都知事選もいよいよ今日で終了。

結果はどうなるのか?都民、日本国民としては他人事ではないが

こういう大きな選挙というのは一つの見世物としても面白いとは思った。

 

主要候補とマスコミが決めた四人以外で目立ったのは立花孝志さんであった。

立花さんは希代のトリックスターで、選挙の裏をかき、

ビジネスとそして知名度の向上、また現代の選挙制度への問題点の提起。

また国民に対していい意味でも悪い意味でも選挙への関心を煽る事をやったと思う。

 

選挙ポスターの掲示権の売買は法律的には合法で咎められるものではないが

社会の倫理としてはよろしいものではないだろう。

しかし、日本国民は貧しくそして立場が弱くなっているにもかかわらず政治に無関心で、

結果的に選挙が権力者や有力団体のものになってしまっている事を思えば、

こういう劇薬をいれるようなやり方で選挙に一石を投ずるのは必要な事だと思うし、

結果、今の選挙はここまでレベルが下がってしまったのか、

ここまで一般の国民はおちょくられているのか?と思った人も多いと思う。

 

みんなが選挙に行けばこの世界は変わるというのは真実だが、

結局はきれいごとで、声高に叫んでも何も変わらない事を思えば、

こうしたやり方は必要だし、世の中をかき乱し平和的にみんなの意識に訴えかけるトリックスターは必要と思う。

そして立花さんのやり方は極めて平和的だったと思う。

 

余談となるが、立花さんを見るといつもペルソナ5というゲームを思い出す。

トリックスターが世の中に現れると何が起こるかという事を疑似体験できる作品なので、

ゲームやアニメなどで是非やってみてほしい。

 

 

河合ゆうすけさんという人物がやった全裸ポスターの掲示というのはやりすぎだ。

ここは立花さんと明確に差が出たと思う。

人間には法律を守るというのはもちろんだが、人としてここまではOKNGという基準が大切であって、

河合さんはそこをはき違えたと思う。

彼の事を調べると、かなりインテリジェンスの高い保守系の政治家できちっとした考えを持っているが、

とにかく無関心層の注目を引かなければこの世界は変わらないという強い信条があり、

こうしたやり方をした事は理解できる。

しかし、これはアナーキズムに通ずるもので、目的のために何をしてもいいのか?という事になってしまう。

 

他にも多くの候補が立候補した。

 

ひまそらあかねさんには驚いた。

立花さんや後述する桜井さんとは別の意味で戦闘力が高いタイプで、

コラボ問題等、既得権益に切り込んでいく姿勢は素晴らしいと思っている。

今回社長さんがひまそらさんを支持していると言っただけで、岩下の新ショウガの不買運動が起こる等、

とても民主的と思えない事件も起きており、ひまそらさんが躍進すると都合の悪い人達がいるのかなと勘ぐってしまった。

こういう事が見える化するというのは、ある意味で今のネット社会のいいところでもあるなと思う。

 

桜井誠さんは今回もマスコミはあまり取り上げないみたいだ。

彼自身は健康上の問題があり、最後という事もあって、演説にもかなり力が入っているように思った。

今桜井さんの事を多くの人はレイシストというだろうし、あまりにも発言が過激だと

名誉を棄損するような物言いがあると、私自身も思う。

しかしながら、私は言っている事は全部まっとうだと思うし、

近い未来、日本がもっとグローバル化して、多くの外国人が来て、

移民も入ってきてしまった時に、桜井さんが言ってたことは間違いじゃなかったと実感する人も多いのではないかと思う。

 

未来なんてものは未来にならんとわからんというかもしれないが、実はある程度逆算ができるものであり、

ヨーロッパやアメリカのケースを見れば、移民やグローバル化した社会が混沌化し、無秩序状態になっていて、

今やナショナリズムが芽生え、トランプ元大統領やフランスのルペンさん等、

桜井誠さん級に過激な右派の政治家が表舞台に出てきている。

 

これは明確に文化が違いすぎる、民度が違う民族どうしが共同体として共存するのは不可能という事を表しており、

みんなが仲良く、世界は一つという事はあるにしても、国家という線を明確にひくことは不可欠という事なのである。

 

私自身帰国子女として、そして今や韓国を中心に世界の人達と働くワールドワイドなビジネスマンとして思うのは、

むしろこういった右派、保守といった立場の方が世界の皆様とうまくやれるし、個性を発揮できる。

平和的なディスカッションができるということを実感している。

 

ジミヘンドリックスの事は尊敬しているが、「愛国心を持つなら地球にもて、国家に魂を支配されるな」というのは

前半部分が間違っている。

人間というのは、まず自分の存在に愛を持ち、家族に持ち、友人に持ち、自分が席を置く地域や団体に持ち、

そのうえで国家に持ち、地球に持つという、段階的に愛を持つべきである。

でないとあまりに抽象度が高すぎて、そもそもあんた何者なんだ?って言われかねない。

多くのグローバリストや左翼がそういう状態に陥っていて人間的に薄っぺらいと思わなくもない。

 

悪い癖で話がそれてしまったが、改めて選挙に行ってない人は今日行くようにしてほしい。

そして他人やマスコミではなく、自分の頭で考えて一票を入れてほしい。