先日ハードオフにてベートーヴェンの交響曲セットを格安で手に入れてしまった。

と言ってもCDではなくレコードで

ちょっとずつではあるが聴きたいところから特に順番などを気にせずに解説などを読みながらほうほうと聴いている。

 

クラシックではなくロックをベースとするものだが、俺はクラシックが大好きだ。

大好きと言いながらそこまで詳しくはないのが愛嬌なのだが、親がピアノの先生であった事がおそらく子供の頃からの琴線にはあって、

XJAPANやクイーン、イングヴェイマルムスティーンのようにクラシカルな空気を持つアーティストが大好きになったり、

ドイツのハロウィン等、メロディックスピードメタルやネオクラシカル系にどっぷりとハマりながらギターを弾いてきた。

 

クラシックではなかったが、音大で和声やソルフェージュ、ちょっとした対位法も勉強したし

楽器法っていって、様々な楽器の音域や特性を学んだ事もある。

暗記こそしてないけど、概念として理解しているから曲作りの時とかに調べ直して使うという事はやっている。

クラシックを傘下にしたお坊ちゃんたちをバンドの世界に引き入れて酒やタバコを教えたりなど

バカをやったりしたのも面白かった。

 

クラシックの人達はロックの人達とは違う飛び方をしていて、酒の席やその他イベントなど、本当に楽しいことがたくさんあった。

 

自分の性格が素直だから、俺の好きなものを聴いて欲しいなら相手のものも聴こうと努力する姿勢はある。

 

クラシックの人達はお坊ちゃんでこだわりは強いんだけど、わりと相手を理解したり、その場を楽しくしようという人が多く、俺はそんなクラシックの人達と楽しい思い出があるので彼らは大好きだ。

 

ジャズは友達は一人だけいたが、その他の人々やジャズ系の店やセッションなどで経験した記憶から嫌いだ。

ジャズっぽい曲とかジャズの中でもコルトレーンのように好きなアーティストもいるが、あの閉鎖的で人を見下したようなイメージが嫌いなのだ。

 

偏見かもしれないけど、人間なんてその手の経験の積み重ねで嗜好を形成するので、そんなもんだな。

 

ベートーヴェンのレコードを買ってきて聴いているとそんな事を思い出した。

それにしてもこれはこの時持っていた人にとっては宝物だっただろう。

 

 

 

レコードのケースを触るだけでわかるような艶感のいい紙だったり、細かい解説。

一つ一つの楽曲を噛み締めるように聴ける。

 

交響曲はCDで聴くとどうにも迫力が足りなくて、長尺もあってあまり聴こうと思わないけど

レコードはがつんと迫力があり、まるでロックを聴いているようなダイナミクスまで感じる。

 

思うにCDってのは人の可聴域に合わせて使ってるのと比べ、レコードはそれがないから

楽器がたくさんある交響曲で楽器分発生する倍音成分や低音。

聴覚だけではなく五感で感じるようなところがあるのではと。

その辺りが交響曲だけでなくレコードの素晴らしいとこかもね。

 

フルで聴くとなるとレコードの面を返す必要もあるため、どこか間が持つのもあるしね。

 

さて長くなったが、今日はここまで。