経営者にとって「弱みを見せる」って、人前で裸になるような辛さがある。
身を切る痛みと恥ずかしさが同時に押し寄せて、言葉にするだけで胃がきりきりする。
それでも俺は、親父分の先輩に今の苦しみと課題を話した。
自分の弱さや至らなさを、ちゃんと掘り出して、ちゃんと差し出す。
大好きな人に軽蔑されるかもしれない怖さを抱えたまま。
でも先輩は、駅で俺の顔を見た瞬間、気楽な一杯に連れ出してくれた。
そしてただ、聞いてくれた。
俺の状況を整理して、必要なところに手を回して、驚くほど一気に道が開けた。
その帰り道、電車の中で涙が出た。
感謝だけじゃない。
「報いなくちゃいけない」って気持ちが、武者震いみたいに身体を走った。
男は見栄とプライドを背負ってる。
それと同時に、立ち上げた会社への責任がある。
関わってくれた人たちの期待、仕事を任せてくれる人たちの信頼。
小さな会社でも、持続して発展させる責任は重い。
今日、俺はそれを改めて思い知った。
そして、恩に胸が震えた。
だから次は、俺が誰かの背中を押す番だ。
自分の足で立って、ちゃんと前に進む。
この感謝を、結果で返す。