【夢の中で】 | ゾウディアック号
夢の中では…

なぜ走れない?

何かに追いかけられて、逃げたいのに

なぜ足は地を捉えられずに、空転し前へ進めない?



夢の中で…

古い友人を訪ねた

Gayの彼は僕を忘れていて、僕のHugに身を仰け反り

「どこのGay Barとお間違え?」

と、…

名前を告げたんだ

「俺だ」

「GOだよ」

最初から気になっていたんだけど
彼の額にはもう一つ目があった…

「思い出しましたか?」「久しぶり…」

「今日はイベントなのか?」

「結婚パーティ?」

「誰の?」

「懐かしい名前だな…結婚したんだ?」

「めでたいね…」「急にごめんね、アポもなしに」

「ちょっと気になって…」「顔だけでも見れたらと勝手に…」

「え?そうなの?あいつも来てたのか?」

「勝手に来たのバレたら怒られてたからちょうど良かったよ(笑)」

「身体の具合は?」

「ところで額に目…あったっけ?」








「ずっとこの目で君を見ていた」

「見える様になったんだ…あたしの目。よかったね」

「色々大変だろうけど頑張ってね」










夢の中で…

なぜ走れない?

何かに追いかけられて、逃げたいのに

なぜ足は地を捉えられずに、空転し前へ進めない?



夢の中で…

僕は大地を蹴ってみた

夢の中で…

僕は空を掻いて見た



フワリと身体が宙に舞い

僕は泳ぐ様に空を歩いた



まだ空は飛べないけれど

一つの準備ができた様だ…



僕の見えない力

見ようとしてなかっただけ…

そうゆう事だったんだ…



今度から

何かに追いかけられたら…

走るのを止めて、空へ逃げよう…。