中野でのセッションを終えた後、新しい友人と共に「みんみん」へ足を運び、軽く一杯楽しむことにしました。とはいえ、今回はどちらもノンアルコールという、少し珍しい組み合わせです。この店は彼女のリクエストで訪れたのですが、実は私にとっても初めての場所。中野歴が長い私ですが、これまで何度も通り過ぎてはいたものの、足を踏み入れるのはこれが初めてでした。
オーダーしたのは、定番の餃子、ピータン、そして蒸し鶏。それに加えてノンアルコールビールを注文しました。彼女も事情があって同じくノンアルコールビールを選びました。餃子が運ばれてくるまでの間、お互いのことを改めて話し合い、少しずつ新たな友人との距離が縮まっていくのを感じながら、食事の準備が整うのを待ちました。
最初に運ばれてきた餃子は、見た目からしてしっとりとした印象を受けます。口に運ぶと、ジャンキーな要素を持ちながらもどこか上品な味わいが広がります。噛むたびに口の中でじんわりと広がる肉汁が、まるで家庭で手作りしたかのような温かみを感じさせます。皮はやや柔らかめで、餃子の概念を少し変えるような優しい味わいです。
次に運ばれてきたピータンは、王道の一品としてその独特な風味が口の中で広がり、クセになる味わいがたまりません。一般的には苦手とされがちな食材ですが、ここのピータンは不思議と食べやすく、まろやかな味が特徴です。彼女もその美味しさに驚いていました。
蒸し鶏もまた、シンプルでありながら見事な一品でした。しっとりとした食感があり、適度に脂が乗っていながらも、全体としては軽やかで、塩味が絶妙です。これだけでも十分に満足感が得られます。ノンアルコールビールとの相性も良く、これが本物のビールだったらさらに美味しく感じるだろうなと想像してしまいます。
「みんみん」は全国各地に店舗があるようですが、名店と称されるだけあってその味わいはさすがの一言です。もし今後、アルコールを解禁する機会があれば、その時はぜひ本物のビールでたっぷりと餃子を楽しみたいものです。餃子とビール、この組み合わせこそが至福のひとときを生み出すのでしょう。またここに来る理由が一つ増えました。次は誰と訪れるのか、そして何を頼むのか、それもまた楽しみです。


