL)が11日、都内で引退経験を開いた

 

  約100人のメディア関係者が集まった中で、白いスーツに身を包んだ本田が口を開いた。引退を決断したタイミングについて『大学4年生のタイミングで競技の場から離れるっていうのはずっと決めていたことで、全日本の前には身体の状態もありつつ、もしかしたらこの演技で最後になるんじゃないのかと自分の中で思っていた。どうしても頑張りたいという思いで最後まで走り続けられた』と語った

 

  さらに今後については『私は本当にスケートが大好きで、大好きなまま競技を終えることができた。これからも皆さんが私の演技を楽しみにしてくださっている以上、素敵な演技をお届けしたいなっていうのが今の気持ちで、スケートを頑張っていきたいと思っているし、色んなチャンスがあれば新しいことにも挑戦していけたらと思っています』とし、プロスケーターとして活動することを明かした

 

  妹の望結、紗来とともにスケート一家として知られる本田は2歳から氷に乗り、ジュニア時代に頭角を現した。16年に世界の頂点に立ち、17年同大会でも平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(ロシア)に次ぐ銀メダル。一方で17年のシニア転向後は伸び悩み、モチベーションの低下にも苦しんだ。21~22年以降は日本連盟の強化指定選手から外れたが、明大4年で最終学年となる今季まで競技は続けると決めていた

 

  昨年12月の全日本選手権ショートプログラムで最下位の28位(44.42点)。2年連続で上位24人のフリーに進めなかった。右骨盤を痛めた中での強行出場で、回転不足ながら3回転サルコーを着氷した。取材では今後について『お答えできることは今の時点でない』と話すにとどめていたが、5日に現役から離れることを所属事務所が発表した