沖縄から帰る日に、僕にとって特別な存在だったOzzy Osbourneが亡くなったという知らせを聞いた。

Ozzyは1970年にBlack Sabbathとしてデビューし、ヘビーメタルというジャンルを世に送り出した伝説の人物だ。彼がいなければ、今のヘビーメタルやハードロックの姿はなかっただろう。

彼はBlack Sabbathで一世を風靡した後、ドラッグの影響でバンドを去ることになった。だがそこで彼は伝説的なギタリスト、ランディ・ローズと出会い、新たな歴史を作り始めた。しかしそのランディが事故で亡くなった時も、Ozzyは彼の遺志を継ぐかのようにツアーを続け、その後もJake E. LeeやZakk Wyldeといった才能あるギタリストを次々と見出し、何度も音楽シーンの中心に戻ってきた。

一方でOzzyの人生は波乱万丈だった。ステージでの奇行やアルコール、ドラッグの問題で度々ニュースを騒がせ、引退騒動もあった。それでも彼が生み出す音楽、ステージパフォーマンス、そしてファンへの深い愛情は、多くの人を惹きつけ続けた。

彼の生まれたイギリス・バーミンガムの貧しい環境から、世界的スターに登り詰めるまでのストーリーは、僕にとっても大きなインスピレーションとなった。人生の苦難、成功、挫折、そして再生——。Ozzyの生き方そのものが、ロックの真髄であり、僕が音楽を続ける理由の一つだ。

今年2月にバーミンガムで開催された彼の引退コンサート。メタリカ、ガンズ・アンド・ローゼズ、パンテラなど、ロック界の錚々たるメンバーが集ったそのステージで、Ozzyが座りながら歌う姿に胸を打たれた。自分が密かに描いていた夢、もう二度とOzzyと同じステージに立つことは叶わないと思うと、言葉にできないほど寂しい。

Ozzyがいない世界はまだ信じられないけれど、だからこそ自分はロックを続ける。彼が残したものを胸に、前に進んでいこうと思う。

心から、ご冥福を祈ります。ありがとう、Ozzy。