人生36年。
楽しくも辛くも、華やかでも惨めでもされど36年。
人生初フルアルバムを出しました。
KotowariでもSWADISTHAでもありません。
FAKE TEARSです。
FAKE TEARSオフィシャルには3か月、準備期間こみ4か月くらいかしら。
悶々と意欲に溢れた10代よりも会社で作曲をしてた20代よりも
人生で一番曲を作ったアラサーの冬。
FAKE TEARSはもう一人のメンバーKAEDEのクレジットの曲も多いのだが、
アレンジやら演奏、ミックス、マスタリング、ボーカロイドの調整も私の担当なので、
音楽的なアウトプットは過去一なのではないかと思う。
出ましたUNREQUITED LOVEです。
FAKE TEARSの場合音楽的なところの判断は概ね自分が責任者という感じなのだが
アート方面はKAEDEの担当というところで、ブレない美学が発揮されたジャケットにとても満足している。
さて、下記から皆様には各種サブスクで聴いてもらうとして、
reprise of unrequited love
作曲:KELLY
初恋よ再びというか、やっぱりフルアルバムはインスト始まりだよねという人生初のフルアルバムなので、
先人がやってきたような事をやりたかっただけというね。
LOVE GAME
作詞:KAEDE,KELLY 作曲:KELLY
昔からある曲ではあったんだけど、埋もれていた一曲。
KAEDEが作ったメロディを10年近く前にアレンジして、そのままになっていた。
当時はXの紅のような感じをイメージしていたのだが、改めてアレンジをしてみた時に
刹那を意識して、今の形になった。
歌詞は書いた当時喧嘩があって、その事をきっかけに
輪廻する世界の中で欲や物的資産は持ち越せないんだぜというテーマで書いた。
仏教では時間は一刹那という単位で考えられていて、そんな一瞬という儚さも表現したかった。
KAEDEの書いたところと自分の書いたところを親しい人なら当てられるかもしれない。
夜の天使
作詞:KELLY 作曲:KELLY
20年くらい前の曲。
アレンジは当時そのまんまでちょっと青くて勘違いした感じが新しく思えた。
中間部はピアノを弾く人は誰でも通るアラベスクという曲が入っていて、
弾けないものも打ち込んでしまっていた当時のケツをおっさんが拭く事になった。
ライブでやるとしたら大変だ。
歌詞は最近のトーヨコキッズについて書いた。
君と二人で
作詞:KELLY 作曲:KAEDE
これも10年以上前の曲。
KAEDEが当時住んでいた家で飲んだりしながら書いた曲だが、これも眠っていた。
とはいえ、KAEDEも俺も気に入ってた曲でいつかやりたいなと考えていた曲であった。
歌詞はちょうど去年、様々な出会いと別れが胸に迫る時があり、
主にバンド仲間との思い出、そして変わらない夢、時間の切なさについて書いた。
実はこの曲をやろうというところからKAEDEとのFAKE TEARSは始まった。
そんな去年に出会った韓国人One Take Guyのベースプレイもいい味を出している。
starlight bus
作詞:KELLY 作曲:KELLY
これは前にやってた社会現象というユニット用の曲だった。
キラーチューンを作ろうというところで、得意技を全部出すイメージで作った。
そういうわけで俺が影響を受けた90年代のJ ROCK色が出ていると思う。
歌詞は深夜バスを舞台に、夢破れ夢花咲くという事を書いている。
昔ほとんど仕上げてたのもあり、斎藤Roki君、SHUNSUKE、JF、S.Hという仲間が昔弾いてくれた演奏が入っている。
ラピスラズリ
作詞:KELLY 作曲:KAEDE
KAEDEがこのメロディを10年近く前に持ってきた時に感動して、アレンジをした。
割とJ ROCKバラードの王道を行く感じのアレンジかなと思ったので、
今回形にするときに少しQUEENを意識してギターを弾いた。
歌詞は胸の中にある譲れない信念について、これも10年近く前に書いた。
ちょうど斎藤一人さんの影響でメンタルがポジティブ化してきた頃の歌詞。
薔薇耽美俱楽部
作詞:KAEDE 作曲:KELLY
最新作。
ネオクラシカルメタルがあるのならば、ネオクラシカルポップがあってもいいじゃんという
そんな発想は昔からあったんだけど、改めてそんなテーマに向き合って作った。
転調の繰り返しや複雑なコード進行だけど、わかりやすくキャッチーに作ったつもりだ。
しかし完全に中二病な仕上がりになってしまったため、俺にはこの曲の歌詞が書けなかった。
その代わりとても中二なタイトルをつけて、ハルマゲドン(キリスト教における最終戦争)を意識してくれと
KAEDEに投げたら、コテコテの歌詞が帰ってきた。
素晴らしい。
raspberry romance
作詞:KELLY 作曲:KELLY
実はChatGPT、AIとの共存をどう果たすかという事を自分の創造にも入れたくて
ChatGPTにコード進行を提案してもらうという実験をやっていた。
その中で泣けるコード進行というのがあって、それを主体にメロディとアレンジを考えていったら
俺が影響を受けた00年代アニソンの香りがする曲になった。
歌詞やタイトルは苦労したが、自分の高校時代の恋愛についてをデフォルメして作った。
これを作った後にその人がちょっとぶっ飛んだ結婚をした話を聞いたので、
人生は面白いし、よくできているなと笑ってしまった。
この前年の差のある弟にエピフォンのSGをあげたんだけど、
そのギターでもこれだけできるんだよって事で、全部それで演奏している。
SUNSHINE DAYS
作詞:KAEDE 作曲:KAEDE
KAEDEからもらった2つの着想を一つにまとめて作り上げた曲。
最近俺はクレイジーケンバンドや小野瀬雅生さんのギターにハマっていて、
その感じが出せればとクリーントーンでおしゃれなギター、
そして少しソウルミュージックを主体にしたアレンジをしたつもりだが、
仲間からはZIGGYっぽいねと言われてしまった。
最近75年製の貴重なストラトを押し入れから出してきて、ギターソロに使った。
そういえばラピスラズリのアウトロもそうだったね。
歌詞は痛みと希望を感じる。最近のKAEDEから出る痛みを伴った表現は俺には難しい。
グレイシア
作詞:KAEDE 作曲:KAEDE,KELLY
FAKE TEARSをはじめてすぐKAEDEからピアノでこの曲の着想が送られてきた時、
こいつ天才だな...と驚愕したのが去年の12月くらいかな。
久しぶりにKAEDEの曲をアレンジする。なので本気の出しどころだなとアレンジをした。
アレンジをしすぎて後半は俺もメロディを足してしまったため、作曲にもクレジットしている。
KAEDEの好きな谷山浩子さんみたいな曲調でアレンジしようと思っていたのだけれど
KAEDEの好きなMEGADETHみたいに展開させてくれというリクエスト、
またクラシックの曲を入れたいというリクエストがあり、
極めてメタリックな要素も含んだ楽曲に仕上がった。2つの曲が合体した組曲と言ってもいいかもしれないね。
グレイシアは落ちていく闇の中で、傷つきすぎたことで本当の自分という光を見つけた。
そういう歌詞に俺には感じるな。
エーデルワイス-edelweiss-
作詞:KAEDE 作曲:KAEDE
エーデルワイスはkotowariでやる曲として進めていた曲だったんだけど、これもとん挫。
なごりでAraiKentaPanjiさんのベースが残っている
バラードなので暖かい生のサウンドがあってとても良かった。
そして友達の楽団員の方のヴァイオリンが入っていることで、ロイヤルな感じを出せた。
個人的にはKAEDEの作った曲でも1,2に好きな曲だったので、今回形にできてうれしかった。
アレンジも結構昔にできていたんだけど、
俺の好きなプログレバンドGenesisをちょっと意識している。
曲順などもきっちり考えて作っているので、ぜひ流れで聴いてもらえたら嬉しいと思う。
1stというのもあり、自分たちの持っているものを素直に出した作品なため、
出し惜しみのない作品になったと思う。
ここまで解説を読んでくれてありがとう。