D.Oさんというラッパーがいる。

練馬の大泉学園を拠点とした地元密着型のラッパーでそしてとんでもない悪党。

世の中からしたらまさにクズなんだが、クズにはクズの本懐があり

そしてブレない生き様がある。

 

俺が1番多感な頃、聴こえてくるヒップホップはめちゃくちゃダサかった。

ヒップホップのくせに愛してるだのと、本当に嫌いだった。

そういうこともあり、ヒップホップへの免疫は長い間なくて、唯一般若さんというラッパーだけが認める存在であった。

 

最近になってKindleでたまたま表紙に惹かれD.Oというラッパーの本を読んだ。

 

 

 

 

 

 

 

読めば読むほどこいつどうしようもないなと思う悪党。

しかし悪党には悪党としてのルールや筋のようなものがあり、法治国家の枠からは外れているとは思うが、人間としての魅力、生き方の魅力を感じた。

 

まあこの本自体が大麻かなんかで檻に入る前に書かれたもので、一般的な社会や倫理的価値観からすればろくでなしと言われても仕方がない。

 

そんな人間がどんな音楽をやるのかと気になって聴いてみた

 

 

 

 

 

これが代表曲なのだが、ほとばしる危険な臭い

子供が好きそうな悪の匂いがぷんぷんとする音楽。

 

俺が子供の頃、ダサいと思ってたヒップホップじゃなくてこっちだったらギターじゃなくてラッパーになっていただろう。

ロックンローラーと自分のことを名乗るのは、世の中に対しての反逆の気持ち

社会の理不尽に中指を立てるような気持ちがあるからだ

 

D.Oさんは方法論は違うけど、まさにそういう気持ちがある。

やっぱり心が乗ってる音楽はジャンルは違えど本物だと思う。

 

まあヒップホップをやってたら俺も逮捕されてたかもしれないから

ロックでよかったかもな、パクられたくはないですよ、美味いものとか自由とか大切なんでね