あやしげな忍どもが姫をご案内でござる〜竜ヶ岳石榑峠・ | 山登りとカフェ巡りのブログ〜今を楽しむ転勤族(亀山市在住)の日常

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転勤で三重県にやってきた夫婦の日常です。

趣味は食べ歩き。夫婦で酒呑み。
そして2人でいつまでも続けられそうな趣味、登山に出会ってから、何だか毎日がキラキラしてきた気がします(о´∀`о)

5月11日



ひっそりと…


石榑峠(いしぐれとうげ)に現れた、
あやしげな忍の者たちに守られて


このたび登山3回目の姫


最初は花崗岩のザレた滑りやすい道


花崗岩から姫をお守りしながら
先を急ぐ忍の者たち。


Jun姫
「あせらずに、景色でも見ながら
ゆっくり行きましょう」


Misa忍者・ずん忍者
「かしこまりましたでござる」


そこで突如として目に入ってきた
真っ白な花。

Jun姫
「これは…白い桜?
    季節外れですね」


Misa忍者
「姫、これは桜ではなく、
   幻の花、シロヤシオでござる」


ずん忍者
「葉は5枚
   周りが赤で縁取られてござる」


Jun姫
「なんと美しい花でしょう。
   気に入りましたわ。」


ずん忍者
「ここから先はシロヤシオで
いっぱいでござる」

Jun姫
「それは楽しみです」



Jun姫
「まぁ、重ね岩ですって
奇妙な岩だこと」


Misa忍者
「ここは甲賀忍者のアジトかもしれぬ
偵察してこよう。
姫、しばしお待ちを。」


忍者たち
「ここは誰も潜んでいないようだ」


Jun姫
「では私も参りますわ」


Misa忍者
「姫、ここでひとつ余興を。
我らが新人忍者、ずん殿の、
舞をご覧にいれましょう」


ずん忍者
「姫様、鶴の舞でございます」


Jun姫
「鶴の舞とは! なんと斬新な!」

Misa忍者
「ずん殿は中国拳法を取り入れた
忍術も研究しておるのでござるな」

ずん忍者
「さようでございます


そうは言ってみたものの、
まともに下を見たら足がすくんで
しまった、ずん忍者なのであった…


ずん忍者
「そろそろ行きましょうぞ」


シロヤシオの木もワンサカ。
忍の者どもの一行を歓迎している
かのようにも見える。


Jun姫
「わたくし、こんなに美しい
花の森を見たことがありません」

Misa忍者
「それは光栄にござります。
お連れした甲斐がございました」


ここより上は笹原の道。


ずん忍者
「ここからは姫様が先頭を
お歩きください」

Jun姫
「まぁ、ありがとう」


眼下には菰野や、いなべの里を
一望でき…


忍び旅には似合わぬ、
またとない晴天!



程なく見えてきた竜の頂。

Jun姫
「あの人だかりは何でしょう?」

御付きの者Ima
「皆の者が、姫様を歓迎してくれて
いるのでございますよ。」


竜ヶ岳(1099m)山頂

Jun姫を山頂まで、無事ご案内する
ことができて思わず力が抜けてしまい
スキだらけの忍者たち。

姫が一番、運動神経抜群に
見えるが?(笑)


ずん忍者
「姫様、笹原の稜線の先には、
   羊の楽園がございますぞ。」


大草原に放牧された白い羊の群れ…


Jun姫
「なんと可愛らしい羊なのでしょう」


忍者たち
「このような青空の下、
これほどたくさんの羊に会えたのは
姫の日頃の行いの良さの、
賜物でございます。」



御付きの者Ima
「では姫様、こちらへどうぞ」

ずん忍者
「こちらはワタクシどもの一味である
治一郎という者が焼き上げた、
【ばうむくうへん】という菓子に
ございます」


御付きの者Ima
「治一郎は浜松を拠点として
菓子作りに努める職人でして、
菓子袋に自分の名を書き入れる
という、大層な自信のありようで
ござります。」

Jun姫
「まあ、なんとしっとりとした
菓子だこと。
この茶色いお茶とも合いますわね」


ずん忍者
「姫様、それは【こぉひい】という
西洋人が持ち込んだ飲み物に
ござりまするぞ。
このようにして煎じます。」

Misa忍者
「ばうむくうへんとの相性も抜群で
ございます」


御付きの者Ima
「この度は、わたくしが持参した
こちら秘伝の鋼の筒で、
こぉひい豆を、チリのごとく
こっぱみじんに刻んでおります。
姫様もお試しくださいませ」


Jun姫
「こ、こ、これは、なかなか
力のいるお道具ですね。」


ずん忍者
「姫様、力のいる作業は、
ワタクシにお任せください」

(が、5回ほど回したところで
持ち手が外れ、草の上に、
こぉひい豆をぶちまける)


御付きの者 Ima
「これ、無礼者!」


Jun姫
「まぁまぁ、良いではないか。
草の風味もまた一興。
一手間かけたこぉひいは
贅沢なものです。
よいものを伝授してくれたお礼に
褒美をとらすぞ。」


ずん忍者
「姫様、これは新しいタイプの
マキビシ…または腹を下したときの
薬にございますか?」


Jun姫
「これは京の都より取り寄せた
葡萄の果汁の入った金平糖です。
色といい、形といい、忍びの者の
行動食にもぴったりかと」


忍者たち
「ありがたき幸せ」



忍者たち
「下山は少々危険ですが、
ワタクシどもにお任せあれ」



ずん忍者
「今年のシロヤシオも見納めで
ございますぞ。
姫様、十分ご堪能くださいませ。」

(といいつつ、忍者たち、
自分たちだけで楽しんでいる様子)


Jun姫
「本当に素晴らしい山歩きでした。
オカマとやらにも登ってみたいわ」

御付きの者Ima
「ホホホ…鎌ヶ岳でございますね。
また、忍びの者のたちに、
案内させましょう。」


下山完了


姫をお守りしながら、白羊の楽園に
案内し、お腹を空かせた一行。

向かったのは幻の茶屋「ネスト」


ここ、菰野の里では知らないものは
いないとか、いるとか(笑)


身を隠しながら食事をとるには
にはもってこいの、ひそかな空間


旅の間にすさんだ心も癒されると
いうものだ。


忍び旅にはぴったりの隠れ家カフ…
いや、茶屋ネスト。

美味にございました。




というわけで、ニンジャごっこでの
竜ヶ岳登山、めっちゃ怪しく、
楽しかったです。

ブロガーさんに目撃されていたら
どうしよう?
ちょっと恥ずかしい…けど嬉しい。

姫ことJunさんにも楽しんでもらえて
よかった〜!


さて次は、
この一行でどこに登ろうかな?

みなさま、最後まで読んでくださり
ありがとうございました。