前回でQUEENのメンバーやちょっとした概要について語っていったので、
今回から各時期ごとの名曲や簡単な歴史を書いていく事とする。
今回はブライアンメイとロジャーテイラーが出会ったスマイルというバンドを経て、
そこに加入したフレディ、またオーディションで入ったジョンの三人がQUEENを結成した本当の初期から、
イギリスではLED ZEPPELINの亜流などと酷評されたのち、
プログレッシブロックに接近しながらも独自の美しいQUEEN節を完成させて、
QUEENの最高傑作として知られる四枚目のオペラ座の夜までの名曲たちについて語っていきたいと思う。
デビュー作の戦慄の王女からはKEEP YOURSELF ALIVE
たしかに普通のハードロックと言えばそう聴こえる部分も多いのだが
フレディのボーカルが圧倒的な存在感を出しているのと、
QUEENにずっと流れ続けているブライアンの重ねのギターが最初のアルバムから炸裂する。
QUEENのロックンロールのフォーマットのような曲で、最初からそれは完成していたのだと思う。
QUEENの歴史上最もプログレッシブロックに接近したQUEEN2は
マニアックで音楽に一言あるようなリスナーからは最高傑作と言われることが多い。
QUEEN2は主にブライアンの作曲したA面ホワイトサイドと
フレディの作曲したB面ブラックサイドがあって、
暖かい雰囲気のホワイトサイドも素晴らしいのもあるが、ブラックサイドの鬼気迫る感じは
未だにこの雰囲気を出したバンドはこの世にいないのではないかと思わされるほどだ。
特にこの二曲については世界のどこにもないような美しくそして破壊的な音楽だなと思う。
三枚目のシアーハートアタックはQUEENのサウンドの根幹を確立したような作品で、
特に70年代のQUEENはこのアルバムのサウンドがベースにある。
このアルバムはジョジョの奇妙な冒険4分のラスボス吉良のモデルになっているようなタイトルが多いので、
アニメのファンは名前だけ知っている人もいるかもしれない。
その中からまずはロイヤルなQUEENのイメージを確立したKiller Queen
メタリカも後にカバーしたQUEEN流のヘヴィメタルStone cold crazy
時代を先駆けていっていたことがわかる。
そして世間では最高傑作と言われることも多いオペラ座の夜。
多くの人が賛同することが嫌いな自分でさえ、QUEENはやっぱりオペラ座の夜というほど文句のない作品である。
いきなり美しいピアノからはじまる怒りさえもロイヤルに昇華したDeath On Two Legs
世のツインギターのお手本となったうつろな日曜日
芝居がかった歌と美しいコード進行がQUEENがただのロックンロールバンドでないことを明確に教えてくれる。
世界一美しいバラードLOVE OF MY LIFE
先日のライブでもブライアンの美しいアコギと共に再現され、泣いたくらいだ。
そして世界一の売り上げを誇る最強のロックオペラBohemian Rhapsody
語りつくせぬところだが、超初期のQUEENとしては外せないところであると思う。