10代の“4回転ジャンパー”を抑えて露制覇!トゥクタミシェワを国内メディアも絶賛『伝説だ』

今季シニア12シーズン目を迎えたロシアの『女帝』

 現地時間11月13日、ロシアグランプリ(GP)第4戦モスクワ大会が行われ、25歳のエリザベータ・トゥクタミシェワが合計234.63点で優勝を飾った。2位には16歳のソフィア・ムラビヨワが230.56点、15歳ソフィア・アカチエワが225.37点で3位に入った。4回転ジャンプを武器とする伸び盛りの若手を抑え、元世界女王が表彰台の頂点に立った

 

 ロシアフィギュアスケート界の重鎮タチアナ・タラソワ氏はロシアスポーツメディア『Sports.ru』の取材に対し、『(GP第4戦の)トゥクタミシェワの勝利は絶対的なものだった。何も言う事はありません。彼女がトップクラスの優秀なフィギュアスケーターであることは、全てにおいて明白です。このままの調子でいけば、カミラ・ワリエワやアレクサンドラ・トゥルソワらとロシア最高のフィギュアスケーターの座を争うことができるでしょう』と最高の賛辞を贈った

 

 同社は翌14日、『リーザ(トゥクタミシェワの愛称)は伝説だ!』と題した特集記事を掲載。アレクセイ・アブドキン記者は『トゥクタミシェワは(特にロシアでは)10代のスポーツとして定着している現代の女子フィギュアスケート界においてユニークな存在』とロシアの女子フィギュア界のなかで、“特異的な存在だ”と説いている

 

『12月で26歳になるリーザは、ロシアのフィギュアスケート界では珍しい年齢だ。ロシアGPでリーザの次に年長者なのはトゥルソワの18歳。アデリナ・ソトニコワ、ユリア・リプニツカヤ、エフゲニア・メドベージェワ、アリーナ・ザギトワ、アンナ・シェルバコワ、カミラ・ワリエワといった超新星たちが次々登場する中、彼女は今季でシニア12年目に突入した』

 

『リーザは休養期間なく、12シーズン連続で出場している。彼女が初めてロシア選手権に出場したのは2008年だから、信じられない』と現在まで長いキャリアを歩みながら、大きな故障なく現役を続けているトゥクタミシェワを称賛している

 

 同記者はトゥクタミシェワの経歴にも触れ、『意外にも彼女には、“オリンピック”がない。ベストシーズンはオリンピック後が多く、2015年のトゥクタミシェワは三冠(GPファイナル、ヨーロッパ選手権、世界選手権)を達成し、2018年のGPファイナルでは銅メダルを獲得したが、ロシア選手権は体調を崩してしまった。そんな紆余曲折があったからこそ、彼女のキャリアはより貴重なものになり、現役を長く続けているのかもしれない』と見解を述べている

 

 リーザの存在は国外のスケーターらにも好影響を与えている。13日にGPシリーズ英国大会で初優勝を飾った日本の三原舞依は大会前に、『GPに出場する友人のマイ・ミハラの幸運を祈ります』と、トゥクタミシェワからエールを受けたことを『Sports.ru』に明かした

 

『エリザベータから応援を頂き、とても嬉しいです。信じられない。彼女のファンなので、このように応援してもらえるのは、とても光栄です』と感謝を口にしている

 

 以前、彼女は現役を続けるモチベーションについて、次のように語っている

 

『私はチームが大好きです。彼らは私を指導することに関心を持ってくれており、私に引退してほしくないとと思っているようです。これだけ和やかな雰囲気がチームにあって、私の健康が許せば、スケートを続けてもいいのではないでしょうか?』

 

 女帝・リーザの戦いは、これからも続く。大好きなフィギュアスケートがある限り