高崎への小旅行を決めました。

 

本当に短い時間でしたが、自然から街を歩く人々の雰囲気まで、全てが街の息吹を感じさせる魅力がありました。

近場の街でありながら、かなりの旅行感を持って楽しむことができました。

 

小さなことではありますが、アドリブを利かせる旅行スタイルのため、特に計画は立てていませんでした。

ただし、一つだけ決めていたことがあります。それはパスタを食べることでした。

 

たまたま行き着いた面白そうな飲み屋さんで、高崎生まれ高崎育ちの店主さんと話しているうちに、

地元の人たちがよく訪れるお店を教えてもらいました。

高崎の「キングオブパスタ」で首位常連のお店があり、地元の人も好んでいるとのことでした。

 

そんな話を聞けば、やはりインターネットの情報よりも地元の声を頼りにする方が良いと思い、そのお店に向かいました。

 

パスタスタンドのようなものを想像していたところ、案

外高級感のあるところで、しっかりとワンドリンクとアラカルトも求められるお店でした。

 

元々お酒を楽しむつもりだったので問題ありません。

 

ポテトフライと上州麦豚西京味噌とねぎのクリームパスタ、上州麦豚柚子胡椒のきのこクリームパスタを注文しました。

 

私はホワイトホースのハイボールを頼みました。

苦いキャラメルに強いアルコールが乗ったような味わいを楽しんでいると、ポテトフライが登場しました。

マヨソースベースでありながらもおしゃれでボリューミー、

美味しく仕上げられたカリフワのポテトフライは、まるで良い感じのバルに来たような錯覚を覚えました。

 

相方の柚子胡椒のパスタが来ました。少し味見をしましたが、

柚子胡椒がピリッと効きながらもクリームソースの味わいを何倍も深くし、

きのこの味わいが美味しい最高のパスタでした。アルデンテな茹で具合も食べ応えがあり、

ソースとの絡みが絶妙で、非常に高いレベルの味わいに驚きました。

 

相方の頼んだ日本酒「サケ・ディ・パスタ・メロー」との相性も抜群でした。

これは優勝したのもうなずけます。本当に美味しかったです。

 

私が頼んだ西京味噌のパスタは、少し濃厚な味わいでしたが、ねぎが全体をうまくコントロールしていました。

ジャンキーで誰もが好きなクリームパスタと味噌の合わせ技がブーストするところを、

ねぎの力で絶妙にバランスを保っています。

非常に美味しく、かつあっさりしているこの創作パスタからは、高崎という街のパスタへの探求心が感じられました。

これは3位とのことでしたが、確かに攻めの姿勢が強い一品でした。

これよりも美味しいパスタが同じ街に2つもあるというのですから、驚きです。

 

ものすごくレベルの高いパスタ、それも創作でありながら、新しく、確かな技術と美味しさが感じられます。

高崎という街の奥深さを感じさせ、観光客にこのレベルの料理を提供するその実力、ただ者ではありません。