この時代をどう生きるかっていうことを考えると、
やっぱり最終的には自分の人生は自分で何とかするしかないと思う。

とはいえ、これから就職をする人、転職を考えている人に向けて、
僕が経営者としてたくさんの人と関わってきた経験から言えるのは、
**「手に職がある仕事が一番強い」**ということ。

昔は、建設業とか職人さんみたいな仕事を
どこか軽く見ていた時代があったと思う。
僕自身も正直そういうところがあった。
でも、経営者になって本当にびっくりした。

近所のゴミ回収のおっちゃんが、実はこの辺一帯を担当してる会社の社長で、
しかもバリバリ稼いでて、山崎とか開けて一緒に飲んでくれたりして。
その瞬間に思ったんだよね。
「あれ?世の中の“成功”って、俺が信じてた形と違うんじゃないか?」って。

実際のところ、ブルーカラーの人たちの方が安定して稼いでることも多い。
むしろホワイトカラーの方が、不安定で苦しい仕事をしているケースもある。

僕は以前、ITの現場にもいたことがあるからわかるけど、
いわゆる“IT土方”と言われるようなエンジニアさんたちの悲惨さといったら、本当にすごい。
給料も安く、自由もきかず、派遣や下請けで酷使されている。
正直、あれを見て「現場で手に職をつけた方がいい」と確信した。

もちろん、お金があるなら高校卒業後すぐ働くより、大学には行った方がいいと思う。
若い時間に「自分は何者か」を考えたり、人間としての深みを作るには、
大学っていう時間がとても大事だと思うから。
ただ、その一方で、大学に通いながら手に職を身につけるっていうのが
今の時代には一番安定する気がしてる。

たとえば僕の知り合いで、MBAを取ってる経営者がいる。
その人は特殊な配管やダム、インフラの清掃をやってる会社を経営していて、
「どんなにAIが発展しても、水道や排水管が詰まったら人の生活が止まる。
だからこの仕事はなくならない」と言ってた。
まさにその通りだと思う。

家やビルのメンテナンス、道路の補修、ライフラインの維持。
こういう仕事って、AIでは代替できない人間の現場の技術なんだよね。
そういうところに入って、やり方を覚えたり、独立していく道も全然アリだと思う。

もちろん、AIが“受肉”して、人間のように身体を持つようになったら話は変わってくる。
でもそれは、もう少し先の話だと思う。

今の時代、昔みたいに「大企業に入れば一生安泰」という構図は崩れてきてる。
ホワイトカラーの仕事はAIに置き換わるスピードが早くて、
安定というより“いつまであるか分からない職種”になりつつある。

もちろん、僕も本当は昭和の高度経済成長期の日本みたいに、
大きな会社が家族みたいで、みんながそこに所属して安心して生きられる社会が
一番幸せだと思ってる。
でも現実として、仕事そのものが失われていく時代に入っている。

だからこそ、これからは
「なくならない仕事」
「誰かの生活を支える仕事」
「現場でしかできない仕事」
を選ぶことが、この時代を生き抜くための最大の対策なんじゃないかなと思う。