最近、今のロックにあまり心が響かない。代わりにHip-Hopやフォークを聴くと心を動かされることが多い。
今のロックの人たちは演奏がうまいし、楽曲もよくできている。でもどこかスマートすぎる。
機械のように超絶技巧の演奏をこなしていく。
僕自身もギターの精度を上げようとしているし、
仕事でもらった楽曲はなるべく精度の高い音楽に仕上げるということをやっている。
でも、心に響くのはやっぱりパッションなのだ。
バンドでライブをやるとき、いつも感じることがある。「ギターは熱だ」ということだ。
もちろん自分はそこまでギターがうまいわけではないから、ミストーンも出すし、
練習時間がなくて適当にギターソロを弾いたりもする。
でも「いいね」と言われるときは、決まって「音がいい」とか「熱いね」と言ってもらえる。
僕が憧れてきたギターヒーローたちも、精度という意味では今の若い世代の方がうまい。
でも彼らの魅力は、情熱や人柄がガーンと音に出ているところだった。
仕事でいろんな人に会ったとき、「この人、本気だな」というのが伝わってくると、心が動かされる。
この人のために何かできないかな、と自然に思える。
僕自身、人間だからかっこつけたい。つまらないカッコつけもする。
でもそれよりも、自分の汚いところや弱いところを出していくこと、思いを言葉にすることの方がずっと大事だと思っている。
今、動画制作の仕事に加えて、音楽をやりたい人を助けたり、音楽のコミュニティを運営するビジネスにも着手している。
営業に行く機会も増えた。そのとき、仕事に対する熱や、自分の生き様に対する熱をどう伝えるか。
プレゼンでもパッションをどこに出すかは、常に意識している。
パッションは、多分AIには出せないものだと思っている。
AIについて、僕はよくこのブログにも書いているが、
「AIは危険だから全く使うな」という派閥と「AIを使えば全て解決する」という派閥の0か100かの議論が多くて、
これは問題だと思う。
実は僕自身、AIで作られたコンテンツは大好きだ。ちょっと不謹慎かもしれないが、
山本太郎さんがラップで戦っているようなAI動画とか、つい見てしまう。
モラルの部分は置いておくとして、ああいうコンテンツには作った人の頭の中から出てきたユーモアやギャグ、
その人の馬鹿さや人間性がにじみ出ている。
面白さというのは、その人が生きてきたものから生まれるものだ。
AIが出てきたことで初めて動画を作る人たちもいるだろう。
でも、「動画を作ってみたい」とか「こうしたら面白いんじゃないか」というひらめき
それは、間違いなく人間のものだ。
結局のところ、テクノロジーがどれだけ進化しても、人の心を動かすのは人間の熱だ。
泥臭くても、不格好でも、そこにパッションがあるかどうか。
僕はこれからも、その熱を大事にしていきたい。