社会人になりたての頃、この近辺で弟と過ごすことが多く、友人と錦糸町で飲んだり騒いだりする機会も頻繁にありました。そうした青春の日々の締めとして、なりたけのラーメンを食べるのが定番でした。本当に美味しくて、何度通っても飽きることがなく、大好きな味でした。

その後、久しぶりに池袋のなりたけを訪れた際、その味の美味しさに改めて感動しました。しかし、どこか青春時代に感じた特別な感覚が足りないような気がしていました。

そんな中、千葉ロッテのファン感謝デーとELIOTのライブが近所で行われるこの日に、懐かしさを求めてなりたけ津田沼本店を訪れることにしました。10年以上ぶりの訪問で、価格は少し上がっていたようですが、それでもアラフォーの身でチャーシュー麺と背脂たっぷりの「ギドギド」を注文することにしました。

瓶ビールを楽しみながら待つと、ほどなくして運ばれてきたラーメンは、相変わらず圧倒的なビジュアル。お肉が花のように咲き誇る盛り付けに、思わず胸が高鳴りました。早速スープからいただくと、雪のように美しい背脂ととろけるチャーシューが醤油と動物系スープ、ネギと見事に調和し、衝撃的な美味しさを味わうことができました。この世にこんなに美味しいものがあるのか、と改めて感動しました。

麺を絡めて口に運ぶと、まるで炭水化物が麻薬の一種であるという主張を思い出させるほどの強烈な旨味が押し寄せます。その力強さは、二郎系やすた丼、家系ラーメンとも異なる、なりたけならではの特別な存在感です。食べ進めるうちに卓上のニンニクを少し足し、スープや背脂をたっぷり絡めたチャーシューをご飯とともに頬張ると、ご飯がスープの旨味をしっかりと受け止め、ラーメンとは違った満足感を生み出してくれます。

津田沼本店の味は、池袋店と比較してもやはり格別に感じました。素材そのものの質の違いを改めて実感しました。ジャンキーな食べ物として語られるラーメンであっても、ここではその素材の質が旨味の次元を一段も二段も引き上げており、純粋な旨味に加えて食材から滲み出るような滋味が悪魔的な美味しさを演出していました。

ラーメンが少なくなっていく寂しさをビールで流し込む瞬間も、なりたけならではの楽しみ方です。最後の一口を味わいながら、心から思いました。なぜなりたけはこんなにも美味しいのか。その味はまるで、初恋の同級生が今でも変わらず美しいと知った時のような感動と甘い余韻を伴う体験でした。