僕は上海が好き。
熱気と情熱が溢れ、バブルな上海が大好き。
オールド上海を好む人がいて、ニュー上海を好む人がいて、流されない生活を今も変わらず営んでいる。
一般的な物価は安い。
僕の好物、羊肉(ヤンロー)はたったの2元。
1元 16円だとしても、32円。
日本のチロルチョコが今は20円だから、大人と子供程の金銭価値以上だ。
人によっては、上海の人はコワイとか中国人は冷たいとか言うけれど、そんなことはない。
無駄な笑顔を振りまかないだけ。
ホスピタリティ文化が浸透していないだけ。
そして、きっとそこには僕等の知らない何かがあるだけんなんだろうと思う。
08 March '07
@ Shanghai
珍しく予定より遅れて関空へ着いた。
僕は空港が好きだから、遅く行くことはあまりない。
今回は疲れていたからか、フライトの1時間少し前に空港に入った。
空港では、スムーズにチェックインが行われ、いつも通り、いつまで経っても慣れないドキドキと共に離陸した。
愛用のPCで好きな映画を見るはずの時間が、睡眠に変わってしまったのはとても残念だったけど、そのおかけで、初日から睡眠不足をいくらか解消できたから、僕にとっては良薬だった。
僕は機内食を好まない。
嫌な奴に聞こえるだろうけど、美味しいと思ったことがないから、数年前から断り続けて、最近食べた記憶もない。
僕は思うんだけど、あれよりよっぽどコンビニ弁当の方が美味しいよね。
なんでああなるんだろう。
それか、美味しいものにあたった事がないだけかな。
確かに特別感はあって、どんなんだろう、とは思うんだけど、がっかり感が根付いちゃったから、もう食べない。残すのも悪いし。
今回は高級ホテルに宿泊した。
Le Royal Meridien というホテル。
街の真ん中に位置して、ゆったり出来るホテル、最高でした。
ここのホテルは24時間レストランが開いているから、夜ご飯に困ったらどうぞ。
初日にアンティーク家具の用事が済んだので、なんとなく安心して滞在できそうな気がしてました。
09 March
人の紹介で、とても活気のある場所へ行った。
日本人はおろか、外国人観光客もいないような場所で、面白かった。
細い路地に、臭い匂いや、美味しそうな香りがたちこめて、お店がひしめき合っている中、人ごみを掻き分けながら、歩いた。
チーバオチェンといわれるそこは、中国国内の観光客で盛り上がっている感じがした。
どうしても、家具を見ては、日本ではいくらで売れるかなぁ、なんて考えている自分が情けなくも、上海魂っぽくて、可笑しかった。
上海はもはや社会主義でもなんでもない。
やった人が、やっただけ、手にする。
凌ぎあったり、騙しあったり、だけどそれは露骨に行われてる。
ところどころでプンプンそんな香りがする。
危険な匂いは・・・あまり、ない。
あんまりね。
夜、おなかが減ってヤンローを求めて歩いていたら、
「オンナ、いらない?」
と声をかけられた。
初めは英語、そして中国語。
僕も
「NO,不要」
と続けたのに、次に出た言葉は、
「日本人?」
面倒だったけど、
「そう。」
答えた僕に、彼はいっそう近づいてきた。
話を聞くと、客引きをやっているから見るだけ見てくれ、という。
もちろん見ないし、必要ないと伝えると、今度はお茶をしようという。
日本語も勉強したいから、ビールでも、お茶でもご馳走するから、と。
僕も歩きながら、興味本位でお前は幾らもうかるのか、とかその仕事は楽しいのか、とか聞いていたら、彼は顔を変えてこんなことを言い出した。
「お兄さん、男前。」
会話がおかしい・・・。
僕の質問に対して、答えが全て「男前」に変わった。
「彼女のトコにでも帰れよ、僕は女を必要としていないし、興味もない。」
そういうと彼は、
「僕は男が好き。」
そう言った。
オイオイ、冗談じゃない。僕はいわいる女好きじゃないけど、男も、そういう意味で好きじゃないんだよ。
僕と同じくらいの身長の彼が急に恐ろしく感じた。
命は危険じゃなくても、コイツは危険。
ものすごく僕を気に入ってる様子だし、夜はすでに22時を超えていた。
歩いていた道を少しそれれば真っ暗だったから。
力では負けないかもしれない。
だけど、ここは中国だ。
相手が何を持っているかも、どんな展開かも想像がつかなかった。
だけど、しばらく愛想なく適当にあしらっていたら、彼は向きを変えて別の外国人男性のトコへ去っていった。
彼にしたら一石二鳥だろう。
女が好きなら、ご紹介してあげれるし、男が好きなら、自分が相手だ。
あいにく僕はどちらも必要としないから、彼にはたぶん一番つまらない相手だっただろう。
僕にとってもそれは同じ事で、一番関わりたくない人種だった。
結局その日僕はヤンローには巡り合えず、僕はホテルのレストランで軽く食事を取った。
ちょっと疲れた夜でした。
10 March
朝食に野菜包を食べた。
激ウマで、とても感動した。
朝食は中々外では食べない。
僕は、朝食後に歯を磨く習慣になっているから、外にでるのが面倒でホテルで食べてしまう。
だけど、現地の朝の顔はとても貴重。
日常にとても近くて、いろんなことを感じるから。
午後には街をぶらぶらしてタクシーに乗った。
僕が始めて上海に来た頃は、地下鉄は今ほど込んだ印象がなかった。
だけど、ここ2回くらい来て、敬遠するようになってしまった。
恐ろしく込んでいるし、それに伴って匂いもするから。
タクシーはとても安くて、気軽に乗れる。
ただし、場所を伝えるのに苦労する。
チャイ語ONLY。
それにも大分慣れたから、ちょっとの距離でもすぐタクシー。
タクシーも運転はとても荒くて、いつアクシデントが起こってもおかしくない状況でこれには慣れない。
だけど、今回乗ったタクシーは違った。
助手席、フロントガラス前にあるライセンスが、ピカピカで地図を片手に、外灘すらわからない、そんなフレッシュさんだった。
僕が右だの左だの指示しては、止まるたびに今どの辺かチェックしていた。
みんなここから、こうやって始まるんだ。
そんなエネルギーと、ぎこちなさ、それと少しの正直さが、僕の目には、日本と明確な違いに映った。
旅行してこんなに好きになった国はなかった。
食事が安くて美味しいのは魅力。
上海には新しさと古さ、活気と情熱がある。
ガンガン、ガツガツしていて、熱い。
何度も何度も僕をひきつける。